【インプレ】新型クライミングモデル【Wilier Verticale SLR】試乗しました！
by: 三上玄

こんにちは三上です。

Wilierの新型クライミングモデルを試乗させて頂きました！
全国の試乗会と試乗会の間のわずかな時間を使ってお持ちいただきました。

前作の【Zero SLR】を所有しているということもあり、細かい比較ができるかと思います。

1 より軽量に！より快適に！Wilier Verticale SLR！！！
2 そして気になる乗り味は？
3 なんといってもこの魅力的なデザイン！
- 3.1 HULK GREEN (ASTANA KAZAQSTAN)
- 3.2 GROUPAMA FDJ
4 ご予約お待ちしております！

より軽量に！より快適に！
Wilier Verticale SLR！！！

一見大きな変化はなくモデルチェンジというよりもマイナーチェンジ？という印象を受けました。しかしよく見てみると…。

まずはここ！前作だと段差になっていましたが、滑らかな形状で美しくなっております。そして前作は上のゴムカバーをずらして受けから六角レンチを指していましたが、今回は下からアクセスできるようになっていました。これによりボルトが錆びにくくなります。

続いてタイヤクリアランスです。フロントフォークは明らかに広がっています。現在28cをはいていますが、30cまでなら余裕ではけるとの事です。シチュエーションに合わせたタイヤチョイスがしやすくなっています。

そして専用シートポストもさらに細く軽量なものに切り替わっていました。

そして個人的に欲しいと思ったのがこれ！一体型ハンドルV-barです。前作のZero-barだと芯-芯で400mmが最小サイズでしたが、芯-芯で370mmとなりました！トレンドに合わせたフレア形状です。

そして形状も独特で緩やかに広がるというわけではなく、レバーの下の部分からグイっと広がります。これによりブラケットポジションではトレンディなエアロフォームに！そして下ハンではトラディショナルなフォームでハンドルを握ることができます。角度がついている今どきの下ハンが苦手な方にはとてもおすすめです。そしてもちろん前作よりも軽量になっております。

ちなみにDURA-ACE、カーボンレールサドル、カーボンホイール、ペダルなしで6.9kgと十分に軽いです！！

そして気になる乗り味は？

漕ぎだしはめちゃ軽い。これぞ軽量クライミングモデルといった走り出しです。時速40kmに到達するまでもめちゃ速い気がします。とはいえクライミングモデルなので巡航性能はエアロロードには劣りますが、登りの巡航となると面白いように進みます。峠を上りたいと思えるモデルでした。
そして個人的に一番驚いたのは快適性と安定感、そして扱いやすさが格段にアップしていたことです。前作は絵に描いたようなクライミングモデル。とても剛性が高く踏んだ分はしっかりと進み、ダンシングのテンポが速いのが特徴でした。そしてヒルクライム中ももっさり感を出さないようにハンドリングもクイックな感じでした。しかし逆に言うと走りがピーキーで脚に疲労がたまりやすいバイクでした。しかし今回のモデルはぐっと踏み込んだ時にわずかな溜めがあり、ぎゅんと加速していきます。これにより脚へのダメージが激減したように感じます。また直進安定性、コーナリングの安定性が上がっており、とても扱いやすいバイクになりました。
それできて軽量化と剛性はアップしています。前作を所有している身としては少し複雑な気持ちですが、正当な進化を果たし誰にでもオススメできる最強クラスのクライミングモデルかと思います。