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エアロロード・トライアスロンの殿堂 日本最大級トライアスロンショップ
2024/12/29 07:52
みなさんこんにちは、ワイズロードお茶の水店 関です。
久しぶりに購入した最新バイク。TREK MADONE SLR Gen8をより速く、よりカッコよくカスタムしていきます!
第0回 MADONE購入編はコチラ
第1回 パワーメーター・楕円ギア編はコチラ
第2回 ビックプーリー編はコチラ
今回は第3回。
チューブレス用シーラントの中でも特殊な製品、マクハルを使ってみました。
シーラントとは、皆様ご存じの通り、チューブレス(レディー)タイヤの空気漏れを防ぐものとして、またパンク修理材としてタイヤ内に注入する液体です。
ロードバイクなら通常片輪4~60ml使います。
従来のシーラントのデメリットとして、重量とホイールバランスの悪化があります。
回転部分に前後で120gの重量増は走り心地に大きく影響します。
また、液体なのでホイールの重量バランスが悪化して回転性能が悪化してしまいます。
そんなデメリットを解決してくれるのがマクハル!
マクハルは液体ではなく、タイヤ内に薄いゴムの膜を形成し、空気漏れやパンクから防いでくれます。
通常のシーラントのように半年ごとにつぎ足す必要がなく、刺さりパンクに強くいです。
液体ではないので重量増が少なく、バランスの悪化も最小です。
そんなマクハルにも欠点はあります。
それは施工がとってもめんどくさい事と基本的に新品タイヤにしか施工できない事です。
まれにうまく施工できないことがある事。
施工の手間から今まで店舗での作業はお断りすることもありましたが百聞は一見に如かずということで実際に試してみます。
まずはマクハルBOXなる施工用の箱を建立する必要があります。
マクハルではタイヤを温める工程があるため、そのための箱。タイヤ用のサウナです。
これが施工に必要なもの。
左からマクハルシーラント液・施工用注射器「ヌキトル」・マクハル施工タイヤ用パンク修理キット
この修理キットがあれば出先でも簡単に本格的なパンク修理ができて、チューブレスのまま復活できるという夢のようなキット。
タイヤとホイールを丁寧に脱脂します。
マクハルを定着させるために脱脂が肝心なので、パーツクリーナーやアルコールでゴシゴシ脱脂します。
掃除の都合上シーラントで汚れたタイヤや傷んだリムテープは交換の必要があります。
バルブを取り外し、マクハル液を塗ってからホイールに取り付けます。
タイヤをホイールに取り付け、マクハル液を規定量注入します。
マクハル液をビードになじませます。今回は筆を使って塗りたくりました。
ビードを上げて液をタイヤ内にいきわたらせます。
めっちゃ飛び散るので注意。汚れてもいい服で作業しましょう。
マクハルBOXでホイール全体を加熱します。
加熱温度は42℃程度で十分なようですが、加熱時間などは明示されていないので他の手順も含め何回か試し他方がよさそう。
いい感じに加熱したら残っている液を専用工具でヌキトルします。
多少こぼれた分も含めて片輪で27g使いました。
16g使われていれば成功のようなのでいい感じ?加熱しすぎて膜が厚くなった??頑丈な分にはいいですが、、、
抜き取った後再度加熱したら完成。
タイヤの外にこぼれた液もしっかり膜になっていました。
はみ出した液も硬化させた後なら割と簡単にはがすことができます。
これで完成!
施工後は内部を確認できないですが大丈夫なはず、、
マクハル施工後、大きな空気漏れはありません。
また、パンクもしていないので、防御力はまだ未知数です。今回は回転性能が本当に良いのか実験してみたいと思います。
実験
ローラー台に前輪をセット、スピードセンサーを取り付けます。
手でホイールを回し、速度を計測。
ホイールの回転が20km/hの速度から10km/hに減速するまでの時間を計測。
減速するまでの時間が長いほどよく回るホイールだといえます。
シーラントの代わりに水を60ml入れたときの結果は34秒でした。
特に15km/hを切ったくらいからは中でチャパチャパ水の音がして抵抗になっている気がします。
マクハル施工ホイールの結果は数回試して最低でも45秒!
明らかに回転性能が向上しています!!
実験では低速時に大きく違いが出たように感じましたが、ホイールバランスと外周部の重量が改善しているので、高速時にも大きな違いが出るのではないかと感じています!
マクハル施工タイヤ用のパンク修理セットで、非常にコンパクトです。
大きさはCO2ボンベより少し長いくらい。
修理方法を簡潔にご紹介すると、、
・パンク穴を確認し、ニードルでふさぐ。
・空気を補充
・本体にセットしたパッチを穴にあてがう
・パッチ周辺にマクハル液を塗る
・パッチを差し込み引き抜く
これだけ!
詳しくはメーカーの動画で!
こんなに簡単にチューブレスタイヤをチューブレスとして修理できるのは画期的!
通常チューブレスタイヤがパンクしたら、硬いタイヤを外して、シーラントで手を汚しつつチューブを入れて修理しないといけません。
修理後はクリンチャーになるので乗り心地や耐パンク性能は悪化。
自宅まで戻ったら、タイヤの寿命までチューブ入りとして使うか、タイヤ交換でチューブレスとして復活させるかも考え物です。
本当にこれで治るならとても便利です!
先日の試乗会で実際に試させてもらったので、失敗も少なそうです。
いかがですか?
施工はちょっと大変だけどメリットも大きいマクハル、試してみてください。
最後に店舗での施工注意点
・ご希望の場合、まずはご相談下さい。
・コットンケーシングなど相性の悪いタイヤがあります。
・施工方法が複雑なため、失敗のリスクがございますのでご了承ください。
・施工は新品タイヤに限らせていただきます。
・施工に数日~お時間を頂きます。
・ホイール、タイヤの状態によって工賃がかかります。
参考価格(片輪):¥8,000前後+シーラント代 リムテープ交換・清掃等が必要な場合は別途費用がかかります。