日本縦断記 その3（3/3） ～日本最北から最南へ2900kmの旅路～
by: 平井

どうも、アルバイトスタッフのヒライです。

8月の間、長ーくお休みをいただいて、日本縦断に挑戦してきました！

そして、無事に完走して帰ってくることができたので、その様子について書いていきたいと思います！！

お待たせしました！今回はその3ということで、最後の九州地方の様子と装備について書いていきます！

その1はコチラ↓

その２はこちら↓

九州編（18～21日目）

18日目。僕はこの時まだ下関にいて九州にはいませんでした。というのも、とある目的があったからです。
それは・・・

朝イチで下関のふぐをたべるために唐戸市場へいくため！！
市場の食堂は朝早くから開店していたので、朝から豪華な食事をガッツリいただきます。

オススメされていたふぐのから揚げはもちろん、贅沢にふぐの刺身もいただきました。足踏みして来た甲斐があったというものです。
満足したところで、ようやく九州を目指します。

九州へは関門トンネル人道を通って行きます。ここも2号線らしいです。

県境、すなわち本州と九州の境目があったのでしっかり反復横跳びしておきました。
さあここからが九州です。この日は大宰府天満宮を目指して進んでいきます。

道中、門司港の駅に寄りました。レトロな感じが溢れてますね・・・
今回は混雑しそうな福岡市は通らず、飯塚市の方を通って山を越えるルートにしたらなかなかにハードな峠道でした。
九州の山は手ごわかったです。

なんとか大宰府天満宮に到着。しっかり参拝しておきました。これで来期の単位はしっかりとれることでしょう（？）

なでるとご利益のある牛さんや、京都から飛んできたという伝説のある飛梅なんかもありました。
おみくじもひいてみます。

中吉でした。良いのか悪いのか・・・良いことおきるといいな！！

九州の幹線国道は3号線。ここからは3号に乗って南下していきます。

一瞬だけ佐賀県にタッチ。今回は佐賀県の観光地は寄れなかったので、いつか行きたい。
この日は久留米に宿泊。佐賀県に入った後、もう一回福岡県に入ります。戻ってないけど、戻ってきたみたいな違和感・・・

翌日19日目。今日は熊本県を突っ走ります。
一山越えてまずは熊本県に突入。

熊本市に到着。熊本城に行こうとしたものの、時間があまり無いのと工事中だったので写真を撮り逃すという失態。
いつか、ちゃんと中まで入ってみたいものです。

この日は人吉までいきます。SL人吉のあるところですね。残念ながらちょっと前に車体の老朽化で引退してしまいましたが・・・
道中、40kmくらい無補給地帯があるのでしっかり準備します。

道中、しっかり豪雨の爪痕が残ってました。しかしそんなことより、突然現れたグラベルロードに一同ブチ切れ。
文句言っても仕方ないのでパンクしないことを祈りながら慎重に走破。トラブルなく人吉に着けました。
人吉で夕食にします。

熊本に入ってからこの店が何店舗かあるのを見かけて、同じヒライを名乗るのなら・・・ということで突撃！！

これで確か700円くらい。かなり安く美味しく、満足のいく食事でした。さすがヒライ。（しらんけど）
ちゃんと翌日の朝食もここで食べましたとさ。

20日目。もうすぐ縦断も終わりです。しかし、九州の南の方って、山がちなんですよね。
この日も険しい山に行く手を阻まれました。

と、その前にSL人吉を目に焼き付けておきます。うーん、強そう。
さて、これから行く道はこんな感じ。

ループ橋が熊本側にも宮崎側にもある、いかにも厳しそうな峠・・・わっしょい！！

余談ですが、この山を登って確信しました。「絶対脚強くなった！！」と。
自分でもびっくりするレベルで違いを感じました。そりゃあ、20日も連続で走ってたら強くなりますよね！！？？

宮崎県に突入。宮崎側のループ橋も下って、今日中に鹿児島県に入ることを目指して走ります。
道中、雨にちょっと降られながらもしっかり前進。そして、最後の県境をまたぎます。

なんか、最後なのにしょぼい・・・でもきれいな虹も見れたので最高です。
そんなことより、早く今日の宿泊地まで行きます。この日は大隅半島の大きい街、鹿屋に泊まります。ここより南にいくとあまり大きい街はありません。ついに来るところまで来た感じですね・・・

最終日、21日目。
もうここまでくれば、根性で本州最南端、佐多岬を目指すのみです。ただ・・・

厳しいって！！しかも補給スポットがめっちゃ少ないし、登っては下ってをくりかえすからなおさらキツイです。
持てるだけの補給を持って、佐多岬までの道というラスボスに挑みます。

この日は超・快晴。終わりを迎えるには最高の天気、山の無補給地帯を走るには最悪のコンディションでした。

海もめっちゃキレイ。
でもそんなことは頭になく、ずーっとあついきついながいやばい・・・と文句ばっかり垂れてました。
道中、斜度20％の坂も出現。これには一同ブチ切れ。ほんとに、ラスボスという言葉がふさわしかったです。

根性と縦断を終わらせるという固い意思で何とか走りつづけて・・・

やった！やりました！！
自転車で日本（本土）縦断達成です！！長かった・・・
自転車が侵入できる限界はここまでなので、その先にある展望台へはホイールをもっていくことにします。

いやー、到達できてよかった・・・と思うのもつかの間、帰りのフェリーの時間が迫っています。
しかも、さっき走ってきたヤバい山道を走らなければならない、ときました。疲れ切った体にはつらい。

斜度20％の激坂を越え、200UPの山も越え、何とか間に合うようにフェリー乗り場に到着。
ここから薩摩湾を渡って反対側の半島、薩摩半島へ行きます。そして、輪行して鹿児島へ。

ついに、21日に渡る日本縦断の旅が終わりました。約2900km、約16000mUPのスーパーロングライドでした。

北上か、南下か

日本縦断を知っている人からすると、北上が一般的だと思います。しかし、今回は所用により南下することにしました。
結論から言うと、北上する方が良いと思います。
その理由を3つ。

➀向かい風

縦断記その２でひたすら書いてましたが、日本海側の向かい風が非常につらかったです。
常に西に向かっていたので、常に向かい風でした。これが数日続くと、さすがに心を折られかけました。

➁暑くなる

北上するとだんだん涼しくなっていくので、疲れがたまっていてもモチベーションは維持できそうなものです。
しかし、だんだん暑くなっていくとなると、疲れた体に更に負荷がかかっていきます。地形も、南に行くほど険しい道が多くなっていったので、それもつらさに拍車をかけられている感じがしました。

➂佐多岬

単純に、ここまで行く道が本当につらいです。しかも補給もできないです。
元気なうちにこの苦行を終わらせておくほうがいいと思います。

しかし、今回の縦断では南下することで運よく雨をほとんど回避できました。特に、8月頭には九州で大雨が降っていたので、それを回避できたのは大きいですね。

装備品紹介！！

今回はバイクパッキングで行きました。大きいサドルバッグ、フレームバッグ、トップチューブバッグを付けていったので、その中身を紹介します。

サドルバッグ（15L）

サドルバッグの中身はほとんど衣服類です。
着替え2セット、雨具、充電用品、洗面用具、そして輪行袋です。これくらいは全然入ります。そして、その上にサンダルを挟んでいました。
着替え2セットなので、2日に1回はコインランドリーを回していくスタイルです。

フレームバッグ

ここには工具類や予備チューブ、充電ケーブル類など、ガジェット系を入れてました。
そして、超・役に立ったアイテムがこれ！

電動ポンプです。空気圧点検はもちろん、パンクが数回あったんですが、もうこれがないとライドが不安になるくらいに助けられました。
手動ポンプの2，3倍のお値段しますが、絶対にその価値があると思います！！

トップチューブバッグ

ここには常に補給食を。無補給地帯はザラにあったので、そういうときはここがパンパンでした。
それから、ボトルは絶対2本あってよかったです。真夏のライドなら必須ですよ！！

さいごに

日本縦断を通して色々な経験ができ、非常に充実した旅になりました。
これを読んで、日本縦断までは行かなくとも、日本各地へ行ってみるモチベーションになれば幸いです。

そのための装備や方法など、自転車旅に関することならどんどん当店へご相談ください！！
最適な自転車旅の方法を提案させて頂きます！

長々と読んでいただき、ありがとうございました。