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2016/06/15 15:30
第4ステージ結果と第5ステージはこんなところ
by: 浦山 忠之
スプリンターたちが輝く舞台
第5ステージ以降は本格的な山岳ステージに突入することで、この第4ステージはスプリンターたちが輝くための、今レース最後の舞台といえる。
2つのみの山岳ポイントのみが設定されるが、小さなアップダウンが連続し総獲得標高差は1912mと決して小さくはない。
雨模様のスタートとなったが、選手たちの意欲は高く、Matt Brammeier (Dimension Data)、 Jérémy Maison (FDJ)、 Lukas Jaun (Team Roth) 、Nick Van der Lijke (Roompot – Oranje Peloton)の4人がすぐに逃げ出す。
レース序盤はこの4人が3分強のリードを稼いだが、後続のメイン集団と4分以上の差が開くことはありませんでした。
Etixx-Quickstepチームが集団をリードしましたが、総合トップであり、「名物」でもあるPeter Sagan擁するTinkoffも協働で集団をリードし、残り50km地点で逃げている4人との差を2分にまで縮めます。
逃げる4人も簡単にあきらめることはなく、残り20kmまでは2分弱程度にしかメイン集団との差は縮まりません。
しかしメイン集団では先の2チームに加え、他のチームもペースアップに貢献し、残り4kmで4人は吸収されてしまいます。
敵にカルナコーナーが連続するシャンパーニュの街の中でもEtixx-Quickstepがリードし続けます。各チームの駆け引きは衰えず、ゴール手前150m最終コーナーに飛び込む際、Danny Van Poppel (Team Sky)がコントロールを失いますが、落車することなく奇跡的に立ち直ります。
それより先ではステージ優勝を争う戦いが繰り広げられ、終始メイン集団をけん引してきたEtixx-QuickstepのMaximiliano Richezeが逃げ勝ち、同チームのGaviriaが2位となり、チームとしてはワン・ツーフィニッシュの華々しい幕切れとなった。
Saganは3位にとどまったが、総合順位ではJurgen Roelandts (Lotto Soudal)とSilvan Dillier (BMC)との差をさらに広げる結果となった。
フィニッシュするMaximiliano Richeze
後方で祝福するGaviriaも印象的
ツール・ド・スイスでは、アルゼンチン選手として初の勝利となるMaximiliano Richezeは2012年NIPPOチームで活躍し、ツール・ド・北海道で総合優勝など、日本にゆかりの深い選手でもある。
第4ステージ個人結果
ランク | 選手名 | チーム名 | タイム/タイム差 |
1 | RICHEZE Ariel Maximiliano | Etixx – Quick Step | 5:08:21 |
2 | GAVIRIA Fernando | Etixx – Quick Step | |
3 | SAGAN Peter | Tinkoff | |
4 | VAN ASBROECK Tom | Team Lotto Nl – Jumbo | 2 |
5 | STUYVEN Jasper | Trek – Segafredo | |
6 | NIELSEN Magnus Cort | Orica Greenedge | |
7 | KREDER Raymond | Roompot Oranje Peloton | |
8 | PASQUALON Andrea | Team Roth | |
9 | ROELANDTS Jurgen | Lotto Soudal | |
10 | BARGUIL Warren | Team Giant – Alpecin |
個人総合順位
ランク | 選手名 | チーム名 | タイム/タイム差 |
1 | SAGAN Peter | Tinkoff | 14:22:30 |
2 | ROELANDTS Jurgen | Lotto Soudal | 9 |
3 | DILLIER Silvan | Bmc Racing Team | |
4 | RICHEZE Ariel Maximiliano | Etixx – Quick Step | 17 |
5 | IZAGUIRRE INSAUSTI Jon | Movistar Team | 19 |
6 | WELLENS Tim | Lotto Soudal | 20 |
7 | IZAGUIRRE INSAUSTI Gorka | Movistar Team | 23 |
8 | KELDERMAN Wilco | Team Lotto Nl – Jumbo | |
9 | MATTHEWS Michael | Orica Greenedge | 24 |
10 | THOMAS Geraint | Team Sky | 25 |
第5ステージってこんなところ
これまでのステージとは変わって、第5ステージ以降は本格的な山岳ステージとなり、これまで表に出てこなかった山岳スターたちの舞台となる。
ブリークからカリを目指す第5ステージを境に、本来の総合順位がいよいよ形成されていく。
126.4kmと距離は短いが、本プログラムの2大障壁は何と言っても、ティチーノ州に入る手前にあるフルカ峠とゴッタルド峠。
更に、カリまでの残り約11kmが登りというタフな設定で、選手らの熾烈な戦いが予想される。
【ステージ開催地域について:ブリーク】
アルプスの中心部という特異な環境にあることから、
マッターホルン、アレッチ氷河、モントルーのシヨン城、シャモニー等へ向かう観光の拠点として恩恵を受けている。
また、シュトックアルパー城、ショッピングや一流レストランで賑わうブリーク旧市街、ブリガーバード温泉等もあり、是非お勧めしたい場所。
出典
ツール・ド・スイス オフィシャルサイト
http://www.tourdesuisse.ch/en/
Team sky
http://www.teamsky.com/teamsky/home#1SxtLhAXCSS7plPc.97