【ワイズロードスタッフ試乗会】Compact Neo キャノンデールらしさあふれる小径e-bike
by: 益子暁

　私はe-bike強化店でもあるお茶の水店のスタッフとして、e-bikeを中心に試乗してきました。
　各社の新モデルを試したなかでも、特に目を引いたのがこちら。

cannondale Compact Neo ￥290,000（税込）

　クロスバイクのQuick Neo、ロードバイクのSynapse Neo、グラベルバイクのTopstone Neoと次々に高性能なe-bikeを発売してきたキャノンデール。
　同社の最新作がこのCompact Neo、ミニベロのe-bikeです。

どんな自転車？

　ひとことで言うと、楽しい自転車です。

　日常のちょっとした移動に便利で、さらに楽しい気分が上乗せされます。他の自転車に乗るよりもずっと。
　アシストのパワーはQuick Neoに及びませんが、この自転車の個性にはちょうど良い感じですし、充分です。

こんなかたにおすすめです

　キャノンデール大好きな人。
　都市部を楽しく軽快に移動したい人。
　室内保管するけど収納場所が限られている人。

もっと詳しく

　以前からのキャノンデールファンにはHOOLIGAN、もっと以前からのキャノンデールファンにはKILLER Vのフレームデザインと言えばお分かりのはず。そう、あの形のe-bikeなのです。もうそれだけで心奪われる方も多いことでしょう。
　元々MTB用に考えられた頑丈な構造なので、重量のあるバッテリーを積んだりモーターの力を受け止めたりするにも良いのかも知れませんね。しかもCompact Neoはバッテリー完全内蔵・リアハブモーター仕様なので、見た目はHOOLIGANそのものです。

　ダウンチューブ下端にある充電ポートを使って充電します。

　そして気になるのが、肝心のドライブユニットを始めとする電動アシスト部品です。既存のモデルはBOSCHが採用されていますが、Compact Neoに搭載されているのはHyena（ハイエナ）製のユニット。Hyenaは新しめのメーカーで、今のところ日本ではトレックとキャノンデールの2社にしか使われていません。まだ情報が少ないんですが、この2社が使っているということそのものが信頼の証とも言えます。

　小型・軽量なハブモーター。スプロケット最大ギアやブレーキローターよりフランジが小さいので、目立ちません。

　液晶ディスプレイの無い、シンプルな操作部。専用アプリを使えば、スマートフォンに情報を表示できます。

　実際の走行感ですが、ひと漕ぎ目から加速の気持ちが良さを味わえます。もともと小径モデルはその傾向があるものですが、フレームの剛性やジオメトリー、軽さ、トルクセンサーの性能やセッティングによるところもありそうです。同じユニットを採用していても自転車そのものの造りや各メーカーの調整によって全く印象が違うことが、実はよくあるのです。
　スポーツバイク専門メーカーであるキャノンデールはe-bikeでもスポーティーな乗り味を追求していることが、今回も感じられます。
　そしてTreadwell同型のライズの大きなハンドルバーや程よい太さのタイヤは、ゆったりした気分での快適な走りに効果あり、です。

　ハンドルはかなりのハイライズですが、e-bikeならリラックスポジションでもモーターがアシストしてくれるので、デメリットにはなりません。ひたすら楽ちんなだけです。

 　そのアップライトポジションを支える、クッション性ばつぐんのサドル。

　タイヤは20×2.35サイズ。

　もうひとつの特長が、ハンドル・ペダルを瞬時に折り畳めること。
　Compact Neoはバッテリーを取り出せないので、充電する時は自転車ごとコンセントのある屋内に入れる使い方が想定されています。そこで、すっきり収納できるようにこの構造が採り入れられているのです。幅広ハンドルが付いていますが、レバーひとつで90°回転させた状態（左右どちらも可）で固定すれば、ぺったんこになります。これなら玄関にしまっておくこともできますね。ちからもコツもさほど必要ないので、どなたでも簡単に折り畳めると思います。

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　この薄さなら増車しても置き場所に困りませんね。その名の通り「コンパクト」です。

さらに！

　前後ライト、センタースタンド、前後フェンダー、リアキャリアを装備！

　ライトはアシスト用のバッテリーからの給電で点灯させることができます。

　リアキャリアは耐荷重25kgと頑丈なものが付属。至れり尽くせりです。

　ひと目でキャノンデールと分かるデザインのe-bike。
　セカンドバイク・コミューターバイクも、どうせなら楽しくてかっこいいのが欲しいという方にはcompact neoがぴったりです。

【タイヤ】KENDA K-RAD 20×2.35
【ブレーキ】TEKTRO 油圧ディスクブレーキ
【変速】マイクロシフト 1×８
【ドライブユニット】ハイエナ リアハブドライブシステム
【バッテリー】250Wh
【アシスト走行距離】最長約60km
【充電時間】3.5時間
【カラー】チョーク、スモークブラック
【重量】18kg

1月27日発売。

まもなくワイズロードオンラインにて先行予約受付開始予定です。