【2016　ＴＲＥＫ】８を飛び越え９へ。新型ＭＡＤＯＮＥ詳細！！
by: 池田 哲也

ＥＭＯＮＤＡが発表されＭＡＤＯＮＥがプロジェクトワンから消えたときに噂されていた新型ＭＡＤＯＮＥ予想通りツール前に発表となりましたがその形状は予想をはるかに超えたシロモノでした。

ＴＲＥＫ

ＭＡＤＯＮＥ９（Ｈ２ＦＩＴ）　ＭＡＤＯＮＥＲＳＬ（Ｈ１ＦＩＴ）

価格　￥５５０，０００－から￥１６５，０００－　（税込）　フレームセット含む

前回のＭＡＤＯＮＥの時代はカムテール全盛。

「ルールの制約がある以上理想のエアロ形状は出来ない。その中で無理にエアロを求めるよりエアロとともに全体のパフォーマンスを高めたロードが理想だ」と言う流れが広がり、事実当時のマドンは実験上の空力はともかくとして実際の形は角張ったロードバイクみたいな感じでした。

しかし今回の新型は、、、、、、

あれ〜？。もはや前回の主張は何だったんだと言わんばかり。一応形状はカムテールらしいのですがごてごてボリュームのエアロ形状はもはや全くの別物。

フレームセットで見るとさらに凄い。新型ブレーキとフロントフォークからヘッドまでの一体化しほぼＴＴバイクの域です。

さらにイカレ、、、、いや、凄い専用ハンドルステム。

ヘッドチューブと完全に一体化して設計することでワイヤー類を完全にフレームの中に一体化。似たようなメーカーは多いですがそれでも多少はワイヤーが外に出ている部分があるのにコレは本当にハンドル回りに一切ワイヤーなし。整備性が無茶悪そうですが、、、、、Ｄｉ２のジャンクションとかどこに入れるんだろう。ひょっとしてステムの中。（答えはこのあとで）

ハンドルのサイズ展開は幅４００から４４０までは９０から１２０。一体型ハンドルとしては豊富ですがやはりサイズ選びが非常に重要になりますね。

どう見てもカンパのデルタブレーキにしか見えないダイレクトマウントのブレーキはボントレガー製。

整備が大変そうな。一応、ハンドルを切ると上部のカバーが開く作りになっているそうです。ただ、その構造だとロードレースシーンで中心になっているフロントフォークで固定するタイプだと不便な気が。ハンドルを切る意外にあける方法があるのかもしれません。

リアはこんな感じ。

思いっきりシートチューブの真ん中からワイヤー。何かカンチブレーキみたい。

でも「ダイレクトマウントだからいざとなったらシマノのブレーキ使えるよね。」っと思ったらコレしか使えない設計。わお！トレックのオリジナルブレーキはそれほど悪い出来でもないのですが。

リアブレーキがシートステーにあるのでじゃあ乗り心地は？っと考えていたらやはり来ました「ＩＳＯＳＰＥＥＤ」

しかし、このＭＡＤＯＮＥの極厚フレーム形状にそのまま導入してもシートチューブが厚すぎてしならずほとんど効果なし。

そこでＴＲＥＫが考えたのが外側のエアロチューブの中に「ＩＳＯＳＰＥＥＥＤ」用のチューブを入れる「ＴＵＢＥ　ＩＮ　ＴＵＢＥ」。

これによりコンクリートブロックと言われている他社エアロロードに比べ５０％以上も優れた衝撃吸収性を実現。ちなみになぜかよりレーシーなＨ１フィットの方が衝撃吸収性高いです。

シートはお馴染みのシートマスト。バイオレーサーを使えば調整幅は十分ですのでご心配なく。

ダウンチューブにあるのはコントロールセンター。

電動変速のジャンクションやバッテリーを収納したりフロントディレーラーの調整やリアディレーラーのハウジング止めにも使えます。

ボトルケージは最適な配置で二つ使うことでそれぞれの空気抵抗のマイナスを相殺するようになっています。

そして、今回もｈ１、Ｈ２そしてＷＳＤの３種類のフィットを用意。あらゆる体型の方に最適なフィットを提供。ちなみに、Ｈ１はＯＣＬＶ７００。Ｈ２とｗｓｄはＯＣＬＶ６００です。

フレーム重量は９５０g。（Ｈ１フィット。サイズ５６）エアロロードとしてはやや軽量程度ですが、チューブ　イン　チューブであることを考えると軽い方か。

トレックのサイトで既に多くのインタビューが乗っていますが、特に目立つのが快適性。エアロロードであることを忘れさせる高い快適性はロードバイクが新時代に入ったことを感じさせます。

現在注文受付中でモデルによっては９月中に入荷予定。

ただ台数は少ないので興味のある方は早めの注文がおおすすめ。ちなみにプロジェクトワンは８月頃に対応予定です。

かつてないアグレッシブなエアロ形状にかつてない快適性を備えた新時代ロードバイク。

２０１６年最注目の一大です・

おまけ

動画があるので載せておきます。

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