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【バイオレーサー】サドルの高さについて考えてみる【その①】
by: 永平 宏行

バイオレーサーの中の人です。

 

 

今日のテーマは、みんな大好き?サドルの高さ。

 

 

 

当たり前ですが、自転車はペダリングで進む乗り物です。

 

 

ペダリングにおいて、運動効率の土台を支えているのがサドルの高さ。

 

 

サドル高ビフォー

 

 

運動効率を大きく左右するだけに、
ハンドル位置と比べ、多くのユーザーが、
比較的熱心に調整をするのではないでしょうか。

 

 

 

高さを変えた効果が、
「疲れやすい」「よく進む」という結果となって、
わかりやすく体感できるのが理由でしょう。

 

 

 

 

でも、正しいサドル高の設定基準って何でしょうか?

「果たして自分のサドル高って
 合ってるのかな?」

そんな疑問を持っている方も多いでしょう。

 

 

 

バイオレーサー5000やプレミアムの施工時に、

お持ち頂いた自転車を拝見した際に比較的多いのが

「サドルが高い」

自己流セッティング。

 

 

 

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※この画像は適正値のサドル高です

 

 

1センチ、2センチは当たり前。
3センチ、5センチ、時には8センチも

バイオレーサーの推奨値より高い事もありました。

 

 

シミュレーターで推奨値を体験して頂くと、
大抵の方が

 

 

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「こっちの方が回しやすい!」

 

 

 

とおっしゃいます。

 

 

なぜ、自己流だとサドルが高くなりがちなのか?

その点を掘り下げつつ、サドル高について考えてみましょう。

 

 

 


 

 

 

 

【サドルの高さは何のため?】

 

サドルの高さは何のために調整するのでしょうか。

冒頭にも書きましたが、
ペダリングの運動効率を高める為です。

 

 

では、ペダリングとは何でしょうか。

「ペダルを踏む行為」でしょうか?

 

 

 

う~ん。部分的にはその通りですが。

 

 

「クランクを回す運動」

近くなりましたが、まだ少し足りない。

 

 

こういう定義はいかがでしょうか。

「クランクを回して、自転車の推進力にする運動」

いい感じになりました!

 

 

DSC00399

 

 

 

そうです。

ポイントは、

「クランクを回す運動」

が、

「自転車の推進力になる」

ことです。

 

 

 

つまり、

「ペダルを踏むだけ」

じゃだめってことですね。

 

 

よく言われる、

「ペダルは回せ!」

ってやつです。

 

 

よく言われている割に、自己流セッティングだと
サドルが高く、回すどころか踏むセッティングになっているのは、
実際にどうしたらいいのかが、あまり知られていないという事ですね。

 

 


 

 

 

話を戻しましょう。

サドルの高さ調整は、
ペダリングの運動効率を高める為に行います。

また、ペダリングとは、クランクを回して、
推進力を得る運動という事がわかりました。

 

 

ということは、

「サドルの高さ調整」

 =

「クランクを回しやすくして、推進力を効率的に得る為の調整」

という事です。

 

 

 

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画像はみんな大好き?ペダリングモニターの画面です。
ペダリングが効率的に推進力になっているかが数値で分かります。
平地をたら~っと流しで乗るとペダリング効率はこんなもんです。
運動強度が高くなると、50%~70%程度まで上昇します。

 

 

 

 

 

この「サドルの高さ調整の目的」が分かっていないと、
不適切なサドル高になりがちです。

(自己流だと、高めに設定する方が多い)

 

 

サドルを高く設定してしまう方は、
そもそものサドルの高さ調整の目的を、
間違って理解している事が多いようです。

 

すなわち、

「ペダルの踏みやすさ」

を調整基準にしてしまうのです。

 

 

 

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「下死点」はここ。
運動上の下死点はシートチューブの延長線上。
物理的な下死点はクランクを垂直真下(6時)にした状態。

 

 

 

 

踏みやすい高さ

=下死点まで踏み切りやすい高さ

=踏み切る事を重視する

=理想的なサドル高よりも高く調整してしまう

という流れで、サドル高を
高く、高くセッティングしてしまうようです。

 

 

ペダルを踏む、という動作は
あくまでペダリングの一要素でしかなく、
「ペダルの踏みやすさ」単独では、
高さ調整の基準にはなりえません。

 

 

 


 

 

 

 

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「ペダルの踏みやすさ」

「クランクの回しやすさ」

「推進力の生み出しやすさ」

 

この3つの「やすさ」のバランスをとることが、
理想的なサドル高セッティングの「キモ」なのです。

 

 

次回は、どうしたらそのバランスがとれるのか?

どんな要素が影響するのか?

について、掘り下げてみたいと思います。

 

 

 

 

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