日本最大級のスポーツサイクル専門店!九州1号店!
2016/03/10 17:32
今日の一台はお客様のオーダーで取り寄せた、コーダブルーム・ジリオ。
イタリア語でGIGLIOはユリの花をあらわし、家紋の様なヘッドマークも美しいです。
実は福岡天神店に入荷したこの一台がコーダブルームからの初出荷だったというモデルです。
まさか出荷第一号が見れるとは…。
KHODAABLOOM 16 GIGLIO 2.1 D.BLU 51
¥460,000-+TAX
コーダブルームのコンセプト「日本人が企画開発した、日本人の為のスポーツバイク」
まさにそれを体現したモデルがこのジリオです。
イタリアMASIとの関係も深いメカニック殿村秀典氏が監修。
フレームに使われるクロモリチューブは福島にあるカイセイ製の019と022。
製造は競輪で使用されるフレームを作ることで知られる、荒川区にあるマツダ自転車工場。
と今では珍しい純国産フレーム。
造りはオーソドックス、そして丁寧の一言。
先日ご紹介いたしましたアラベスク が伝説の宝剣とすればこちらのジリオは日本刀と言った趣。
高精度で質実なオーラがビンビンに伝わってきます。
フォークの曲げ一つとっても仕事の丁寧さが伝わってきます。
フォーククラウンのシルバーメッキが眩しいです。
メッキ輝く笹葉型のシートステーの蓋は美しさもさることながら、
差し込み式より軽量に仕上がるメリットも。
加工にはそれなりに手間がかかります。
また、シート チューブにシートステーがダイレクトにささる剛性重視のネオプリマートと違い
突き上げも、より優しそうです。
トップチューブにはLEVELのビルダー、松田氏のサイン。
Wレバー仕様にもできる台座付。
リアエンドはスチールを得意とするリッチー製。
日の丸と共に誇らしげに記されるメイドインジャパンの文字。
低く削り込まれたラグの後ろに一本ズドンと渡されるチェーンステーブリッジ。
細身の伝統的なチェーンステーですが、ハンガー部の横剛性は高そうです。
ジリオ2.1に採用されているパーツたちはカンパニョーロのヴェローチェをはじめ
細身のスチールの雰囲気を大事にした現行のパーツで構成されています。
インプレ本によるとスコアーの悉くが真ん中をしめす結果に。
剛性も高くもなく低くもない、ハンドリングや加速時の反応なども
リアルレーサーというほどクイックでなくコンフォートと呼ぶほどだるくない
絶妙の所にあるようです。
いや、これは乗ってて楽しそうなバイクです。
レーシングマシンは私の様な貧脚にとって、本来のスイートスポットがとても高い位置にあり
ペダリングが限定されてしまいがちなのですが、このフレームは踏んでも回しても気持ちよさそうです。
オーナーは輪行でいろんな所に旅される予定とか。
うらやましい限りです。
是非ながく、色んな所に連れて行ってあげて下さい。