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ワイズロード新宿本館 Y'sRoad shinjuku Honkan
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2018/10/21 20:32
先日の社内試乗会、MTBに関連するものは少なかったと昨日のレポートでも記載したのですが、ちゃんとありました。むしろ今回の試乗会の中でも目玉なのでは?とも思えるアイテム。
そう、新型のXTRを装備した試乗車がシマノさんに!!
・・・スミマセン、車体全体の写真を撮り忘れていました・・・!!
ということで、部品のクローズアップ写真だけになりますが、レポートです!
BL-M9100 + BR-M9100 + RT-MT900
まずはブレーキ。
マスターシリンダー、キャリパー共に、現行のM9000系を踏襲したデザインですが、各部いろいろと変わっています。
マスターシリンダー(ブレーキレバー)はハンドルクランプが他社でも見かけない、シリンダーの中央部分に移動。そして従来マウントがあった位置には、ハンドルバーに当たるように出っ張りがあります。これにより、レバーを握った際にハンドル側が力を受ける部分が2か所に分散するために、ブレーキレバー全体のたわみを抑えることが出来ます。
この効果の影響か、確かにレバータッチがよりカッチリ、というか動きのスッキリさを感じました。クランプ部のたわみ等が減少している為、握りこむ力の大半が、マスターシリンダーピストンを動かす方向に純粋に伝わる感じ、といえば伝わるでしょうか?ロスが無く、レバーを動かしている感覚が分かりやすい、という表現でも良いかも。
キャリパー側は基本的にサイズ等も変わっていないために、こちらからのフィーリングの違いはあまり影響は無さそうですが、オイルの流路の変更を行っている為、組立やメンテナンス時のブリードのしやすさは向上していそうです。
ディスクブレーキ全体の感想としては、まずコントロール性がかなり上がった感じがしたのと、制動力の向上も感じられました。前後160mmローターでレジンパッドの仕様でしたが、『あ、シマノなのにぐっと効くぞ』という感じ。もちろんピーキーな制動力の変化はなく、じわーっと制動力が上がっていく感じが、コンパクトなレバーストローク内で実現していました。過去のXTRのディスクブレーキも数種類使用していますが、一番使いやすいと思える感じでした。
試乗後に資料を確認して気づいたのですが、このBR-M9100に使用できるブレーキパッドは実は現行のロード用ディスクブレーキキャリパーと共通のパッドでした。つまり、パッドの摩擦材の配合で制動力を上げているのではなく、機械的なレバー(マスターシリンダー)とブレーキキャリパーの構造で制動力を上げていることになります。ロードと共通のパッドを使う事で、よりコントロール性を上げて、かつ機械的な設計変更で制動力を上げているというやり方は、ちょっとスゴイ!と改めて感じました。
今回は試乗できませんでしたが、新型のエンデュランス系向けの4ポットタイプのBR-M9120にも期待が高まります。
続いてはドライブトレイン系。
FC-M9120 + SM-CRM95 + SM-CD800-D
今回はフロントシングルタイプでした。
クランク、チェーンリングの仕上げは非常にキレイ。艶のあるブラックとグレーのツートンカラーは現物を見るとかなりカッコイイです。カタログ等の写真より、現物は少しマッシブな感じも有り、オールマウンテン系のバイクにも似合いそうです。
左クランクの固定方式が、これまでのホローテック2の割が入っているのを2本のボルトで留める方式から、嵌合圧入タイプに変更し、さらにBBへの加圧はクランクとBBの間にあるリングを回して締めこむ方式に。この方式は以前のFC-M970で採用されていた物ですが、その理由を伺ったところ、『プレスフィットタイプのBBを採用するバイクが増えてきており、現実問題としてBBシェル幅の精度が以前ほど高くない事も多く、従来の固定・加圧方式ではBBへの加圧にバラツキが出てしまい本来の性能を発揮できていない事がある為の対策』という感じで、昨今のフレームの規格の変動への対応という事でした。
また、シマノからもようやく登場したコンパクトなチェーン脱落防止パーツも装着されていました。
続いてはドライブトレイン、車体の後ろ側へ。
RD-M9100 + CS-M9100-12 + FH-M9110-B + SL-M9100-R
遂にシマノも12段に突入。これを実現するために、シマノは長い事変更していなかったMTBのフリーボディに新型『マイクロスプライン』を採用してきました。これにより、トップ側を10T、リヤを45T or 51Tというワイドギアレシオを実現。フロントシングルでもかなりの速度域・ギア比をカバーできる状態になりました。
今回の試乗車には、もっともワイドな組み合わせとなる、10~51Tのスプロケットが付いていましたが、本当にワイドなギア比です。
試乗していた時に、ギアを色々変速しつつそのフィーリングを確かめていましたが、一番軽いギアに入っているかな?と思って見てみたところまだ1段さらに軽いギアが残っていたという感じで思わず笑ってしまいました。
そしてこのワイドな歯数ですが、変速は実にスムーズ&サイレンス。スパッと一瞬で変速が決まるのでロスも少なく気持よくギアを変えていけます。
そしてハブですが、SCYLENCEシステムの新型クラッチ機構を採用し、空転時には一切音が出ないという仕組みです。構造的にクラッチ切断時には部品が触れ合わない仕組みなので、抵抗も少なく、また逆にクラッチがかかっている状態では広い面積で接地をする為、パワー伝達効率も向上するという、良いことばかりな新システムです。
そしてその変速を操作するシフトレバーですが、元来引きのカッチリさとストロークの短さには定評のあるXTRですが、さらにその精度を高めてきた感じで実に気分のいい操作が出来るレバーです。滑り止めのラバーが付く等、極限のレース環境下でも確実な操作ができるように考えられていますね。
今回のモデルはシフター単体での固定が出来るバンドタイプですが、ブレーキも合わせて使うならばより調整幅の増えた、I-SPEC EVを使いたいところです。こちらも固定位置が従来のI-SPECより変更されて、ほぼシフトレバーの可動部中心でブレーキレバーに取り付ける為、シフト時のたわみが大幅に減ることが予想出来ます。
という感じで、今回は限られた環境でのテストでしたが、十分に新型XTRの進化を感じることが出来ました。おそらくオフロード走行をすると、よりそのメリットを感じられることでしょう。
今回は試乗できなかった、ワンプッシュタイプのフロントディレイラー用の左シフトレバーやフトロントディレイラー、4ポットキャリパーなど気になるアイテムはまだまだ有りますが、こちらもどこかで機会があればテストしてみたいものです・・・。
そして気になる入荷の時期ですが、順調に行けば年内にはデリバリーが開始になるのではないかとの事でした。既に当店でもある程度のラインナップはオーダーを出していますので、入荷して来ましたらまたお伝えいたしますのでお楽しみに!!
文字が多いレビューになってしまいましたが、新型XTRの良さが少しでも伝わっていれば幸いですw
詳細な仕様、構成、スペック等はシマノさんのHPでチェック!!
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