ロードバイクコーナーには人気車種を大量展示中! 多摩サイクリングロードを走る際には、是非Y's Road 府中多摩川店にお立ち寄りください!
ワイズロード 府中多摩川店 Y'sRoad Fuchutamagawa
2026/07/28 14:47

こんにちは!
マウンテンバイクダウンヒル大好き!
府中多摩川店の池田です。
本日は題名の通りグラベルバイクのフロントシフト段数、延いてはギア比に関して考えようと思います。
少々厄介な内容をこねくり回して遊んでみようという趣向です。
どなたかの役に立ったら嬉しいのですが。
お時間があれば、お付き合いください。
目次

今回の題材はコレ。
なんでいきなりこんなことを言い出したのかと申しますと、
自身のグラベルバイクのギア構成にやや不満を覚え始めたからです。
そこでフロントシングルを信仰しているワタシですが、他のライダーのバイクも見てみることにしました。
ちょうどいいからアノ人のバイクにしよう。
新橋店スタッフ間野のSUPERSIX EVO CX

フロントダブル。

現在新橋店に勤務している大先輩グラベルライダー間野が所有する全て?だいたい?のグラベルバイク(※走行性能の高さを求めた良いバイク)
がフロントダブルで構成されています。
懐かしのcannondale siクランクやぁぁ。。
この年代でダイレクトマウント式のクランクセットを作る完成車ブランドってキャノンデールくらいだったのでは??
スタッフ池田のTOPSTONE ALLOY

フロントシングル。

対してわたくし池田が現在所有する全てのバイク(これは本当に全て。100パーセント。)がフロントシングル。
私の場合はバイクのジャンル関係ナシで全てフロントシングル。10台以上持ってるのに…なぜじゃ。。
ここ数年でちょっとずつですが、自身のグラベルバイクに求める要項に変化というか、追加要素が見え隠れしてきました。
仕様の見直しをしているところなのですがなかなか正解が見つからない。
今回は比較しやすいので現行モデルの12速GRXを引き合いに出しながら各々の特徴に触れていきます。

ロードバイクのギア構成として一番スタンダードなのがフロントダブルタイプ。
ギアの幅がワイドで、急坂の登坂に必要な軽いギアも下り坂のペダリングも叶う重いギアも備わっており、
またそのギアが段階的に細かくセレクト出来るように準備されています。
想定される一般的な舗装路であれば、大体ちょうどいいギアが全て備わっている感じ。
敢えてデメリットを挙げるなら、チェーンの保持力でしょうか。
強い縦向きの衝撃でチェーンが暴れるとチェーン落ちを起こすことがあります。

グラベルバイクと言えばフロントシングル!!というイメージを持つ方も多く、
グラベルバイクを初めて買う上である種の憧れのような要素になっている気がします。
フロントシングルのギアは、
現行の12速GRXはシマノ純正仕様でも非常に軽いギア比であるフロント40Tリア51Tのギア比0.78を実現できます。
(ペダル1回転でリアホイールが0.78回転する非常に軽いギア構成。)
ぬちゃぬちゃウェットの激坂登りとかはギア比0.8以下の方がリアタイヤが滑り辛くて良いです。
画像は10-45Tですがこれのもう一回り大きい10-51Tも選択可。
ダブルからシングルになる事で、
本来は大幅に失うギアの幅をフロントシングルでそこそこ補えるこのワイドなカセットは大きな魅力です。

デメリットは、ギアセレクトの選択肢が少なくなる事。
ワイドカセットの宿命ですが、12速でワイドにした結果中間ギアが抜けています。
1枚1枚に担当させる斜度の幅が増えている印象です。
フロントシングルが大好きでそればっかりな池田のバイク達ですが、
最大歯数(1番軽いギアの組み合わせ)がデカければ全部解決!!なんてわけもなく、
ワイドスプロケットを選ぶと中間ギアのシフティング性能と、
変速時の脚への負荷の変化量が大きくなる事が課題となります。
![]()
ギア配列は10-12-14-16-18-21-24-28-32-36-40-45Tの並び。
緩斜面での使用頻度が高い18T以降で歯数の変化が大きくなり、
後半36T以降が特に大きくなります。これは慣れないと登坂時に脚にクる。
急坂からそこそこの速度に対応するギアの幅は確保しているものの、
各路面状況に対しての微妙な斜度の変化や出力の調整が難しい。
というワケです。
現在池田がこれに近いギア比で運用していますが、
ペダリングに集中して舗装路走ってると、欲しいギアが無い事がちょくちょくあります。
「この中間!!今の走ってるギアともう一個軽いギアの中間が欲しいのに!!」
となり、ちょうどいいケイデンスを求めた結果出力を上げてペースアップするか、
諦めてギアを軽くしてその分出力を下げてペースを落としてケイデンスの最適化を図るか。
という頑張るかサボるかの二択になるわけです。
これを登坂でしんどい時の二択で迫られるともう困った困った。
これ以上ペース上げたら脚終わっちゃうし、ペース落として登坂するの気持ちよくないし…

それを解決するのがフロントダブルなんです⇧
(大先輩スタッフマノの愛車画像拝借)元ブログはコチラ⇩
というか順番的にはフロント複数のギア構成が歴史的には早く、メジャー。
フロントダブルであればリアのカセットサイズの枚数は12速のまま変わらずに、歯数のピッチがコンパクトになります。
11-34Tの歯がよりタイトな配列となり、ちょうどいいギアが常に選択可能となるわけです。
![]()
ギア配列は11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34Tの順番。
緩斜面の登坂時の使用頻度が高い18T付近でもギアサイズの変化量は少なく、
斜度に対してより適切なギアを選択しやすい配列です。
さて、ここまでを比べると圧倒的にフロントダブルに軍配が上がるのですが、
グラベルバイクとロードバイクの大きな違いがここから現れます。
ポイントは舗装路とオフロードのバランスです。
一般的なライダーが乗るのであれば、
舗装路の巡行性能や登坂性能においては、完全にフロントダブルに軍配が上がります。
しかし私がフロントシングルモデルばかりの運用なのは、オフロードの走行性能を優先しているから。
何が正解か紐解いていくカギはココから先にある気がします。

気に入ってる画像なので突っ込みましたがFDとリアタイヤの話なのでフロントタイヤは関係しないです。
さて、フレームによってフロントダブル時とフロントシングル時に装着可能なリアタイヤサイズが変わる場合がそこそこあります。
理由は単純でフロントディレーラーとリアタイヤが接触してしまう可能性があるから。
これは45Cが装着されてFDまであと5∼7㎜くらいですかね⇩
泥が付いたタイヤならもっと狭くなる。ちょっと心配か。

フレームクリアランスはまだいけるのですが、FDとの干渉を防ぐために45Cまでとしている模様。
シングルなら50Cは入りそうです。ほら、シングルが良くない??
オフロードに適したギア比

先ほどから触れ続けているギア比ですが、
グラベルバイクのインナーチェーンリングサイズは基本的に30T~31Tが多いかと思います。
リアカセットサイズの最大歯数は34T~36Tでしょう。
その場合の一番軽いギア比は約0.83。
ロードバイクの34T-34Tの1対1のギア比に比べて非常に軽いギアにはなります。
ではお次にフロントシングル。
![img_8667[1]](https://ysroad.co.jp/fuchu/wp-content/uploads/2026/07/img_86671-e1785146934618.jpeg)
ワタシのバイクの構成もシングルですが、現行のGRX822の歯数を参考にしましょう。
コチラは10-51Tのデカカセット。
現行のGRX822ではこのサイズのカセットまで扱えます。
![]()
SHIMANO純正の組み合わせで一番軽いギア比が叶う組み合わせは、
フロントのシングルギア40T。
リアカセットの最大サイズが51Tです。ギア比は約0.78。
この仕様だとフロントダブルを大きく上回る軽さを実現できます。
丁度ココがガレたオフロードの登りの際に非常に重宝するギア比で、
転がりやすい石やぬちゃぬちゃの土、バフバフドライで滑る時にもリアタイヤの滑りを押さえ、
ミューが低い路面でもトラクションを稼ぎながらペダリングが可能。
要はオフロードの登りに向いたギア比という事です。
延いてはワイドタイヤを履けばリアタイヤのトラクションは更に向上するので、
滑りやすい路面の相手は更にしやすくなります。
グラベル用のちょうどいい画像が無かったので私の愛しているチェーンリング画像でご説明。
チェーンリングの歯の厚みに注目してください。
![img-3389[1]](https://ysroad.co.jp/fuchu/wp-content/uploads/2026/07/img-33891-e1785155890280.jpg)
形状の如くこれがナローワイドチェーンリングというやつで、
歯の厚みが交互に厚い薄いを繰り返します。
これがチェーンにガッチリと噛みこんでチェーンを保持します。
なぜチェーンリングの歯の厚みが交互に違うとチェーンの保持がしやすいかですが、
チェーンはインナープレートとアウタープレートを交互に重ねて繋いでいるため、
この画像のようにチェーンリングがハマる空間も交互に厚さが変わっています。⇩

この厚さにピッタリハマるナローワイド形状の歯が搭載されているのがナローワイドチェーンリング。
チェーンがスムーズに動き、
摩耗し過ぎることなく運用可能な具合までビッチリ設計しているので飛躍的にチェーンの保持力が向上します。
主にロードバイクに使われるフロントダブルのチェーンリングは、
変速をするための遊びを持たせるために、チェーンリングとチェーンがピッタリとハマり過ぎないようにしているのですが、
それをそのままタフなオフロードへ持ち込むともうチェーン落ち祭り。
ワタシが遊んでいるグラベルではもはやペダルを漕がなくてもチェーンが外れます。

激しいオフロード走行時は車体が上下へ大きく暴れチェーン落ちのリスクが高くなるため、
フロントシングル用にナローワイドチェーンリングが開発されたのです。

FDとのタイヤクリアランス、オフロードに適したギア比、チェーンの保持能力。
オフロードで使う事にフォーカスすると今度はフロントシングルに軍配が上がりそうです。
しかしどれもオンロードバイクではあまり重点を置かない話かと思います。
これがグラベルバイクを選んだりカスタムしたり運用する際の難しいポイントなのですが、
グラベルバイクを何者として扱うか。
ココにフロントダブルとフロントシングルの分かれ道があります。
そしてその判断基準がまた難しい。
ここがまず一つです。

・舗装路の割合が多く未舗装路はライトなレベル感で楽しむ。
・未舗装路も舗装路も半々、未舗装路も走るが40Cあれば充分。
・未舗装路の割合が多いが、巡航性能の高さにも重きを置きたい。
上記の箇条書きに該当する方はダブル向きでしょう。
・オフロードの走行がほとんど。
・ハンドル幅がよりワイドなモデルを選び、それに伴った路面を走る。
・タフなオフロードライドも行なうため、45C以上のタイヤ幅へのカスタムを視野に入れている。
上記の箇条書きに該当する方はシングル向きかと。
そしてもう一つの判断基準が、
![img_8193-1[1]](https://ysroad.co.jp/fuchu/wp-content/uploads/2026/07/img_8193-11-e1785159715964.jpeg)
日本では多くのライダーが結局のところ舗装路ばっかり漕ぐこととなります。
ならばやはり舗装路の走行性能の高さを求めるのは非常に自然なことで、
多くのライダーがその方法の方がハッピーになれるハズです。
しかし私は荒れた路面を走っている時間がどうしようもなく楽しい。
舗装路のペダリングはあくまでオフロードライドをするためへの移動手段であって、
実際に楽しい気持ちを最大限に味わえたり、それを楽しむ為の準備は全てオフロードの為です。
そして一番楽しいオフロードセクションで思いっきり楽しめるように、
ワイドなハンドルやタイヤ、ドロッパーポスト、頑丈なオフロードホイールを喜んで選んでいます。
ワタシのグラベルバイクはドロップバーが付いたオフロードバイクです。

この気持ちの持ち様によって皆様のバイクも姿が変わっていくはずです。
なのでフロントシングル。ワイドカセット。
45Cのワイドでノブがデカいタイヤ。頑丈なホイール。ドロッパーポスト。
フロントに180㎜ローターを入れる時もあります。
上記の2つの判断基準である、
実際の走行距離の割合と
グラベルバイクをどのセクションで楽しみたいか。
このせめぎ合いになります。今まで記述した内容の要点に、
ダブル向きの方は青。
シングル向きの方は黄色。
で色を付けてあります。見返してみてください。
皆様はどちらでしょうか??
メンテナンスはシングルの方が圧倒的に楽です!!
・FD壊れません。FDが無いからです。
・消耗品のワイヤーが1本要りません。フロントの変速が無いからです。
・洗車が楽です。チェーンリングが1枚しか無いからです。
コレで長々と前述した内容が全部ひっくり返ることがあるので面白いです。
実はワタシはこの要項も結構大きいです。
オフロードライド優先で楽しみたい。ってのとメンテがラク。
コレでノックアウトでシングルです。
都合よく特性が合っちゃってるんですね。(笑)
つらつらと書いてみたもののやっぱりオフロードライドが大事でそこの性能が譲れないですね。メンテ楽なのも大事だし。
うん、しばらくはシングルで行こうと思います。
もっと舗装路の実走性能が高い軽量なカーボングラベルバイクとかを試す機会があったら、
舗装路のペダリングの楽しさのウェイトが重くなるんじゃないのかな、
なんて思ったりもしてますが…次欲しいフレームクロモリなんですよ。(笑)
今回の題材だった「グラベルバイクはフロントシングルが最適か?」私的な結論はライダーによるというモノになりました。
もはや結論と言えないものですが、上記の内容がある程度の指標にはなるかと思います。
誰かの何かのヒントになれば幸いです。
ではまた。