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【15℃帯ついて】端境期でも厳寒期でも重要な15℃帯ジャージについて【これからの時期】
by: マツヅキ


こんにちは。大阪ウェア館の松月です。
今からの時期に使える15℃帯の裏起毛ジャージ。
『外気温が15℃前後で活躍するジャージ』と聞くと、12月からの厳寒期に入ると使えないように聞こえますが、ガンガン使えます!!
今回はこの『15℃帯』についてひろーくお話しします。
外気温は関西を基準にお話しております。関東より関西の方が少し暖かいので、関西以北にお住いの方は、気温を基準にご自身で天気予報を見ながら、どの格好がいいのかお選びください。
※今回はジャージについてですので、上半身のみのお話です。

15℃帯ジャージってなに?

まず初めに15℃帯のジャージとは、防風機能の無い長袖の裏起毛のある中厚手の春秋用ジャージのことです。
生地が夏用の物よりも厚めで裏地が起毛しております。
裏地が起毛していることにより、空気の層をつくり、暖かい空気を保持することで暖かさを持続させます。
しかし防風効果は薄いため、風の強い日や冷たい風に当たると、せっかく保温している空気の層に冷たい風が入ってくるので、真冬にこのジャージだけで走りに行くと非常に寒いです。
風が入ってこないようにしたり、さらに空気の層をつくることでより暖かい状態を作ることもできますね。
であれば、この15℃帯のジャージはこれからの時期の重ね着の基本になるということですね。

 

端境期はこれだけ気温が変わる

この端境期では目まぐるしく気温が変化します。
昨年の大阪の気象庁のデータを見ると、

※気象庁 過去の気象データより参照
10月は10日毎に平均気温が5℃ずつ下がっています。
最低気温に関しては10月上旬は20℃ですが、下旬には12℃まで下がっています。
11月には平均気温が13℃前後と緩やかに寒くなっていますね。
このことからこの15℃前後の気温にウェアをあわせる必要があることが分かります。
12月になると下旬には最低気温が0℃近くになりますので、5℃帯のジャケットだけでは寒い可能性もあります。

15℃帯ジャージの使い方

基本的には重ね着することで幅広い気温に対応していく事が重要です。
アイテムの組み合わせをご紹介していきます。

夏用インナーとあわせる


一つ目は一番単純な使い方である『夏用インナーの上に15℃帯ジャージ』を着ることですね。
風が穏やかで日差しのある15℃前後でお使いいただく場合はこの着合わせがオススメです。
夏用インナーが15℃帯ジャージが素肌になりつかないように、吸汗速乾性に優れたインナーをお使いいただくと、汗冷えもしにくく快適に過ごしていただけます。

夏用インナー+ウィンドブレーカーorウィンドベスト(ジレ)


上記の組み合わせにウィンドブレーカーを重ね着していただくと、強い風の日でも冷たい風がジャージの中に入ってこないので、保温効果が持続しやすい環境になります。
15℃よりも少し寒くなってきたり、下りや河川敷など風の強い場面での『基本的な重ね着』になります。
暑くなって来たら前を開けたり脱いでしまえばいいので、体温調節もしやすいです。
脱いでもウィンドブレーカー自体が薄いので、コンパクトにまとまり荷物になりにくいのもメリットの一つです。
腕の部分が無いウィンドベストの方がコンパクトになりますので、荷物を少なくしたい方や運動強度の高い方にオススメです。
さらに、ウィンドブレークやジレに撥水効果があるものがオススメです。
この時期は突然冷たい雨がシトシトと降ってくることもあります。
防水機能はめちゃめちゃありがたいです。

冬用インナー(+α)とあわせる

寒がりな方やゆっくりサイクリングする方にオススメの重ね着です。
保温性の高い冬用インナーの上に15℃帯ジャージを着て頂くとより保温性が高まり、非常に暖かくなります。
冬用のインナーも吸汗速乾性が高いので、汗冷えしにくいようになってはいますが、夏用インナーよりも通気性は劣りますので、冬用インナーの下に汗冷え防止の大きめメッシュインナー(BRYNJE)を着て頂くとより効果的です。
ジャージ自体に防風性はありませんので、10℃前後になると冷たい風が入ってくるので少し寒さを感じます。

冬用インナー+ウィンドブレーカーorウィンドベスト(ジレ)

10℃前後でも耐えられる組み合わせです。
防風機能のない15℃帯ジャージに防風機能を追加することで、ジャージの保温機能を高め暖かさを持続させます。
11月ごろに山間の方に行く場合や、風の強い河川敷で走る場合は風対策をしっかりして頂く必要があります。
しっかり走り込まれる方でウィンドベストを選ばられるなら、アームウォームもして頂くと着合わせの幅が広がりますのでオススメです。

冬用インナー+15℃帯ジャージ+5℃帯ジャケット


10月11月しか15℃帯ジャージが使えないとお思いの方が多いですが、12月からもお使い頂けます。
12月末になると気温は5℃以下になることが多く、山間は0℃ちかくまで下がります。
河川敷は極寒の風が吹き荒れます。そんな中ジャケットだけでは寒さを凌げませんので、ジャケットの中に冬用インナーと15℃帯ジャージを着るとさらに保温効果が高まります。

15℃帯ジャージを使わずに15℃に対応するには

本題とは少しそれてしまいますが、厳寒期はジャケットでいけるから15℃帯ジャージをわざわざ買いたくないけどこの時期しっかり走りたい方もいらっしゃると思います。
そんな方にはコチラ。

夏用インナー+夏用ジャージ+アームウォーム+ウィンドベスト(ジレ)


実際私が良く着る合わせ方です。
まさに今の時期にピッタリの着合わせです。運動強度が高い方にオススメ。
朝走り始めは15℃前後の時、お昼は20℃ぐらいまで上がりますので、細かく体温調節できるように腕と胴を分けて脱げるようにしておくと体温調節がしやすくなります。
走り始めが10℃ぐらいになると少し寒く感じるかと思いますので、10月末になると少し朝方は厳しくなってきます。

BRYNJE+冬用インナー+夏用ジャージ+アームウォーム+ウィンドベスト(ジレ)

実際私が良くやる着合わせです。
11月中旬ぐらいまでは引っ張っていけます。運動強度が高い方限定ですね。
日中15℃を下回るのであれば、冬用インナーが活躍しはじめます。
冬用インナーの下に大きめメッシュのインナー(BRYNJE)を着ることで汗冷えしにくく、快適にライド出来ます。
実際11月ごろになるとライド中に脱ぐ機会は少なくなりますが、上記の着合わせをしているなら『持っているものに+αで耐える』ことが出来ます。
ウェアがごわつくのが苦手な方は、このように薄手の物を重ね着してピッタリの状態で走る方が気持ちよく走れます。
正直に言うと峠の下りは寒いことが多いです。
頑張って強度を上げて温まってください。

最後に

サイクルウェアは非常に多くのアイテムがあります。
着合わせは自由であり、お客様の体感によって寒さの感じ方は全然違います。
街中は暖かくても、山の方に行くと標高が100m上がるごとに1℃下がりますし、風速が1m増すごとに体感温度は1℃下がります。
河川敷では吹き曝しにあい、頑張って登った峠では頂上で汗冷えします。
この気温の変化に対応するために、様々なアイテムを持つことで対応していく事が、安全で快適なライドのコツです。
私自身この時期は15℃帯のジャージを着ることは少ないですが、厳寒期にジャケットの下に絶対着ます。
15℃帯ジャージは絶対にあると便利なアイテムですので、一つでも持っておくと便利です。
厳寒期に入ってから買おうと思っても在庫が少なくなってしまいますので、たくさんのメーカーが揃っている今のうちにお選びください。

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