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2023社内試乗会「楽しかったバイク」ベスト3!社内試乗会インプレ付き[BOND EVO/SPECIALISSIMA COMP/C68]+IZALCO MAX
by: 高橋

★昨年の記事ですが参考にして下さい。今年もモデルチェンジしてないモデルばかり!価格は変わっています★

試乗条件

試乗会ですので、短距離・平坦という環境での試乗となっています。

その中で、加速や巡行や操舵性や振動などをチェックしています。

個人データとしては
174cm/74kg/45歳/FTP211/月:実走100km+ズイフト400km
競技歴はなく、ホビーレースは10代20代はそれなりに出ていましたが、普通のおっさんなので健脚ではありません。

ロードは10代半ばから乗っていて、仕事柄多くの自転車に乗ってきています。

 

楽しかったバイクベスト3(順不同です)

速く走れるのはもちろん楽しいですが、「加速感、ダンシング、巡航性能、操舵性、乗り心地」など、乗ってて楽しくなるバイクのベスト3です。

ロードバイクらしい乗り味「これがロードだよ!」と感じたモデルです。

 

クルマで例えると

フェラーリは「速い」ですが真価はサーキットなどでの高速走行だと思います。
これは一般道ではオーバースペックで片鱗しか味わえないと思います。
⇒これが前回ブログの「速いバイク」でレーサーなど脚力ある人ほど真価を味わえるバイクです。

ミニは「ゴーカートフィーリング」と呼ばれ、独特の乗り味が楽しめる車です。
高速走行でも一般道を走る程度でも、この乗り味は楽しめます。
⇒これが今回のブログの「楽しいバイク」で、脚力問わずだれでも真価を味わえるバイクだと思います。

 

 

CIPOLLINI   BOND EVO

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前作とのスペック差

前作BOND2をベースにさらなるエアロ効果の追求により、ワイヤー類が内装されたのが「BOND EVO」

ある意味CIPOLLINIらしくないと言えるBONDシリーズ。
ごりごりのスプリンターのチポッリーニが作るフレームやどれも高剛性でイタリアンらしい癖が強いモデルが多い中、「オールラウンド」モデルとして乗り心地も考えて作られています。

なのでジオメトリも基本設計もそのままです。

 

 

インプレでの特徴

コンフォートなフィーリングが◎!

チポッリーニの他のモデルのような剛性が無いものの、30km/h過ぎまでは十分な剛性と反応で加速できます。
反応・バランスも良く操舵性も高く、乗っていて操りやすくて走っていて楽しいバイクです。

30km/h過ぎまでは・・・と書きましたが、スプリントかけても速いです!(ほかのチポッリーニはもっと速い)
乗ってる感覚はコンフォートなんですが、結果としてスピードは簡単にでました。
前回ブログの「速いバイク」に劣らない最高速を記録しました。
これが良いです!速い感じがなく、楽に走れて思い通りに操れて「結果は速い!」最高です。

自分程度の普通の人の脚力ならBOND EVOが楽しめるのではと思います。

脚力がある人やレースで好成績を目指すならRB1Kが良いとは思います。

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BIANCHI  SPECIALISSIMA COMP

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前作とのスペック差

 「次世代オールラウンダー」あらゆるシチュエーションで高いパフォーマンスを発揮するバイク

前モデルは「軽量クライミング」モデルとしてラインナップされていました。
今回はオールラウンドという事でエアロをも考えた形状に進化しています!

ステムやHPの関係かヘッドチューブ長が若干違うくらいで、ジオメトリ自体はほぼ前作のままです。
違いは、~50/53~でBB下がりが58/68に変更。前モデルはすべて68だったのでサイズごとに最適化を考えた?のかもしれません。

エアロ効果を高める形状にしたのでARIAっぽくなったように思います。

 

より軽量な「RC」(完成車重量6.6kg!!)
CV搭載の「PRO」
安価で手に入れやすい「COMP」の3グレードになります。

軽量でクライミングにも重点を置くなら「RC」が良いですし、若干重くなりますが乗り心地などを考えるなら「PRO」が良いと思います。
「COMP」は、CV無くして安価にしていますが、乗り心地も考えて作られているのでロングライドにも使えると思います。

オルトレ or スペシャリッシマで、斜度6%以上ならスペシャリッシマが有利になるそうです。
前モデルは8.8%以上だったので、より軽くよりエアロになった結果です。

平地ではエアロ効果を得て、登りでは軽量の恩恵を受けて、どっちも前モデル以上の性能!!

ビアンキ Specialissima RC
ハンドル:Specialissima RCハンドルバー
ホイール:レパルトコルセ33R
サドル:RC139
サイズ:47-50-53-55-57
グループセット:シマノ DURA-ACE DI2
重量:6.6kg(サイズ55)
価格:1,947,000円(税込)

ビアンキ Specialissima PRO
ハンドル:Specialissima RCハンドルバー
ホイール:Velomann Palladium
サドル:Velomann Mitora Hyper 139mm
サイズ:47-50-53-55-57
グループセット:ULTEGRA Di2
重量:7.0kg(サイズ55)
価格: 1,177,000円(税込)

ビアンキ Specialissima COMP
ハンドル:Velomann COMPACT ALLOYハンドルバー
ホイール:Velomann Palladium
サドル:Mitora H1 139mm
サイズ:47-50-53-55-57
グループセット:シマノ105 Di2
重量:7.8kg(サイズ55)
価格:836,000円(税込)

 

 

 

インプレでの特徴

OLTREより面白い!軽くて加速も良い!バランスよいレーシングバイク!!

OLTREより後に乗ったのですが、軽い乗り味で加速も良いく、路面追従が良く軽くしっかり進む!
剛性バランスも良く加速時やダンシングでも素早い反応を見せてくれます。
操舵性もレーシングバイクそのもので、思ったラインにスパッと入ってくれます!

これが走っていて楽しい♬

スピードの伸びはOLTREのほうが良かったです。
スペシャリッシマでも、COMPでなくRCだとどう感じたかは試したかったところです。
(時間的な関係もあり残念ながら乗れず・・・)

ロードバイクらしいクイックな反応! 加減速の速さ! コーナーリング時の安定と操舵性のバランス!
ロードバイクの楽しさが詰まった一台です!

イタリアンロードの老舗らしく「ツボ」を押さえてます。
若い人も年を重ねた人も男性も女性も「これぞロードバイク」という楽しみを感じてもらえるバイクだと思います。

いろんなシチュエーションを走るエンドユーザーにこそ、これ一台で済む!
まさにオールラウンドで使えるモデルです。

ヒルクライムもしてみたい!と思える1台です。 

ロードバイクとしての完成度の高いバイクです!さすがビアンキ!! 

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COLNAGO  C68

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前作とのスペック差

 伝統のCシリーズ=ラグ仕様のカーボンを根底から見直し「エアロを追求」したコルナゴの新しい象徴!

クロモリフレームのようなフレームパイプごとにラグで繋ぐ方法を前作C64まで行っていましたが、今回は一新しました(モノコックではありません)。

チューブとラグを一体化させるモジュールストラクチャー製法により、フルモノコックフレームでは難しい細かい調整も可能になっています。
C64C68 

ヘッドチューブと分割し、トップチューブとダウンチューブにして繋げるイメージです。
重量も約50g軽くなっているようです。
BB周りとシートチューブの一体成型もポイントだと思います。

BBもT47規格に変更され耐久性とメンテナンス性が上がっています。

タイヤクリアランスもC64の28cまでだったのが、32cまで使えるようになりました。
タイヤの選択肢が増えることは、ライダーの選択肢(乗り心地/グリップ/重量などなど)を広げるので、良いポイントです。

チュービングの変更により、ヘッドセット規格も変更されています。
– Up bearings 1 ¼” – Bottom bearings 1 ¼” + cup – SLT Ceramic Speed

 

チタンを使ったりリミテッドモデルもかっこいいです!

C68TI

 

フレームの製造から塗装までイタリア製!!

 

 

 

インプレでの特徴

 ロードバイクに乗る楽しさ溢れるバイク!

操舵性・乗り心地・反応・加速感・巡行・ダンシングなどすべてがハイレベルで融合されているバイクです。
乗っていて何をしても楽しい♬

乗り始めから小気味よい加速!
スピードが乗ってからの伸びと乗り心地の良さ!
さらにそこからスピードを上げた時の反応!
コーナーでも思うとおりに素早く反応しラインをトレースできる操舵性!
なにをとっても高次元でバランスよく備わっています。

「これがロードバイクです」

ビアンキ・デローザ・ピナレロなど多くのブランドがひしめくイタリアで、各々ブランドとしての「強烈な個性」があり、コルナゴにももちろん感じます。

個人的に「コルナゴの個性が好き」というのもありますが、再認識しました。
スピードはV4-RSの方が、自分のデータでも速かったです。
メーカーとしてもそう作っていると思います。

ただ「よりロードバイクを感じる」のは、C68です!

 

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