ロードバイクコーナーには人気車種を大量展示中! 多摩サイクリングロードを走る際には、是非Y's Road 府中多摩川店にお立ち寄りください!
ワイズロード 府中多摩川店 Y'sRoad Fuchutamagawa
2026/09/28 18:19

ついに府中店にも入荷いたしました。
新型というより、これはもう新世代のホイールだと、感じました。
こんにちは、ヨダです。
以下SHIMANO公式より抜粋、
目指したのは最適なバランスによる最高のパフォーマンスです。
重量、剛性、エアロダイナミクスを高次元で調和させ、レースの実走環境においてライダーのパワーを高い効率で推進力へと変換。
シャープな加速、正確なハンドリング、そして持続するスピードが一体となり、レースのあらゆる局面を支えます。
単一の性能を突き詰めるのではなく、本当に求められるバランスを追求。
勝つためのバランスが、DURA-ACE(以下DA)がもたらす答えです。
目次

このホイールの開発に費やした歳月、その数5年。
この記事では、見て手に取っただけではわかりえない部分についても触れていきたいと思います。

長年、金属製スポークの熟成にこだわってきたシマノ。
しかし、現代のトップライダーたちが求める「鋭い反応と正確なハンドリングを支える高い剛性」と「圧倒的な軽量化」をこれ以上高い次元で両立させるには、もはや金属スポークでは限界に達していました。
そこでシマノはVONOA製のカーボンスポークの採用に至ったわけです。
しかもこれらのスポーク、新世代DAホイール専用設計です。
展開は2種類

Aero:幅4.0mm × 厚さ1.1mm(軽量性と空力のバランスに優れ、C36/C50/C60に採用)
Super Aero:幅5.2mm × 厚さ0.8mm(空力に特化した極薄・幅広のきしめん状、C99に採用)
新しい WH-R9370 DURA-ACEホイールシリーズ には、専用設計のカーボンスポークと、それぞれの用途に最適化されたスポーク組みパターンが採用されています。
スポークの選択は、単なるデザインのためではなく、明確な機能的目的に基づいています。
スポークは、ホイールの横剛性の感じ方や加速性能、さらにはライダーが入力したパワーをどれだけダイレクトに推進力へ変換できるかに大きく影響します。
クライミング、スプリント、そしてオールラウンドなライディングといった用途ごとに最適なスポークパターンを用意したことで、それぞれのホイールが本来の目的に最適な性能を発揮できるよう設計されたというワケです。
加速性能は総重量だけでなく、慣性モーメント、空気抵抗、そして回転抵抗によっても左右されます。
特にホイール外周部の重量削減は、加速に必要なエネルギーを大きく低減する効果があります。
スピードが上がるにつれて、ライダーの前進を妨げる最大の要因は空気抵抗になります。
実際の道路環境では、無風状態で走れることはほとんどありません。
ライダーは、刻々と変化する横風や突風、路肩で発生する乱気流、進行方向の変化、そして絶えず変動する速度に対応しなければなりません。
だからこそ、ホイールにおける空力性能は非常に重要なのです。
ホイールは常に空気の中を進んでいますが、同時に回転もしているため、その空力特性は他の自転車部品以上に複雑です。
リム形状、リム幅、タイヤとの適合性、そして風が当たる角度の違いまで、あらゆる要素がホイールの前進効率に影響を与えます。

この形状を導き出すため、SHIMANOは天文学的な回数にも及ぶコンピューターシミュレーション(CFD:数値流体力学)を重ねました。その解析回数なんと、C36で200万回以上、C50で540万回以上、C60で650万回以上。
さらには新開発のC99で2億回以上、ディスクホイールに至っては300億回以上の演算が行われたそうです。
その結果、軽量化を果たしながらもドラッグ(空気抵抗)を確実に削減しており、ヨー角(斜めからの風)に対しても安定したハンドリングが期待出来るホイールに仕上がりました。
リム内幅は全モデル共通で23mmへとワイド化(最大45Cタイヤまで装着可能)がされてます。
そして特筆すべきは、フロントとリアで風の当たり方が異なることに着目し、それぞれのモデルで「前後専用のリム外幅(30〜32.3mm)と断面形状」を採用している点にあります。
ライダーが速いホイールについて考えるとき、まず目に入るのはリムハイトや空力性能、重量、タイヤサイズといった要素でしょう。
もちろん、それらは重要です。
ホイールがどれだけ効率よく空気を切り裂くか、どれだけ素早く加速するか、そして路上でどのようなフィーリングをもたらすかを大きく左右します。
しかし、ホイールの本質的な性能はリムだけで決まるものではありません。
すべてのホイールの中心にはハブがあり、そのハブの中心には、「ホイールをどのように回転させるのか」「荷重をどのように支えるのか」「新品時だけでなく長期間にわたりどのような性能を維持するのか」という設計思想があります。

ライダーの体重を支え、路面から伝わる細かな振動を吸収し、ブレーキングによる負荷を受け止め、スプリント時には大きな駆動トルクに反応しなければなりません。さらに、高速コーナーやダウンヒルでは安定性も求められます。
シマノのカップ&コーンベアリングシステムは、まさにその役割を果たすために設計されています。
アンギュラコンタクト構造を採用することで、横方向と縦方向の荷重を効率的に受け止め、高い対応力を発揮します。
その結果として、滑らかな回転性能と優れた耐久性を実現しています。
またシマノは専用の試験設備を新設し、「スルーアクスルの強大な締め付け力(5000N)」「バイクとライダーによる垂直荷重(500N)」「ペダリングによる駆動力(200N)」といった、ホイールをフレームに組み付け人間が全開で踏み込んでいる状態をリアルに再現しました。
その甲斐あり、カートリッジベアリングはスルーアクスルの締め付けによる軸方向のズレや荷重によってベアリングの動きが阻害されやすいのに対し、カップ&コーンは最適な「球当たり調整」が可能なため、カートリッジ比で約30%も低い回転トルクを実現しました。
DAホイールの進化はそれだけにとどまりません。
メンテナンス性の高さも機能の一部です。
従来はベアリングカップが摩耗するとハブ全体(ひいてはホイール自体)の寿命となっていたが、新型ではスチール製の「ベアリングカップを交換可能な構造」へとアップデート。
これまでの耐久性・シール性の設計思想はそのままに、外部からの水の浸入を強力に防ぐ新防水構造も備え、洗車時などの浸水リスクも大幅に低減することに成功しています。
一般的な標準工具でメンテナンスが可能となり、より長く、最高のパフォーマンスを維持できるようにったのです。
前モデルのDURA ACE WH-R9270と比較し、WH-R9370ホイールセットは最大220gの軽量化に成功しています。
※前モデルとの重量比較(前後セット)
・C36:1350g → 1170g(-180g)
・C50:1461g → 1302g(-159g)
・C60:1609g → 1389g(-220g)
しかし、軽いだけのホイールは転がりません。
ホイールが軽すぎると、一度スピードに乗った後に「慣性(回ろうとする力)」が働きにくくなります。
ヒルクライムにおいては確かに軽さこそが正義です。
しかし平坦な直線道路では脚を止めた際に速度が落ちやすく、一定ペースで巡航し続けるには脚を回し続ける必要が出てきます。
またホイール全体の剛性が下がり、強くペダルを踏み込んだ時にホイールがたわみ、パワーが逃げます。
コーナリング時なんか特にたわみます。
すなわちは軽くても剛性が落ちては走れるホイールと言えないのです。
SHIMANOが追い求めてきたのは
「どうすれば最も軽いホイールを作れるか」
ではありませんでした。
本当に追求してきたのは、
「素材をどのように活用すれば、鋭い加速性能を実現し、効率よくスピードを維持し、さらには高負荷下でも信頼できるホイールを作れるか」
上り坂では重力に抗うのではなく、路面の変化に自然に呼応すること。
加速を求めた瞬間には、遅れることなくダイレクトに応えること。
そして高速コーナーでは狙ったラインを正確にトレースし、その性能が数週間だけでなく、シーズンを通して変わらず維持されること。
優れたホイールは、特定の素材だけを追い求めたり、ひとつの数値だけを極限まで高めたりすることで生まれるものではありません。
それぞれの素材がホイール全体の性能にどのように貢献するのかを理解し、その役割を最適化することで生まれます。
リム一本ごとに。
スポーク一本ごとに。
ハブひとつごとに。
そうして積み重ねられた設計思想こそが、軽量でありながら高性能なホイールを実現するのです。
そして長年にわたり、シマノはまさにその方法によって、ホイールをより速く進化させてきました。
ありがたいことに府中多摩川店でも試乗会を開催できることなりました。
日程は11/28㈯、29㈰
日程が近くなりましたら再度アナウンスいたします。
この機会にぜひおためし下さい。
では。