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UnAuthorized 33rpm 7th!! 至高の下り系ハードテール。
by: 池田 彬

こんにちは!

マウンテンバイクダウンヒル大好き!

府中多摩川店の池田です。

大好きなフレームを仕入れました。
やってしまった感はあります。
でもとっても楽しいので良いかな。

UnAuthorized 33rpm 7th

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販売価格 ¥189,970-税込
サイズ M
カラー CP(初回限定メッキ塗装)

国内で手に入るハードテールで指折りの一本が入荷しました。
細部までこだわり尽くされた至高のクロモリハードテールです。

2000年代前半から現在に至るまで、6度バージョンを変え生まれ変わり続けているUnAuthorized 33rpm。
今作で7作目です。
コンセプトは日本の地形に合った下り系ハードテール。
とにかく直進安定系のベッタベタ系ではなく、バイクを操り振り回す楽しさを味わえる1本です。
操る事を楽しむ、真のマウンテンバイク。
ご紹介します。

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限定塗装

初回生産限定でフレーム全体をPCクロムメッキ塗装で仕上げています。

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ギラッギラの鏡面塗装。クロモリの弱点であるサビを防ぎ、なおかつ通常の塗装で出すことのできない質感を生むクロムメッキ塗装。
それをフレーム全体にムラなく美しく出すのが非常に難しかったらしいですヨ。

UDH(ユニバーサルディレイラ―ハンガー)

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従来のフレーム専用ディレーラーハンガーではなくSRAM規格のディレイラーハンガー。
へし折っても仲間が持ってるかもしれませんし、飛び込んで入ったショップに有るかもしれません。
フレーム専用だと基本的にメーカー取り寄せですからね。。
入手性云々もそうですが実はディレイラーを破壊しずらくなりました。
障害物などにディレーラーがぶつかった際に、
スルーアクスルを軸としてディレーラーごとハンガーが回って破損を防ぎます。
後ろ向きに跳ね上がるイメージです。

乗り味にこだわったフレーム作り

斜めのシートステーブリッジ

自転車はブレーキとドライブトレインが左右に分かれる左右非対称な乗り物です。
ブレーキ時は左側のリアエンドに下向き、ペダリング時は右側のリアエンドを前方上向きにねじれる力がかかります。

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左右の支えとなるブリッジを斜めにすることによってねじれや局所的にかかる力を分散します。
また、斜めにすることによってタイヤクリアランスも確保。
よく思いつきましたね。本当に。

ヨークの工夫

BBからチェーンステーなどの二股に分かれる部分の事をヨークと呼びます。
テニスのラケットとかもグリップ部分からガットに向けて二股になりますがそれもヨーク。

さて、33rpmはチェーンステーとBBを接続するヨーク部分が丸パイプではなく、金属板っぽいものが曲げられて溶接されています。

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この箇所を通常のクロモリ丸パイプで作るメーカーも多いですが、
実は33rpmらしさはここにあります。
縦向きに分厚く横向きには薄いこのヨークによって、縦剛性を落とし過ぎることなく、しかし横向きのフレックスをしっかりと生みます。

そしてここにしなやかに動くためのこだわりが見えます。
赤丸で囲った部分でヨークの肉抜きがされており、
これをザグリと言います。

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ザグリを入れた面は剛性が出なくなりますが、軽量化をすることができます。
そして強度の高いザグリの入っていない3面から、ザグリを入れた面に対してしなるようになります。
お互いに力を受け止め合うように内側にザグリを向かい合わせることでタイヤクリアランスを稼ぐと共に軽量化も図れ、
剛性を敢えて下げる事によってしなやかさを与えることとなります。
強度を優先し過ぎてガチガチに固めると、走りの快適性やクロモリ特有の粘り、しなやかさが充分に出ないため、
ザグリで剛性の調整をしているのです。

フルサスペンションバイクでは、
サスペンションがストロークする際にBB位置が前後縦方向に動き衝撃の吸収をしますが、
33rpmはクロモリチューブのしなやかさで縦向きの衝撃吸収を行うと共に、
横向き、体感的には斜め向きの吸収の同時に行い、しなった後に戻ってきます。
これがクロモリフレームの試乗インプレとかでよく見るウィップ感に近いモノですが、
33rpmはそれが過度ではないのに非常にわかりやすく、ライディングを助けてくれます。

ガセットの工夫

剛性確保や溶接面積を増やすことによる強度アップのため、鉄板や細い棒状のクロモリを関節部分に溶接する方法です。
タフに乗るためのクロモリフレームには見受けられます⇩
(コチラはJAMIS DRAGON29のヘッドチューブ後ろガセット)

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さて、
33rpmは前作の6thでBBの後ろにブリッジを横向きで入れることにより、
BBとチェーンステーの溶接を補強し、強度を高めていました⇩

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しかし今作のガセットはコチラ⇩

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真横一線だったガセットを無くし、ヨークとBBを斜めに肉付けするようなガセットに変化。
タイヤクリアランスの余裕を生み、前作よりもリア~センターを短くする事が出来ました。
より直感的なプッシングやリアホイールの操作が可能になり、バイクを操る楽しさを味わえます。

しなやかさを生むトップチューブ

扁平、曲げ、バテッドをフル動員。
バイク全体の振動吸収性をコントロールするトップチューブですが、
このトップチューブの曲げを更に生かすために、他の各チューブに役割が当たられています。

通常シートステーはシートチューブに溶接されますが、
33rpmはトップチューブに対して両サイドから接続されています。

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リアホイールの突き上げをリア三角のみで吸収するのではなく、トップチューブに接続することによってフレーム全体で吸収しようという狙いでしょうか。

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接続されるトップチューブはこのように曲げた形状をしており、リアホイールの突き上げによって押されるシートステーを直線的なパイプで正面に近い角度から抑え込むのではなく、
トップチューブの曲がった先に接続することによってトップチューブがしなりながら衝撃を吸収します
さらにはスタンドオーバーハイトを低くでき、手足の短い日本人も扱いやすいフレームとなります。

ジオメトリから読み解く

気になりますよねえ、ジオメトリ。
細かくは公表してらっしゃらないんです。

BBハイトとシートアングルが見たい!!

今作公表値は上記のみ!!
そして前作とリアセンター以外のジオメトリは大きく変化がないとお聞きしたので、
以下の前作公表のシートチューブ長とリーチも参考値に出来ますね。

シートチューブ:410mm(全サイズ)

XS・615mm  リーチ約392mm
S・630mm  リーチ約407mm
M・660mm  リーチ約437mm
L・675mm  リーチ約452mm
(前後29インチ、フォーク160mmの場合の参考値)

という感じ。

さあところがどっこい。
今時の下り系ハードテールやエンデューロバイクと同じ基準、すなわちリーチの数値そのままで選ぶとわけがわからなくなります。
素直に選ぶと165センチの池田が、一番でっかいⅬサイズに乗ることになっちゃうんです。

池田オススメのサイズの選び方

Un Authorized公式HPでも、開発に携わられたライダーの方のご意見でもそうなのですが、
33rpmはサイズ適正の推奨がもんのすごくアバウトです。

なぜなら全部シートチューブ長410㎜だから。

たぶん池田はXSからLまで乗れます。
ダートジャンプ的な使い方をするならXSでもいいでしょうし、トレイルでとにかく機動性優先ならSです。
ゲレンデとトレイルの割合が半々になるならMですし、もはやゲレンデ専用にするならŁもイケます。

という訳で、
だいたい以下のパターンを当てはめて頂ければ間違わないんじゃないカナ?(池田比)
をご紹介します。

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あくまで池田の肌感ですが、
普段乗っているエンデューロバイクから40㎜∼50㎜前後
トレイルバイクからなら30㎜∼40㎜前後、リーチを短く見積もって選んでいただく事。
そのうえで用途が旋回性優先か直進安定性も欲しいのかを絞った2サイズでお考え下さい。

身長167センチド短足の池田は、
エンデューロバイクはリーチ435∼455㎜前後、トレイルバイクは410∼440㎜前後、
この場合サイズはSかMになりそうですね。
とにかくトレイルで縦横無尽に振り回したければSサイズ。
トレイルも行くけれどゲレンデで走る機会が多そう。
ってならMサイズという感じでしょうか。

池田はトレイル用のSとゲレンデ用のMの二台持ちをしたいです。
そうすれば悩まなくて良い。賢いでしょう。

…たぶんリアルに考えるならSサイズですね。
ちなみに172センチのハードテールの神様はSサイズだそうですよ。

クロモリならではの工夫

さて、やはりクロモリの敵はサビです。
カラッとした地域が多い海外に比べ、
高温多湿の日本においてサビ予防はクロモリフレームの大きな課題となります。
メッキ塗装でサビづらくなりますが、更に防錆の工夫が凝らされています。
BB下に大きな穴を空ける事で、
ダウンチューブやシートチューブからの水抜けの同線を完全化。

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前作の33rpm 6thでも穴はありましたが、更に大径化し水抜けをより良くしました。

33RPM 6TH BB水抜き穴

またヘッドチューブとトップチューブ、ダウンチューブ、ダウンチューブとBBまで、
各チューブの繋ぎ目の穴を大きく開けることによって空気が流れやすくし、
水抜けの悪さを原因とするサビを大幅に抑制します。

フレーム各所に空いている小さな穴。
これは溶接時のガス抜き穴ですが、
この穴にノズルを差し込んで防錆の溶剤を吹き込むこ事が出来ます。
細いチューブはどうしても水抜けが悪くなりがちですが、
ひと手間加えてあげることでフレーム内部の錆を予防できます。

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BBが高くてヘッドが寝てる
ショートリーチの29erHTに乗ったことはありますか??

今作、33rpm 7th のことです。

なんだか異世界召喚系のラノベタイトルみたいになってしまいましたが、
文字通りこれにつきます。

上記の特徴を持ったバイクは実は結構少ないんです。
BBドロップが可変出来る某チタンバイクくらいしかパッと思いつきません。

走破性の高さとは直進安定性。
直進安定性とはホイールベースとBBの低さ。
おのずとロングリーチでBBは低くてヘッドが寝た同じようなジオメトリのバイクが出来上がります。
高速のロングトレイル的な場所で光る、よりエンデューロなバイクが多い印象です。

日本における究極のトレイルバイク

日本は地形的にギュッと登ってギュッと下る事が多いです。
クロカンライダーではなくトレイルライダー的には、
自走でタラタラ登って難易度の高い下りを楽しむ文化と言いましょうか。

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ジェックナイフターンをしながらスイッチバックを繰り返したり、
お尻が頭の高さよりも高くなるドロップから身を投げるように下りたり、
滑る根っこでできた狭く深いドロップオフに飛び込んでいくような奇特なライドに励む事もあります。

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そしてそれらのライドスタイルには、BBは高めの方がバイクの操作性が高くなる傾向にあります。

BBは低い方が高速時の安定性が出ますが、高い方が低速時はバイクを動かしやすくなります。
そして実は33rpm 7thは前作に比べてホイールベースが若干短くなっています。
リアセンターが詰まったことによりさらにリアホイールの操作感が増しプッシュもしやすくなり、
コンパクトな旋回、細かいテール操作も可能になります。

さて、ご経験が無い方もいるとは思いますが、角度45度以上の超激斜度をゆっくり下る時もハンドルは遠い方が良いでしょうか?
実はそうでもなく、手元に合った方が踏ん張りも効きハンドル荷重になりきる瞬間もコントロールできるのです。
まあ繊細なブレーキコントロールありきで難易度は高めですが。

BBが高くてヘッドが寝てる、
ショートリーチの29erHT

このジオメトリはすなわち、
高いBBで旋回やジャンプがしやすく、寝たヘッドアングルで路面を追従。
激斜度で目いっぱい腰を引いてもハンドルに手が届き、前後29インチで乗り越え性能もバッチリ。
29インチでヘッド寝かせたので自然とサスペンションのストローク量とホイールベースは長めになってそこそこハイスピードもイケますね。

と言った感じでしょうか。

そこに、こだわり尽くされたクロモリフレームの極上のしなやかさとバネ感が、全てのバイクフィーリングを上のステージに押し上げます。
エンデューロバイクやダウンヒルバイクでタフに走る多くのライダーが選ぶ本気のハードテール。

なぜだかわかった気がします。

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操る事を楽しむ、真のマウンテンバイク。
UnAuthorized 33rpm 7th のご紹介でした。

店頭在庫はMサイズ。
カラーは初回限定のCPクロムメッキです。

是非お買い求めください!!
マウンテンバイク最高!!

私も欲しい!!

 

ではまた。

 

 

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