新しいスタイルを提案するフラッグシップショップ!
ワイズロード 新橋店 Y'sRoad Shimbashi
[英語対応可]
2026/01/23 07:01
皆さんこんにちは、ワイズロード新橋店 関です。
ヒルクライムを応援する連載企画。
今回は一般的なヒルクライムや富士ヒルに向けたカスタムについて考えてみたいと思います。
Contents

前回までトレーニングの内容をご紹介してきました。
その中で、「平坦ではFTP(絶対的なパワー)が高い方が速く、ヒルクライムではパワーウエイトレシオ(体重とパワーのバランス)が高い方が速い」とご紹介しました。
機材も同じで、平坦ではエアロバイクやエアロパーツの方が有利で、ヒルクライムでは軽量バイクの方が有利です。
これは皆さんすぐにご理解いただけると思います。
平坦コースでは、踏み込んでいるパワーのほとんどが空気抵抗に消えていきます。なので多少重いバイクや窮屈なポジションでもエアロ性能を高めることが速さに直結します。
逆に、ヒルクライムでは速度が遅いのでエアロ性能はあまり意味がなく、軽ければ軽いほど有利です。
軽量化は勾配がきついほど効果を発揮します!
平均勾配が8%、10%以上のヒルクライムではバイクの重さがタイムに直結します!!
では富士ヒルではどうでしょうか?
平均勾配が5.4%とヒルクライムとしては緩く、勾配も一定で激坂区間はありません。
このレースではエアロと軽量のバランスが必要で、ちょっと考えるのが難しいですね。
まず前提として、軽量化して損はないのでどんどん軽量化しましょう。そして、シルバーやゴールドを狙う人ほどエアロ性能が重要になってきます。
詳しく説明します。
5%とはいえ、登坂である以上軽さは重要です。余分なパーツは外し、可能な限り軽量化しましょう。
同じ坂道でも速度が高いほど空気抵抗も高まり、エアロ性能が重要になってきます。
初参加で完走を目指す方やブロンズ(90分)を目指す方は一旦エアロ性能は重視せずに軽量化に振り切るのがオススメ。
シルバー(75分)を目指す方は、平均速度が20km/hくらいになる見込みなので、軽量化重視で可能ならエアロパーツも少し取り入れましょう。
バイクがほとんど標準パーツならまずは軽量化をしてみましょう。基本的な軽量化ができたら、重量が増えない程度のエアロパーツを取り入れてみるのがオススメです。
ゴールド (65分)を目指す方は、平均速度が22km/hを超える見込みなので軽量化は前提としてエアロ性能も重要になってきます。
シクロワイアードの記事で富士ヒルトップ選手のバイクを見る事ができます。
過去から見ていくと、10年くらい前はバイクは完全に軽量モデルで、パーツも極端な軽量化をしている選手が多い印象ですが、2022年ごろから上位入賞者でもディスクブレーキが増え始め、2025年では紹介されている上位選手全員がディスクブレーキでした。
また、近年の上位選手は極端な軽量モデルや軽量パーツの使用は少ない印象で、ホイールも40mm前後が多く、サーベロ S5のようなエアロロードで入賞する選手もいるようです。
自分なりに考察すると、、、
・空力性能が重視されてきている(そもそも軽量モデル・パーツが少ない?)
・エアロ形状でも軽いバイク・パーツが増えた
・軽量フレームよりもエアロで剛性感があるエアロフレームが好まれる?
実際、極端な軽量パーツは剛性が低いものも多く、パワーが高い選手ほどロスが少ないパーツを選ぶのかもしれません。
11年前以前の優勝タイムは1時間台でここ7年間は56~57分台であまり変化がありません。
この7年の間に軽量リムブレーキからエアロ&ディスクブレーキに変化したことを考えると、富士ヒルでは軽量モデルとエアロロードのパワーバランスが拮抗しているのかもしれません。
(あるいは、ここ数年でパワートレーニングが浸透し、選手のレベルが上がっているにもかかわらず、タイムが変わらないことを考えると軽量モデルの方が機材としては速いのか?)
ヒルクライムとエアロで言うと、キャノンデール システムシックスの名前の由来をご存じですか?
キャノンデールには軽量モデルのスーパーシックスとエアロロードのシステムシックスがありますが、研究の結果、(プロ並みの脚力ならでしょうが、)6%の勾配までは登坂でもシステムシックスの方が速いそうです。
ツールドフランスでは山岳TTでもみんなエアロロードを使っていましたよね。
富士ヒルの勾配は5.4%ですから、速い選手はエアロロードの方が速いという事ですね。
それだけ登坂でもエアロ性能が重要という事と、エアロロードを軽くすることができるようになったという事ですね。
なんにせよ、富士ヒルでは軽量化は前提としてエアロも大事。
もっと勾配のキツイヒルクライムでは軽量化が重要という事は間違いなさそうです。
できるだけ重量増の少ないエアロパーツを選ぶのがよさそうです。
軽量化や交換の効果が大きいパーツをご紹介します。
パーツごとの詳しいオススメパーツは次回ご紹介します!
一番はホイール・タイヤ!
ホイールやタイヤには常に遠心力がかかるので実際の重量以上に効果を実感できます!
また、グレードが上がることで回転性能や路面抵抗、駆動効率なども向上します。
サドル・シートポスト・ハンドルなど高い位置のパーツも振り子の原理でバイクを振った時に軽さを実感できます。
また、重心が下がることで安定性も上がります。
首に負荷がかかるヘルメットや脛に動いているシューズ・ペダルも効果が大きい部分。
シューズはソールの硬さによってパワーのロスが減ります。
軽さやエアロ性能についてはコースや脚力によって重要度が変わる事をご紹介しました。
それ以外のポイントもご紹介します。
富士ヒルは初夏のイベントですが、ヒルクライム中は暑いです。特に頭が熱いと運動効率も下がってしまいます。
エアロ性能も大切ですが、ヘルメットやウエアの放熱性能も重要です。
ヒルクライムでは急勾配区間でも余裕をもって走れる軽いギアの歯数を使いましょう。
重いギアで踏んでいるとすぐに疲れてしまうので、事前に似た勾配のコースで予習をするのがオススメ。
逆に、富士ヒルのコースは緩いので、少し重めのギアに交換するなど事前に考えておきましょう。
ヒルクライムでは普段のサイクリング以上に高い負荷が機材にかかります。
極端な軽量パーツや信頼できないブランドのパーツ、古くなったパーツでは負荷に耐え切れずにずれてしまったり、ギアチェンジが悪くなってしまったりします。
普段は大丈夫でも、大会本番にトラブルが出ることはよくあります、、、
機材トラブルでのタイムロスや棄権はとても悔しいので、事前に点検したり、消耗パーツを交換するようにしましょう。
以前ご紹介した通り、ヒルクライムではサドルの前に座るのがオススメ。
事前に坂道で前乗りポジションでのサドル高や前後位置、ハンドルの遠さを確かめておきましょう。
前乗りも、平坦でのポジションが完成している前提で有効なので、ポジションをしっかり見たことが無い方は是非フィッティングを受けてみましょう!
当店のフィッティング、バイオレーサー スタンダードは平坦を前提とした基本的なフィッティングですが、ぜひその時にフィッターにヒルクライムに挑戦することを伝えてみてください!熟練のスタッフがアドバイスしてくれるはずです。
ポジションがしっかり出ると、軽量パーツ以上に効果が出ます!
フィッティングは予約制です。ぜひご相談ください!!
一般的なヒルクライムであれば、より軽量なバイクにより軽いギア比を。となるところですが、富士ヒルに限っては自分に合った機材を、としか言えないのが難しいところ。
まとめると、
初心者さんはまずポジションをしっかり調整しましょう。そして、タイヤやホイールなど、効果の大きいパーツを軽量化して、軽いギア比のスプロケットに交換しましょう。
ブロンズやシルバーを目指す方は、可能ならカーボンホイールや軽いタイヤに交換したり、ハンドル、サドル、シートポストなどを軽量化しましょう。
ホイールはミドルクラスならラインナップの中で一番ハイトの低いものを。ハイエンドなら十分軽いので40mm前後のハイトがオススメ。
ゴールドを目指すなら、予算内で可能な限りのカスタムをしましょう!
ホイールは40~50mmくらいを使う人が多いようです。セラミックベアリングも有効です!
ちなみに、参加者のバイクメーカー使用率ではTREKが13%と5年連続トップ。
軽量モデルのEMONDAに加え、プロレースでも連戦連勝のMADONEはエアロと軽量を兼ね備え、まさに富士ヒル向きの車体!
その他のモデルでは、SCOTTの軽量モデル、アディクトは昔から人気があり、最新作も軽さ・剛性バランスが素晴らしく空力もなかなか悪くない!
キャノンデール スーパーシックスやコルナゴ V5なんかも軽量モデルとして人気があります。
エアロロードではコルナゴ Y1 RS、サーベロ S5、ピナレロ ドグマなどが人気があります!
新橋店ではこれらの完成車の多くを展示していますので、ぜひ見に来てください!!
今回は富士ヒルではどんなバイクが有利なのか考えてみました。
次回は具体的に軽量化のポイントやオススメのパーツを紹介していきます!
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