#RideCannondale  離島ライド第二弾・ 伊豆大島へ『自転車楽々きっぷ』で行ってきました
by: 間野友輔

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ワイズロード渋谷キャノンデールブランドストアの間野です。

先日お知らせしました、東海汽船さんの『自転車楽々きっぷ』を使って、伊豆大島で日帰りライドしてきました。
せっかくなので天気のいい日に、と思ってギリギリまで天気予報を見て、前日に予約。ものの見事に快晴を引き当てて楽しんできましたので、そのレポートをお伝えします。

三宅島に行ってきたブログはこちら

 

 

夜22時竹芝桟橋を出発、朝6時に大島到着

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日曜日の仕事終わりに竹芝桟橋へ直行。今回も、昨年就航した新鋭船『さるびあ丸』に乗船します。

今回の相棒はCannondale TOPSTONE CARBON Leftyカスタム。
大型サドルバッグ、ハンドルバーバッグ、フレームバッグ、トップチューブバッグを装備した、バイクパッキング装備フルセット状態です。

船内での自転車の積み込み様子などは、最後のほうでご紹介します。

 

 

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船内で仮眠して、6時前に伊豆大島・岡田港へ入港します。
この船はこのあとほかの島にも向かうので、寝坊すると大変なことに……。

 

 

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まだ暗い中、下船します。当然ちかくの商店などは一切開いていないので、竹芝で乗船する前に朝食は買いこんであります。船内のレストランも朝は開いていません。

 

 

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キレイな船客待合所で腹ごしらえなどしつつ情報収集。
あれ?帰り便も岡田港からの出航でもう確定してるのか……。

伊豆大島の場合、客船の寄港地は、ここ岡田港のほかに、中心市街地にある元町港があります。海の状況などで2港を使い分けているので、行きと帰りが違う港になることもあります。

元町港のほうが最寄に温泉があったりしていろいろ都合が良いのですが、外洋からの波が直接被るらしく、そういう場合は島の北岸で相模湾に面した入り江にある岡田港に入港するようです。岡田港は小さな集落なので、温泉などはないのと、アクセスするのにアップダウンが多いのが欠点かな。

……という前知識だったので、帰りは元町港からの出航を期待していたのですが、行ってみたらそもそも元町港は客船待合所も工事中だし、埠頭は完全に波被ってたし、少なくとも冬の間は使えないみたい。港そのものは岡田港のほうが規模が大きくしっかりしています。

 

 

明るくなってきたので、時計回りで出発

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私以外の乗客はサイクリストも含めてさっさと出発してましたが(バスも船の寄港に合わせて運行してた)、私は朝食食べてから7時ちょっと前に出発。うん、朝日がいい具合に照らしてきたよ。富士山もキレイ。対岸は熱海かな。

で、岡田港を出発してから都道208号線『大島一周道路』に向かうのですが、アップもなしにいきなり急登を登る。谷筋を這うようにある民家の間を抜けて、都道に出ることにはすっかり息が上がる。

 

最初は上の写真の港が一望できる場所に向かう。ここは脇道というか旧道らしく、入り口が分からずに間違った細い激坂を登ってしまい、引き返したり。

なんとか目的の景観にたどり着くも、その後、そのまま旧道沿いに次の泉津集落まで行こうとしたら、いきなり路肩は崩落してるし(速度出る場所だったのでびびったわ)、途中まで行ったら完全に崩れてたり。なかなかの洗礼だな伊豆大島。崩落してなかったら面白そうな道だったのになぁ、これ。

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 初っ端から迷走の図。

 

 

さて、気を取り直して……

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 その泉津という集落の先にも旧道が並行している場所があって、そこには趣のある切り通しがありました。

 

 

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切り通しの中央に、更にこんな切り通しの階段が……

 

 

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こういうのアガるよね。

 

 

 

いよいよ本格的に登るよ

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今回のプランは基本的に伊豆大島を時計回りに周回。ただしその前半、北東側の都立大島公園からいったん周回道路を外れて三原山外輪山を登ります。大島公園から外輪山まで約10km、標高は555m。

このヒルクライムがあるのでロードバイクにしようか悩んだのですが、着替えなどの荷物を積むのにバイクパッキング装備にしたかったのもあってTOPSTONE CARBONをチョイスしました。で、全部荷物積んだまま走ったのですが、よく考えてみれば行き帰りとも岡田港で確定なんだし、不要な荷物はコインロッカーに預けてくれば良かったな……。

 

 

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まだ8時前の日の光と、原生林のトンネルの雰囲気が凄く良い。島の西側は集落も少なく、こういう雰囲気のある道が続きます。

 

 

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大島一周道路から山頂方面のルートに入ってすぐの場所に、国特別天然記念物の『桜株(さくらっかぶ)』があります。オオシマザクラの古木ですが、近年樹形の崩壊が進んでしまって、かなり残念な姿。しかしここまでボロボロになってもまだ生きている生命力は凄い。

 

 

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 伊豆大島といえばツバキだよね。季節的には1月以降だけど、早咲きのツバキもちらほら見られました。『自転車楽々きっぷ』は1月下旬までやってますので、ツバキ見に来るのもいいと思います。

 

 

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めがね橋という、旧道の遺構。

 

 

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しばらく登り続けて、視界が開けて三原山がようやく見えてきた。新火口展望台。あれ?もう標高555mに達してるんだけど、まだ先があるよ?

ここまで登るとあとは10mほどのアップダウンだけで、『三原山山頂口』の駐車場へ到着。ここから火口方面への遊歩道が伸びてるのですが、山の景色は新火口展望台の方が良いかな。そのかわり、ここでは

 

 

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海側の景色が最高でした!

 

 

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元町の市街地も一望。
あー確かにあの桟橋、波被ってるわ。

 

 

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元町と岡田の間には空港が見える

 

 

元来た道を下って大島一周道路から波浮港へ

せっかく登った道を引き返して、大島一周道路に戻ります。555mまで登って、210mほどまで下って、そこからまた350mまで登ります。伊豆大島の東岸は崖なので、一周道路は火山台地の上を通り、標高350前後を20m程度のアップダウンを繰り返して進みます。

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 途中で三原山の『裏砂漠』へ続くグラベル発見。時間あったら行ってみたいところだな。

 

 

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別の看板に1.3km先から自動車通行禁止って書いてあるので、そこまでは行けるってことだな。ただし、レンタカーは進入禁止ってあるので、自家用車を持ち込めない来島者はほぼ車では侵入できないわけだ。

 

 

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 しばらくアップダウンを繰り返すと波浮港へ向かう急な下りがはじまります。眼下の波浮港や利島などが見えてきて、洋上の景色が賑やかになってきます。

 

 

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当初はこの下りの手前で、内陸側に折れて等高線を少しずつ下る道(地図の黄色い線)に入ってみようかなと思っていたのですが、このあたりは海岸線の景観が良さそうなのに対して、黄色い道のほうはあまり見どころがなさそうなのでやめました(先にGoogleストリートビューで見てしまったw)。Stravaのグローバルヒートマップでも走行跡が見られないのも気になるので、泊まりで行ったときなどに試してみたいですね。

 

 

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 ほぼほぼ下ってくると、筆島という景勝地がありました。……島?

もともとは火山だったところで、火道で固まった溶岩を残して周りが浸食されてしまったとのこと。

 

 

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波浮港を見下ろす。この港も、元々は火山のカルデラだったのが海に繋がったものだそうです。

 

ここまで来て約41km。時刻は11時。7時に出発したので休憩含め時速10kmペース(笑)
ほぼ島の裏側で、残り25kmほどを3時間半で確実に走らなくてはいけない。この先は極端な登りはないので、まず大丈夫なのだけれど、何かトラブって出航に間に合わないのはマズいので、ちょっと焦りだす。

実際にはそこまで問題はないんですけどね、心配性なので。 

 

 

島の南から西岸は眺望が良すぎる

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こういうのが危険なのです。行き止まりの脇道だと分かっていても行きたくなってしまいます(笑)

割と地図に出てこない面白そうな脇道が多いんですよ。まあ、地図にある道でも明らかにずっと前に崩落してなくなってた道もありましたけど……。

 

 

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利島、新島、式根島、神津島などなど。やっぱ晴れた日の海は最の高ですよ。この前日と翌日は雨だったなんて信じられない。

 

 

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伊豆大島を代表するジオスポット、『地層大切断面』 

写真等で見てた限りではそれほど興味なかったのですが、現地行ったらちょっと迫力が違いすぎました。伊豆大島は成層火山なので地層ができるのは当たり前なのですが、これがこうドバーンと露出しているのは凄い。そして反対側の海もきれい。ここは欠かせないスポットですわ。

 

 

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元町に近づいてくると、意外と麓からは見えなかった三原山外輪山の山容がみえるようになってくる。

 

 

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元町港に到着。右の三角屋根が客船ターミナルでしたが、内部は大規模工事中。

近くにはお店がたくさんあるので、ここでお昼を食べるのも良かったかもしれない。てか、なんで食べなかったのか。

 

 

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対岸は伊豆半島。波はけっこう荒い。

 

 

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元町港からは都道を外れて、海沿いの『サンセットパームライン』に入ります。ぜんぜん車来ないな~。車道にブルーのラインが引いてありますが、2016年に開催された自転車ロードレースのアジア選手権大会のコースを示しています。

 

最後はサンセットパームラインの北端から細い生活道路を抜けて岡田港へ。

出港まで1時間半残して到着したので、元町で温泉入ってきても良かったかもしれないけど、時間に余裕がないのが性格的にダメなので、まあこんなもんだろう。もうちょっと脇道入って遊びたかったなぁ。

 

 

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意外と登ってました。外輪山まで登った分の350m差し引いても、伊豆大島一周は獲得標高900mはあるわけですね。

 

 

さて船に乗って帰りますよ

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出港の1時間くらい前にはさるびあ丸も入港してきました。手前は大島海洋国際高校の実習船らしい。学校は島の反対側の波浮港にあるのに、この船は波浮港には入らないサイズかな。

 

 

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出港~。

 

 

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また来るよ~!!

 

 

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横須賀沖でこんな景色が。

 

 

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ただいま東京。

 

 

 

  

  

自転車楽々きっぷはこんな感じで楽です!

というわけで楽しんできましたが、今回利用した『自転車楽々きっぷ』がどんな感じだったのかをご紹介しますね。

金曜・土曜の出発は使えないので、平日休みをとってぜひ大島に行きましょう!

 

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年末らしく近くの街区はイルミネーションが凄かったです。
モノレール『ゆりかもめ』を利用すれば降りてすぐですが、JRの浜松町から竹芝桟橋までは割と距離があるので、ご自宅等から自走されない方でも、いっかい輪行を解いて自走したいところです。

 

 

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電話等で乗船前日までに事前予約しておきます。当日窓口で往復分の切符と、自転車に貼付するタグを受け取ります。復路の切符とタグをなくすと帰れませんので気を付けて!

タグの番号を見る限り、まだまだ利用者は多くないなぁ。ぜひぜひご利用くださいね。

 

 

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外部デッキに設置された専用ラックにブレーキブラケットをひっかけて、カバーをかけるだけ。かなりお気軽な感じです。ちなみにこのカバーは弊社で自転車を店舗間移動させる際に使っているものです。ええ、弊社が協力させていただきましたので。 

 

 

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ただしこの日は波が荒いということで、あとで船内に収容されました……。

 

 

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『自転車楽々きっぷ』では特2等船室という、カーテンで仕切れる2段ベッドが割り当てられます。東京22時出航、伊豆大島6時着なので、ちゃんと寝ておきたい人にとってはかなり良いです。昔の寝台列車を思い出すなぁ。

ちなみに21年12月の東京~大島の片道運賃は2等船室が4,650円、特2等船室が6,980円。
『自転車楽々きっぷ』は往復1万円。
雑魚寝の2等船室から700円のアップチャージで輪行なし、カーテン仕切りベッドが使えると考えると、かなりお得なはずです。

 

船内には100円で3分間使えるコインシャワーもあります。私は仕事上がりにそのまま乗船しているので、これがあるのとないのとでは大違い。
また、帰りの船でもこれでさっぱり。

本文中でご紹介しましたが、元町港なら温泉がありますが、岡田港には温泉がないので、船内シャワーは重宝します。時間に余裕があれば元町で温泉に入ってくるといいでしょう。水着着用の混浴露天と、屋内の温泉施設があるそうですが、あまり温度は高くないらしいです……。風邪ひかないでね。

 

 

それでは皆様、よい旅を。

 

 

 

おまけ

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 伊豆大島のご当地キャラ?『あんこ猫』。2,500円でした。

 

 

 


 

 

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15th December 2021

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