新しいスタイルを提案するフラッグシップショップ!
ワイズロード 新橋店 Y'sRoad Shimbashi
[英語対応可]
2026/03/09 07:05
皆さんこんにちは、ワイズロード新橋店 関です。
今回は埼玉で定番の峠、白石峠と定峰峠に行ってきたので簡単な紹介と、富士ヒルに向けたギア比の選び方をご紹介します。
富士ヒルに限らず、ヒルクライムに参加しようと思ったとき、どんなギア比(スプロケットの歯数)を選んだらいいか悩みますよね。
初心者の方なら可能な限り軽いギアを付けていくのが無難ですが、軽いギアはケイデンス調整がしにくいデメリットもあります。
まずはその辺を詳しく紹介します。
Contents
まずは超初心者の方向けの内容。大丈夫な方は読み飛ばしてください!
ペダルをこぐ重さはギアの歯数(トゲトゲの数)によって決まりますが、スプロケットを交換して歯数を変えることでペダルの重さをより軽くできます。
普段上り坂で一番軽いギアにしてもペダルが重くてケイデンス(足の回転数)を維持できない方はギアを軽くしましょう。
ギアの重さ=ギア比は前のギア(チェーンリング)と後ろのギア(スプロケット)の組み合わせで決まります。
チェーンリングは歯数が小さい(円が小さい)ほど軽く、
スプロケットは歯数が大きい(円が大きい)ほど軽いギアです。
チェーンリングはアウター(重い方)とインナー(軽い方)の組み合わせが決まっており、50-34T(アウター-インナー*Tはトゥース=歯数)と表記します。50-34Tか52-36Tの組み合わせがほとんど。
自分のクランクを見てみて、52-36Tならまずはチェーンリングの歯数を小さくしましょう。
スプロケットは、一番重い歯数と一番軽い歯数をとって、11-28Tと表記します。どこまで軽くできるかは変速機によって決まるのでご相談ください。
古いバイクでは28Tが最大なこともあるし、11速、12速なら34Tまでつくものも多いです。
ギア比とはギアの重さを数字で表したものです。
ギア比=チェーンリングの歯数÷スプロケットの歯数 です。
例えば、フロントが34Tでリアが28Tの時のギア比は1.21です。
数字が小さいほどペダルが軽くなります。
ギア比は難しく考えず、
・歯数の組み合わせが違ってもギア比が同じならペダルの重さは同じ
・数字が小さいほど軽いギア
とだけ覚えればOKです。
スプロケットの歯数の組み合わせで、
11-34Tや11-32Tなど、重いギアと軽いギアの差が大きいものをワイドレシオ
11-25Tや11-28Tなど差が小さいものをクロスレシオ と呼びます。
ワイドレシオのギアは、軽いギアがついているのでヒルクライムに有利です。反面、ギアを一段変えたときの重さの差が大きいのでケイデンスの維持が難しくなります。
一段重いと重すぎるし、一段軽いと軽すぎる、、といった場合があります。
クロスレシオのギアは、一段づつの重さの差が少ないので、ちょうどいいギアを見つけやすいですが、比較的重いギアの組み合わせになります。あと重量がちょっと軽いです。
ヒルクライムでは軽いギアが必要なので、必然的にワイドレシオのギアを選ぶことが多いですが、自分の体力とコースにあったギアを選ぶことが重要です。
前置きはここまで!
ここからが本題です!!
ヒルクライムでは平坦より軽いギア比が必要ですが、どのぐらい軽くするかはコース、体重、体力によって変わります。
初心者さんならどちらかといえば軽いギアの組み合わせを付けていくのが無難ですが、軽すぎるスプロケット(ワイドレシオ)だとケイデンスの維持がしにくく、疲れやすかったりペースが落ちることがあります。
しかし重すぎれば早々に疲労して最後までパワーが維持できません。
最適なギアの選び方を今からご紹介します。といっても、超アナログな方法です。
実際、最適なギアを見つけるにはこれが唯一にして最適な方法です!
まずはコースを決めます。本番と同じコースを走れれば最高ですが、なかなかそうもいきません。できるだけ本番に近いコースを探しましょう。
重要なのは最大勾配>平均勾配>距離の順です。
富士ヒルの場合、平均勾配5.2%、最大勾配7.8% 距離24km
神奈川ならヤビツ峠が距離半分で近い勾配。
埼玉なら定峰峠が距離は短いものの平均勾配が近いです。
地元で近いコースを探してみましょう。
できるだけ本番に近い機材、コンディションで臨みましょう。
スプロケットを何種類か持っているなら、一番軽いものを付けていきましょう。
この試走では、できるだけ本番に近いパワーで上りましょう。
パワーが目標より低い分にはいいですが、距離が短くても本番巡航ペース以上は出さないようにします。
機械式変速の方は、手間ですが軽いギアをどこまで使ったか見ながら走ります。
最新のDi2をお使いの方はシマノコネクトラボのサイトに登録することで後から使ったギアを確認できます。
コース中の最大勾配をインナー×ローか一段重いくらいで無理せず上れるかを確認します。
軽いギアが2枚も3枚も余るようならもう少し重い組み合わせでもよいでしょう。
逆に、インナー×ローでもケイデンスを維持できないならもっと軽いギアを使いましょう。
また、平均勾配の区間でちょうどよくケイデンスを維持できるギアがあるかも確認しましょう。
今回は埼玉の白石峠、定峰峠に行きます。
白石峠は6.4km、平均8.4%と急勾配ですが、20分強高負荷で踏めるのでFTP計測にオススメ。
定峰峠は5km平均5.3%と平均勾配が富士ヒルに近いです。
まずは白石峠にやってきました!
とりあえず全力で踏んでみます。
短いコースなのでFTPを切らないように、かつ心拍数を維持しながらペースを決めます。
どのくらいの心拍数なら自分が維持できるか知っておくことが重要です。
走ったのは2回目でゴールがいまいちわからず出し切れないままゴール。
24:31秒でゴール。
20分の最大平均パワーが281WでFTPが263→267にちょっと上がりました!
久しぶりの実走で、普段はローラーですが、実走の方が体幹など全身を使うのでより実践的なトレーニングになります。
続いて定峰峠へ。
定峰峠は富士ヒルに近い勾配で装備チェックに最適!
路面は若干悪く、特に下りはカーブが急なので注意しましょう。
自分の場合は14:12で上る事ができました。
勾配が緩いので速度が出て楽しい峠です。
この日は16℃ほどあり上りは半袖でも暑いくらいでしたが、峠は日陰も多く、下りはかなり冷えるのでグローブやウインドブレーカーは必ず持って行きましょう。
レッグカバーも持ち運びやすくオススメ。
オススメはパールイズミのウインドブレークライト レッグウォーマー。
薄手の防風素材で起毛がなく暑すぎないのでハイペースなライドにおススメ。
温めるというよりは、風で冷えない効果が強く、蒸れにくいです。
今回はROTORの楕円ギアで、50-34T 11-34Tの組み合わせで走りました。
持っている中で一番軽い組み合わせです。
シマノコネクトラボのサイトに登録しておけば、使ったギアなどのライドデータを確認することができます。
これが白石峠で使ったギアのデータ。
青がフロントのインナー、グレーがアウター
線の高さがリアのギアの位置で、低い方が軽いギアです。
このグラフを見ると、青い線が何度か一番下まで行っています。
つまりインナー×ロー(一番軽いギア)を使っているという事。
なので、白石峠では、今回使った50-34T 11-34T(最小ギア比1.0)という比較的軽いギアの組み合わせが必要という事になります。
今度は富士ヒルに近い定峰峠を見てみます。
使った一番軽いギアは34×30Tが一瞬。
後半はアウターで、50×19~30Tくらい。
つまり、11-34Tのスプロケットは必要なく、28Tや30Tで十分という結果でした。
さらにもう一歩踏み込んでフロントの歯数について考えます。
富士ヒルではチェーン落ちのリスクがなくより軽量なフロントシングルにする選択肢もありますが、個人的には細かくケイデンスが調整できて速度も出せるダブル仕様が好みです。
今回の試走で50-34T 11-30Tの組み合わせでよいとわかりました。
つまり、最小ギア比は1.13です。
ただし、この1.13を使ったのは変速中の一瞬で、インナー34Tではリア24T(ギア比1.41)以上の重さ、 アウター50Tでは30T(ギア比1.66)以上を使っていました。
なので、実際にはギア比1.41の軽さがあればいいという事です。
その場合、使える組み合わせは、、、
50-34T 11-28T 最小ギア比1.21
50-34T 11-30T 最小ギア比1.13
52-36T 11-30T 最小ギア比1.20
などの組み合わせが考えられ、どれでも十分軽いギアがついています。
どの組み合わせもメリットデメリットがあります。
50-34T 11-28Tまたは11-25T
この中でチェーンリング・スプロケの物理的な大きさが一番小さく、軽量。
12速の場合、11-28はTNIの超軽量スプロケットなど社外品を使うことになり、軽い反面、変速性能が若干落ちる可能性がある。
11-25Tの場合最小ギア比は1.36。12速はおそらく存在しない。
50-34T 11-30T
12速の場合は一番無難な組み合わせ。
脚力によってはインナー×ローは使わないので無駄といえば無駄。
自分の場合、勾配によっては定峰峠のデータのように、インナーとアウターを複数回変速する必要があり、チェーン落ちのリスクと駆動ロスが考えられたり、チェーンラインが斜めになって駆動抵抗が増える可能性がある。
52-36T 11-30T
チェーンリングが大きい分数十g重くなる。
36Tのインナーをメインに使うことでチェーン落ちリスクを減らし、駆動抵抗増加を防ぐ事ができる。
後半の平坦区間ではアウターを使う。
などなど、一長一短。自分に合った組み合わせを選びましょう。
自分は、ちょうどいいギア比のところでインナーとアウターを何回も変えるのが嫌なので、あえて重い52-36Tのチェーンリングにして、序盤の勾配がきつい区間はずっとインナーを使い、後半勾配が緩い区間はアウターで加速する使い方を選ぶ気がします。
あくまでこれは自分の場合。皆さんも自分に合ったギアを見つけてみましょう。
脚力がある程度あれば、上記の方法で最適なギアを見つける事ができると思います。
しかし、初心者さんや女性はもっともっと軽いギアが欲しいかもしれません。
50-34T 11-34Tなど、一番軽い組み合わせにしてもギアが足りない場合の裏技をこっそりお伝えします。
*社外品カスタムなので全てのバイクでできるものではありません。互換性についてはご相談ください。変速性能が低下する場合があります。
スギノ SHC インナー楕円チェーンリングに交換する
スギノの楕円リングは34Tよりも軽い32Tのラインナップがあります。使い方に慣れが必要ですが、比較的安い出費でギア比をかなり軽くできます。
楕円リングの効果でペダリング効率も上がります!
クランクを交換してもっと軽いチェーンリングを使う
ディズナのラクランクは社外クランクとしては比較的安価で、47-31Tの軽いチェーンリングが選べます。
クランクやチェーンリングの剛性はやや低め。
ROTORの一体型チェーンリングは46-30Tが選べます!
激坂ヒルクライムには強い味方!!
別途クランクアームとシャフトが必要で、比較的高価ですが剛性や性能はとてもよくレースにもオススメ!
カーボンクランクや楕円リングも選べます。
アダプターを使って本来使えない大型スプロケットを使う
RDにアダプターを付けることで互換性を無理やり広げる事ができます。
アダプターは変速性能が落ちる場合があり、現物で試してみる必要があります。
フロントシングルが前提ですが、リアスプロケットが最大40Tまで使えるようになります。
フロントダブルではRDのキャパシティーを調べる必要があります。互換など詳しくは店頭でご相談ください。
コンポ路交換する
かなり大掛かりですが、RDだけを交換したり、コンポを丸々新型にすることで軽いスプロケに対応できる場合があります。
また、グラベル用コンポを使う手もあります。
ロードコンポでは、12s105と11sティアグラが36Tに対応しています。
バイクによって互換性が全く異なるので詳細まで書きませんが、こんな方法で軽いギアがつけられることがあります。ご相談ください!
ヒルクライムやイベントに向けたカスタムなら、ワイズロード新橋店、関にお任せください!
メカニックでありクライマーでもある経験から最適なパーツやメンテナンスのご提案をいたします!!
また、当店は「シマノ サービスセンター」ですので、シマノの補修パーツは常時大量在庫中!
すぐにご購入いただけます!!
その他、ヒルクライム向けカスタムはコチラで紹介しています!
・ヒルクライムでのスプロケ選びは、勾配が近いコースを試走して検討する
・最大勾配でちょうどケイデンスを維持できるくらいのスプロケットを選ぶ
(迷ったら軽い方・当日の体調や完走が不安な場合は軽い方を選ぶ)
・富士ヒルでは高所で酸素が薄い為、パワーが下がることも考慮する
・平均勾配区間でちょうどいい重さがあるかチェックする
・ギア比を比較してフロントの重さについても考えてみる
当店でカスタムされる方は是非個別にご相談ください!
ヒルクライムで完走&タイム短縮できるようサポートいたします!!
カスタム依頼・ご予約は店頭・お電話でお待ちしています。
※ブログの商品情報は掲載当時の情報です。
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