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自転車を国外に持っていこう!
by: 佐藤

こんにちは。名古屋本館の佐藤です。
海外に自転車を持っていくとき問題なのが飛行機輪行。無事に目的地まで持っていくことが出来るのか不安ですよね。
あらかじめ現地に郵送で送るという方法もあるのですが、日数がかかってしまったり、受取先が必要であったり、なによりも15㎏前後の荷物を送るとなると費用も格段に上がってしまいます。
今回は私の経験をもとに飛行機輪行についてのお話をしていきたいと思います。

RALEIGH

基本事項

まず自転車に飛行機を預かってもらう際の基本事項について。

・空気は必ず抜いておく。
・電動自転車、バッテリーが付属しているものの持ち込みは禁止。

 これはおそらくどの航空会社の注意事項にも出てくると思います。
 ちなみにCO2インフレーターの持ち込みも禁止です。気を付けましょう。

・ハンドルが回らないよう固定しておく。
・ペダルを外しておく。

このあたりは航空会社によって多少の差があります。事前に利用する航空会社の輪行ルールをチェックしておきましょう。

また、ルールにはないですが、エンド金具は必ず使用し、リアディレーラーは必ず外しておきましょう。

サイズ・重量

2023年11月現在ベトナム航空ではエコノミークラスの航空券で自転車などの大型荷物は3辺の和が203cm以内、重さが23kg以内であれば追加料金なしで受け取ってもらえます。ただし、事前に自転車を載せる旨と実寸の大きさを伝えておく必要があります。
それとは別に3辺の和が158cm以内で重さ23kg以内のものを受託手荷物として預けることができます。こちらに着替えやその他の用品を入れておけば、よっぽど荷物が多くない限りは問題ないはずです。

実際にダンボールに入れてみるとわかると思いますが、この3辺の和が203cmというのはかなりギリギリの数字です。
ベトナム航空を利用する場合は事前に自分の自転車で確認してみてください。

航空会社によっては3辺の和が300cm以内であったり、重さも25kg以内や30㎏以内など規定がかなり違うので、行く場所と航空会社を比較して一番安く安全に運ぶ方法を検討してみてください。ちなみにJALのエコノミークラスもベトナム航空と同じ規定のようです。

ヨーロッパの航空会社は規定サイズが300㎝前後が多い印象でした。

 パッキング方法

方法としてはおそらく輪行バック、ハードケース、段ボールのどれかになるのではないでしょうか。
ちなみに私は

日本→シンガポール

ベトナム→日本

日本→ノルウェー

スペイン→日本

すべて段ボールに入れて運びました。
理由としては①到着時に処分が簡単②日本に帰国する際に入手が容易であるという二点が挙げられます。

RALEIGH

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①到着時の処分について

シンガポールのチャンギ空港に到着後、空港の人に
「段ボールを処分したいのですがどこにもっていけばいいですか?」とカタコトの英語で聞いたところ
「まとめて持ってきてくれたら処分しておくよ。」と快く受け取ってくれました。

ノルウェーのベルゲン空港でも同じように空港の人に聞いてみたところ、
「この空港から輪行する人もいるから潰さずにそのまま置いといて。」と言われました。

ちなみにノルウェーのベルゲン空港には組み立て用のスタンドや空気入れも完備されていました。なんということでしょう。
素晴らしいホスピタリティです。

Raleigh

もし受け取りを拒否された場合は細かくしてホテルなどで捨てるか、途中の街中にあるごみ箱に捨てるしかないですね。
その可能性も十分ありますので、処分してもらえればラッキーくらいの気持ちでいましょう。

②帰国の際の入手方法

これはもうひたすら自転車屋でもらえるか聞きに行くしかないですね。
最終目的地が決まっているのであれば、事前にもらえそうな自転車屋を3~5件ほどチェックしておくことをオススメします。
私がベトナムのホーチミンから帰国する際は3件目の自転車屋でようやく段ボールを手に入れることが出来ました。
無料ではなく800円くらいでしたが、まあこの出費は仕方ないですね。
スペインではなんと郵便局に自転車用の段ボールが売っていました。2000円ほどでしたが、半日かけて街中の自転車屋を周って交渉することを考えるとかなりコスパは良いかと思います。
段ボールを手に入れたら所定の大きさに加工したり、自転車をバラしてパッキングしたりでスムーズに進んでも丸一日はかかります。最終目的地に到着してからフライトまでは余裕のある日程を確保しておきましょう。

段ボールでの輪行ではとくにトラブルもなく、自転車自体に大きな傷等もありませんでした。しかし段ボールにはどうしてこんなところにというような穴や破れが多々見られました。基本的に扱いはあまりよくないと考えていいと思います。向きもとくに考えずに扱われるので、段ボール内に隙間があると破損の原因になります。私の場合、段ボールの中にはバッグやタイヤ、余裕があればクッション用に衣類などを梱包していました。

いつだったか国際線にペラペラの輪行バッグで挑んでいた猛者の記事を読みましたが、これはあまりにも無謀だと思います。
案の定リアディレーラーが破損していました。

安全性を考えたらハードケースに入れるのがベストですが、これは到着してから持ち運びができないのと帰りにまたケースを購入する必要があるので少し大変かと思います。
往復の利用空港が同じで、尚且つハードケースを預かってくれる知人が現地に居ればハードケースが一番ですね。

 予約方法

これも航空会社によって様々ですが、私の利用していたベトナム航空の場合はベトナム航空の日本支社にメールで「飛行機の予約番号」と「自転車を預けたい旨、大きさ、重さ」を伝えれば予約完了になります。

カタール航空やイベリア航空、エールフランスも同じくメール対応だったのですが返事が来なくて結局当日チェックインで伝えるということになったり、「チケットをとった旅行会社で予約してくれ」と言われてしまい、旅行会社に確認したら「各航空会社で予約してくれ」と言われてたらい回しにあったりとなかなか思うように予約ができないこともありました。
サイズと重量さえオーバーしていなければよっぽど当日のチェックイン時に預けることは可能だと思いますが、予約が必要と記載のある航空会社を利用する場合は早めにメールなどで連絡だけはしておきましょう。

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シンガポールのチャンギ空港で自転車を組み立てている様子

最後に

 以上。私が飛行機輪行で国外に自転車を持っていく際に感じたことでした。
どんなに注意していてもロストしたり、扱いが雑で破損したりという可能性は少なからずあると思いますが、少しでもリスクを減らせるように準備をしておきましょう。到着して自転車が壊れていたら悲しすぎます。
また海外のあれこれを載せてきますのでお楽しみに。

佐藤でした。