こんにちは、修理カスタム担当です。
今回も私の琴線に触れる二台をご紹介させていただきます。まずはブログ掲載にご協力いただいたオーナー様お二方に、心より感謝申し上げます。

CAADシリーズ 秋のフラットバー祭り

今回ご紹介するのは、同時期に登場した二台。CANNONDALE CAAD10とCAAD8です。
不思議なもので、このあたりのCANNONDALEに携わる機会が本当に多いんですよね。きっと“ご縁”というやつでしょう。嬉しい限りです。
さて、今回はどちらもロードバイクのフラットバーカスタムのご依頼。過去のブログでも触れてきましたが、105(5700系以前)くらいからSTIが空振りしてしまう個体の相談が増えてきています。体感的には、寒くなってくる季節に空振りの修理車が増える印象。今回の二台ではまだ症状は出ていませんが、年式で考えるとそろそろ出てもおかしくない頃合いでもあります。そういった事情も踏まえ、以前ご紹介したフラットバーカスタムをベースに施工させていただきました。前回のKUOTAのフラットバーカスタムで、ひとつの“パッケージング”が形になってきたので、今回も基本はその設計を土台に進めています。
元のフラットバーカスタムのリンクを貼りますのでお時間のある方はどうぞ。
CAAD10

まずはCAAD10から。
KUOTAのフラットバー仕様との違いは、フロント変速機を取り外してシングル化している点。用途が「サイクリングや街乗りメイン」とのことでしたので、思い切ってフロントシングルをご提案しました。最近はグラベル系の完成車でもフロントシングルが珍しくありませんが、メリットはやはり、インナーリング/シフター/フロントディレイラーがなくなることで軽量化に寄与し、可動部品が減ってトラブル要因がひとつ減ること。何より見た目がスッキリするのが良いですね。私はこの“フロントシングルの顔つき”が結構好みです。

使用したチェーンリングはWOLF TOOTH 110BCD DROP-STOP。
5穴のフロントシングル用で、耐摩耗性、チェーン保持力(落ちにくさ)、そして泥抜けの良さを狙ったDROP-STOPデザインが光ります。近年のシマノは4穴が多いものの、5穴ラインナップがあるおかげで、昔からある汎用クランクでもフロントシングル化がしやすいのがありがたいところです。今回も完成車付属のFSAクランクをそのまま活用しました。歯数は44T。舗装路をのんびり流しつつ、気分次第でぐっと踏んでいけるバランス点がこの辺りかもしれません。過去に42Tの車体に乗っていたとき、追い風で調子がいい日はトップ付近まで使えてしまうことも。踏める人だとギアが売り切れるかもしれませんね。ちなみに私はトップまで使い切ることはありませんでした。そうです、貧脚ってやつです。
そのほかはKUOTAのフラットバー記事と同様なので、要点だけ。

DIA-COMPE ENE サムシフターは今回は右のみ(フロントシングルのため)。

DIA-COMPE SS-6は、私のお気に入りのブレーキレバー。ロードキャリパーとの相性が良く、実走でもガッツリ効くことが多い印象です。今回の車体もなかなかの効き具合でしたので、お引き渡し前にはブレーキの効きを確認してから乗り始めていただくようお伝えしました。
CAAD8

こちらのCAAD8も基本構成はKUOTA同様で、フロントシングル仕様。クランクは5穴でしたので、CAAD10と同じWOLF TOOTH 110BCD DROP-STOPを採用しつつ、歯数はオーナー様のご意向で+2Tの46Tに。平地で気持ちよく流せるセットです。

CAAD10との違いを中心に。
まずハンドル。CAAD10にはVeno セットインフラットハンドルバーを装着しましたが、CAAD8はまたがった雰囲気から、ほんの少しだけ高さが取れるライザーバーのほうがしっくり来ると判断。今回はGRUNGE FUN ライザーバーに両端2cmカットで組み付けました。街乗りではハンドルがやや長かったので、カットで取り回しを最適化しています。


※画像上がライザーバーのCAAD8。画像したがフラットバーのCAAD10
もう一つのこだわりはアウターケーブルを日泉のクリアにしたこと。被膜がクリアなのでコイルが透けて見えるのがなんか良いんですよね。見た目だけでなくしなやかで取り回しがよく、レバーの引きも軽くなるのが素敵ポイント。カラーバリエーションも豊富なので、ワイヤー色でさりげなく遊びたい方にもおすすめです。ブレーキレバーもアウターに合わせてシルバーでまとめました。

おわりに
自転車も工業製品である以上、廃盤や互換性の問題は避けて通れません。しかし、素性の良い名車はまだまだたくさんあって、廃車にするには惜しい個体が世の中には眠っています。今回のようにフラットバーにリメイクして趣向を変えてみたり、日常の相棒としての実用性を引き出してみたり。やってみると、自転車の楽しみ方の幅は思っている以上に広いと気づかされます。
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