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ベアリングの勉強を。
by: 池田 彬

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こんにちは!
マウンテンバイクダウンヒル大好き!

府中多摩川店の池田です。

最近、「回転駆動系パーツ」に関するお問い合わせを多くいただきます。
特にホイールやBBですね。
皆さん気になるのは、回転性能や強度、
そして「高額なパーツに変えてホントにそんなに良いの??」というリアルなところ。
あくまで私がベースとしている考えですが、ご紹介します。

そもそもベアリング性能とは何ぞ?

ベアリングの良し悪しは回転駆動パーツに支配されているスポーツ自転車において重要な要素。
その性能には様々な種類があります。
まずは基本構造を。

自転車の「回るパーツ」の軸には、
回転を滑らかにするためにベアリングが入っています。
構造はいたってシンプルで、以下の3つの部品で構成されています。

  • 内輪(インナーレース)

  • ボール(球)

  • 外輪(アウターレース)

 

外輪と内輪の間でボールが転がることで、
ホイールやクランクがスムーズに回転する仕組みです。

 普通の金属ベアリング

通常のスチール(金属)ベアリングは、
熱や摩耗を防ぐために粘り気のある「グリス」を内部にたっぷり封入します。
サビや圧力から内輪外輪ボールを守る大切な役割を持つグリス。
しかし、実はそのグリス自体が回転を重くする(阻害する)要因でもあるのです。
さらに、過酷なライドでグリスが切れてしまうと、ボールと内外輪が直接擦れ合う「極圧状態」になり、
焼き付きやかじりを起こして破損してしまいます。

そこで登場するのが『セラミックベアリング』

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ここで注目するのが、中に入っている「ボール」です。
ここにセラミックを採用したのがセラミックベアリング。
セラミックは「無機物」であるため、金属レースとの間で焼き付かないという特性を持っています。
そのため、ドロっとした重いグリスを使う必要がなくなり、
サラサラした軽いオイルや極小のグリス量での運用が可能になります。

さらに通常のスチールに比べて軽量で、硬く熱膨張し辛く、変形し辛い。
高品質さを売りとする製品の特性上1つ1つのボールの真円度を非常に高く製造されます。
つまり。

「変形し辛く熱膨張もしずらくグリスも極僅かで済む高精度のボール」
が歪みや引っ掛かりなく一定の回転をスムーズに保ち続けるため、回転効率が恐ろしく良いのです。

ペダリングを止めて惰性で進んでいるとき、登坂時の高トルク時、そしてスピードを維持する巡航時など……
「値段を置いておけば」オンロードを走るスポーツ自転車にとっては良いコトづくめなわけです。

単に「回転が軽い」とだけ言われてもピンときませんが、
回転抵抗の要因であるグリスを無くしたいからセラミックにしている。という事がわかると
こういう理屈がくっついてくると試す気にもなるってもんです。

「じゃあ、なんでマウンテンバイクのBBに2万円近くも出すの?」

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CANE CREEK HELLBENDER 70

セラミックベアリングがオンロードに良いのは分かりました。
ではなぜこのMTB用のBBは2万円もするのでしょうか。
スチールベアリングですし。

「CANE CREEKだから!!」
……と言ってしまったら身も蓋もないので、ちょっと細かく解説します。

コチラのCANE CREEKのHELLBENDERシリーズはMTB向きのボトムブラケット。
大きく分けて「110」「70」という2つのラインナップがあり回転性能と耐久度が異なります。

今回、当店に在庫している「HELLBENDER 70」には、
高精度で知られるENDURO社のベアリング
「S6806LLB ABEC 5」が採用されています。
ENDUROのベアリング。と聞いてピンときたアナタ。
そうです。だからMTB用なのですが、以下でちょっと詳しく。⇩

謎の呪文「ABEC(エーベック)」

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ベアリング名に出てきた「ABEC」とは、アメリカ規格の精度等級を表す数値です。
端的に言えば、数が大きくなるほど精度が増し、スピードに対する安定性が高くなります。
さらに、回転抵抗の小ささだけでなく、衝撃吸収性にも長けていくのが特徴です。

自転車に使われるのは基本的に「5」まで。
数値が大きければ大きいほど良いというわけではなく、さらに上の「7」や「9」は、
歯医者さんのドリルとかに使われるレベルの超高回転用です。

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ちなみに、ハイエンドモデルの「HELLBENDER 110」に搭載されている最高峰の『XD-15 セラミックベアリング』も、
実は同じ「ABEC 5」。 中のベアリング球やレースの素材こそ違えど、
ミドルグレード(70)とハイエンド(110)が
同等の精度規格で設計されているのは、
ユーザー目線としてとてもありがたい話です。

「アンギュラーコンタクト(AC)」の凄み

実はENDURO社の一番の魅力は、ボールの精度だけでなく、
レース(受け皿)とリテーナー(保持器)の精度の高さにあります。
シール性能(防水・防塵)を高めたまま滑らかに回り、かつ「横方向への衝撃」にとても強い独自の構造を武器に、
BBやヘッドパーツをリリースしています。

その秘密が「アンギュラーコンタクト(AC)」。

  • 通常のベアリング(ラジアル): ベアリングとレースの接触面積が50%程度になる場合がある。

  • ENDUROのACベアリング: 独自の構造により、接触面積が「100%」となる(ENDURO社HPより)

接触面積が広いということは、それだけ衝撃の吸収効率が良く、局所的な摩耗がしづらいということ。
ダウンヒル時に、横方向や縦方向からガツガツと容赦ない衝撃が加わるMTBのボトムブラケットには、
これ以上ない程にピッタリな構造なんです。

つまり、ハイエンドの「110」と同等の優れた設計基準(アンギュラーコンタクトなど)を受け継ぎつつ、
素材を変更することで価格を抑えながら超高耐久を実現したハイコスパモデル、
それが「HELLBENDER 70」というわけです。

まとめ

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ロードバイクにおいて、優先したいのは極限の回転の軽さや軽さ、通常使用時の耐久度の高さかと思います。
高い所から飛び降りることもないハズですから耐衝撃性はそこまで優先されないでしょう。
とにかく回転抵抗が小さく、長持ちすることが魅力。

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マウンテンバイクにおいて優先したいのが「軽さ」や「極限の回転の軽さ」よりも、「衝撃に対する圧倒的な耐久度の高さ」。
そう考えるライダーが多いです。ダウンヒルや国内エンデューロでは効率のいいペダリングを熱心にしているシーンはほとんど無いですから。

そう考えると、求めるベアリング性能に応じてモデルが分かれるのが理解できます。
各々に合ったベストのモデルがありますのでお探しの場合は是非ご相談ください。 

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ちなみにCANE CREEKのHELLBENDER BB 110は、
上述のアンギュラーコンタクトセラミックボールベアリングです。
あれ⁉ひょっとしてこれが最強⁉
グルグル回ってガンガンやっても強い⁉
究極のグラベルバイク組みたい時はコレですか。

気になりますね。。どのメーカーもセラミックが1番いいような書き方をしますが、自転車用のサイズのベアリングの対衝撃性能はセラミックボールの方が優れてるんでしょうか。調べが足らず、その他の記述を見つけれてないんですよね。
また追って書きます。本日は書き散らし。

 何かしらお力になれたら嬉しいです。ご来店お待ちしております!

ではまた。

 

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