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【レポート】『業界の人しか入れない』サイクルパーツ合同展示会参加レポート
by: 大元英俊

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    スタッフおおもとです

    タイガーさん

    スポーツサイクルショップスタッフはあらゆるサイクルパーツに精通し、毎日お客様にご紹介できるように日々努力しております。

    様々なサイクルパーツの情報源は皆さまと同じくインターネットの海を彷徨って探す事もありますが、決定的に情報源が異なるのは『メーカー様・代理店様からのご協力』に他なりません。

    お店まで足を運んでくれる営業様と日々のやり取りから得られる事も多くあるのですが、沢山の情報を一辺に仕入れられるのが年に一度開催する業界向けイベント『サイクルパーツ合同展示会』です。

    自転車に関わる最新アイテムが一挙集結、スタッフ的には最も勉強になる一日であり、自転車好きとしてはご褒美のような一日でもあります。

    そこで今回はサイクルパーツ合同展示会で見つけてきた気になる最新アイテムをご紹介したいと思います!

    SCOPE CYCLING

    SCOPE

    オランダの気鋭ブランド『SCOPE CYCLING』が技術力の全てを結集して作り上げた異彩を放つカーボンホイール『Artech』を初めて生で拝むことができました。

    このホイールのお値段、なんと『¥768,900-』セラミックスピード版は『¥854,700-』という超高級ホイールです。

    ですがその値段も実物を見てみれば実に納得、こんな別次元とも言えるホイールなんですから。

    SCOPE1

    リムに施された特徴的な鱗模様はアルゴリズム強化エアロダイナミクス、通称AEA。

    工科大学との共同研究、度重なる風洞実験、そしてプロチームからのテストデータをサンプリングし空力的に優れた形状として生み出しました。

    カットサンプルを触ってみると表面だけでなく裏面までこの形状で凹凸が出来ていて驚き!

    SCOPE4

    ハブはコンピュータ上でシミュレーションを重ね、不要な箇所を徹底的に削除するように設計。

    そして3Dプリント技術を使用して実際に作られたのがこの流体的な形状をしたこのハブなのです。

    スカンジウム、アルミニウム、マグネシウムの高性能合金材料『スカルマロイ』を使用し、なんとハブ前後セットで200gを切る業界最軽量とも言える199gを実現しているんです。

    ちなみにホイール重量は22mmハイトが990g、45mmハイトが1,200g、65mmハイトでも1,319gしかありません。

    軽過ぎてどうかしています。

    SCOPE3

    当然リムとハブにここまでこだわってるのですからスポークだって妥協無し。

    ステンレススポークよりも軽量で引っ張り強度の高いエアロカーボンスポークを使用し、軽量化のみならずカーボンスポークならではの加速感を与えてくれます。

    スポークパターンは2:1となっており、リム側のスポークホールの強度を局地的に強化する事で最低限の重量で確かな剛性感も得ています。

    このホイール、
    桁違い過ぎる。

    いきなりロードバイクユーザーには刺激が強すぎたので次はソフトなバッグアイテムをご紹介しましょう。

    ulac

    ULAC 1

    台湾発のロック専門メーカー『ulac』からオシャレなサイクルバッグアイテムが多数登場!

    遠くから見ても一目で分かる個性的なデザインとカラーリング、そして手に取って驚いたのは作りの良さです。

    型もしっかりしていて縫いも綺麗、使い勝手を考慮した出来にスタッフも一目惚れです。

    UlAC2

    しかも価格がとてもこなれています。

    どのバッグも3,000~5,000円前後、これなら1万円~2万円も予算があれば各バッグ揃えてバイクを彩りつつ、より便利にサイクリングが楽しめる様になりますよね。

    個人的に大変気に入ったので、2月中には店頭でご用意してみたいと思います。

    気になる方はその際にぜひ見に来てください。

    東京サンエス

    バンテージリム25レンジャーキャリア

    私が一方的に好き過ぎる東京サンエス、新作アイテムももちろんチェック対象です。

    昨年カタログに掲載されたものの、発売が間に合わなかったレンジャーキャリアが今年の春遂に登場します。

    天板の位置を75mm前後に動かすことが可能で、あらゆるジャンルのスポーツサイクルにフィットする作りとなっています。

    ロングツーリングを楽しんでいる方には必見と言えるキャリアですね。

    オリジナルアルミリムとしてリリースしているバンテージリムに内幅25mmのワイドリムが新登場!

    グラベルユーザー垂涎、カスタムが捗ること間違いなし。

    バンテージハブ

    そして更にリムに続いてオリジナルハブ『バンテージハブ』も新登場します。

    リムブレーキ向けの『QR:100/130』、ディスクブレーキ向けの『QR:100/135』『TH12:100/142』の3タイプも揃えてくれました。

    カラーリングはクラシックカスタムが捗るシルバーとなっています。

    最近はサイドスキンタイヤも揃ってクラシックなテイストに仕上げやすくなり、カーボンフレームでもあえてシルバーカラーを取り入れて合わせるのもカッコいいんですよね。

    クロモリマウントバー2

    超面白いなと思ったのがユーザーのカスタムセンスが試される『クロモリマウントバー』

    M5ネジ用のダボ穴がなんと7カ所も付いており、沢山のアイテムを取り付ける事が出来ます。

    この為のアタッチメントなんて何も用意されてません、ユーザーのインスピレーション頼み。

    私なら『KiLEY アイライト』を7個光らせて夜道を走りたいですね~。

    手芸が出来る方はここにボルトオンで固定が出来るハンドルバーバッグと作ってみたら面白いかもしませんね。

    Lewis Brake

    LEWIS

    ディスクブレーキキャリパーって純正しかないと思っていませんか?

    実はサードパーティー製もあるんです!それがこちらのルイスブレーキ。

    MTBはもちろんの事、ロードバイク用のモデルも取り揃え、ミネラルオイル対応・ドットオイル対応、どちらもラインナップ。

    モデルはいくつかありますが、最軽量モデルならあのデュラエースよりも前後で50g以上の軽量化が可能に!

    最軽量ロードバイクを作りたい方は必見と言えるアイテムですね。

    muc-off
    Big Bore Hybrid

    MUCOFF BIG

    ケミカルブランド『マックオフ』からは画期的なチューブレスバルブが新登場!

    どう画期的かと言うとなんとバルブコアが無く、側面のコックで開閉をコントロール出来るんです。

    このコック式のメリットは2つあります、まずコアが存在しない分、空気流入量が増えるので日々の空気入れ作業が効率的になり短時間で完了可能なこと。

    そしてチューブレスタイヤの取り付けで付き物なビード上げ作業が劇的に簡単になる事です。

    ショップではバルブコアを外してコンプレッサーでビード上げをする事は茶飯事、ビード上げは沢山の空気を一気に入れるのが手っ取り早いのです。

    このバルブならフロアポンプでも十分ビード上げが行えると思いますね。

    ただし、コックを締め忘れてポンプヘッドを先に外してしまうと空気が一気に漏れ出し、シーラントが逆流する可能性もあるので要注意。

    こちらのバルブはワイズロード東大和店にも近日入荷予定です!

    JP INDUSTRY

    JP

    ブロンプトン、バーディー、ミニベロ、フォールディングバイク愛好家に嬉しいジャッキーさんとポールさんが起こしたホイールブランド『JP INDUSTRY』

    豊富なカラーラインナップと超個性的なルックスで足回りからカッコ良く愛車をカスタム可能で、リムはブラックとシルバーから、ハブとスポークはブラック、レッド、シルバー、ゴールド、グリーン、パープル、ピンク、ブルー、ターコイズ、アップルグリーンから選んで指定してオーダーする事が可能です。

    16インチ、18インチ、406、451、はたまたキックバイク用の12インチまで揃えており、小径マニアにはたまらないブランドです。

    去年の2月に日本上陸を果たしたばかり、このブランドを使ったら同じ小径マニアから一目置かれてしまうかも。

    こんな派手なのに価格は税込99,000円、かな~りありじゃないですか?


     

    以上、スタッフおおもとが気になったスポーツバイク合同展示会ピックアップアイテムでした。

    皆様にもビビッ!ときた気になるアイテムが一つでもあったなら幸いです。

    今回ご紹介したアイテムはサイクルパーツ合同展示会に出展された数からすると極々一部!

    全部紹介したいのですが、既に3000文字を超えたこの記事が数倍に膨れ上がってしまいますので、ここまででご容赦ください。

    皆様のサイクルライフを応援する為に、これからも日々勉強してまいります。