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2016/10/14 13:51
【社内試乗会×パワーメーター】バイクによる速度差は出るか?【定量vs定性】
by: 永平 宏行
バイオレーサーの中の人こと、本部の永平です。
熱心なサイクリストに遅れること数年…。
この夏からパワーメーターデビューしたので、
社内試乗会にも活用してみました。
志木店・野沢副店長のブログより拝借
社内試乗会の様子はこちら
⇒社員研修参加報告
この試乗会にあたっての
私のテーマは、
「一定パワーを維持したときに、
バイクによる有意な速度差は
出るのか?」
です。
テスト方法は、
- FTPレベルで特定区間を各バイクで走行。
- その際に速度差がどの程度出るか?
※FTPとは、1時間持続可能な運動強度の最大値のこと。
脚力はパワープロフィール分類で「普通」の上、
「まずまず」の下、「貧脚」~「並足」といったところです…。
と至ってシンプル。
テストの為、パイオニアのペダリングモニター(左クランク)を都度、取付けるという荒業を敢行。
テストバイクは、
・’05年 GIANT TCR ADVANCED ISP(マイバイク)
と、
今回試乗した中でパイオニアが取付けできたもの
↓
・BIANCHI FENICE
・FELT IA2(TTバイク)・ANCHOR RT9(TTバイク)間違い。同じテストはしましたがパワーメーターは付けられなかったので、参考扱い。
・JAMIS ICON
・BIANCHI SPECIALISSIMA
で実施。
果たしてその結果は?
簡潔に結論から。
(風の影響が刻々と変わる自然環境の中でのテスト、という前提で)
■TTバイクは同出力で高い速度が出る。
特に向かい風で。(当たり前w)
■ロードバイク同士の場合、顕著な速度差は見られなかった。
■速度差は無くても、体のセンサーが機材から感じる細かなニュアンスには違いがある。(いわゆる乗り味)
■ライダーが気持ちよく力を出せる機材であるか、その気持ちよさはどんなニュアンスなのかを伝えるのが「インプレ」の本質。
■定量的な評価は試験室でのテストで十分。
(むしろ無風のトラックでやるべき)
■定量的な評価も大事だが、インプレは定性的評価にこそ価値がある。
(例えインプレしたライダーのセンサー感度や、好みというバイアスがかかっていたとしても)
以上のように結論付けました。
自然環境の中ではワットと速度の相関関係は測りづらいですねw
結構ばらつきが出ます。
(当たり前)
そのばらつきを考慮してもなお、優位な差は無かったという結果。
もっと夢のない書き方をすると、
速度はフィジカルに依存する。
(諸条件を無視して、あえて乱暴に書いています)
けど、そのフィジカルを「気持ちよく」出せるかどうかは、定量化できない(しにくい)バイクの「乗り味」に依存します。
だからこそ、人間の主観によるインプレが大事!
実際、出ている速度が一緒でも、
「コレ、いいわ~」と感じるバイクもあれば、
「まあ、並の上だよね」と感じるバイクも、
ありました。
「所有したい!」
「乗りたい!」
と思うのは、やっぱり「コレ、いいわ~」と感じられるバイクです。
皆さんの「コレ、いいわ~」の琴線に触れるバイクはどれか?
これから投稿される、各店スタッフからのインプレ記事をご購入の参考にして頂ければと思います!
【補足】
今回は、風の影響と思われる数値のばらつきもあり、かつ学術論文でもないただのブログなので、あえてテスト結果の数値は開示していません。
異論のある方もいらっしゃるかと思いますが、一個人の一意見として読んでいただければと思います。
【おまけ】
FTP強度で3.3kmを12回走りましたので、
間はあきながらも、約40kmのFTP走となりました。
仕事の時間で良いトレーニングが出来ました(オイッ!)
TSS(疲労の度合いを表す数値)も200で、
「翌日に疲労が残る」レベルで、
心地よい疲労感の中、勤務中でございます。
このブログのテスト結果
(速度はフィジカルに依存する)
を参考にして頂けるなら、
「新車買わずに、パワーメーターに投資する」
という選択肢もありですよ!
効率的にフィジカル鍛えるには、
パワーメーター必須です。
そして、個人的一押しは、
やっぱり、パイオニアです。
解析ソフト・トレーニングソフトの充実、唯一のペダリング効率計測機能搭載、信頼の日本ブランド、お手頃価格、等々、「パイオニア一択」な強味に事欠きません。
詳しくはY’sRoad各店の取り扱い店舗とエキスパートスタッフまでどうぞ。