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ワイズロード新宿本館 Y'sRoad shinjuku Honkan
[英語対応可]
2024/11/28 18:03
こんにちは、ワイズロード新宿本館の伊藤です。
先日11月15日に行われたワイズロードスタッフ向けの試乗会に参加して参りました。試乗会当日早朝は生憎の天候でしたが、コース整備や商品準備等をして頂いた関係者及び出展頂いたメーカー様等、皆様には大変お世話になりました。
今回は近年各メーカーさんが力を入れた新モデルを発表しているエンデュランスロードを紹介したいと思います。エンデュランスロードというと、長距離を安定感高く快適に走ることがメインの自転車の為、どこかゆったりまったりな性格のロードバイクのイメージがあったりしますが、今回試乗したモデルはさて。
まずはこちら
ブリジストンサイクルのスポーツバイクブランドANCHOR(アンカー)が今年9月に発表、10月に発売したばかりのエンデュランスロード。ANCHORの誇るエアロロード、RPシリーズで得た空力性能の知見を活かしRE用にに最適化。レーシングモデルに匹敵するほどの空力性能を確保。車体の剛性そのものはレースを視野に入れているRPシリーズよりは抑えつつも、走りのフィーリングに作用する剛性バランスはRPシリーズに近しい値とし、快適性を損なわずに軽快・快速に走る事が可能になっているとの事。
エアロ効果が向上するカムテールデザインを採用したダウンチューブ・シートチューブやトップチューブとシートステーの接合部に段差を設ける事でこれまたエアロ効果と振動吸収性の向上に繋がるドロップドシートステーを採用、フロント周りのケーブル類もヘッドチューブ付近から内装化され、エアロ効果が良さそう且つ今風なスタイリッシュなデザインになっていますね。タイヤサイズは最近のエンデュランスロード定番の700x32C(32mm幅)。
シートポストの固定はフレーム内に内蔵される臼式のクランプを用いてこちらもエアロ効果を狙っていますね(販売されるモデルにはクランプ部の保護カバーが付属されています)。
続いてはこちら
アメリカ合衆国のスポーツバイク技術屋集団、FELT(フェルト)が送り出す、こちらも今年デビューのエンデュランスロードVRの第4世代モデル。FELTでは「オールロードバイク」と呼ぶシリーズで、オールラウンドロードのFR、グラベルロードのBREEDの間に位置するモデルとしており、その性格も舗装路・未舗装路問わず素早く張り抜けることをコンセプトとしているモデル。フレーム重量はFRと並ぶ900gと、エンデュランスモデルとしては軽量な仕上がり。エンデュランスロードとして長距離を快適に走る事を目的にしているだけではなく、レース的に「速く」走る事も視野に入れたモデルの様です。
こちらがフレーム重量が同じ900gのオールラウンドモデルFR4.0
峠を速く走り抜ける事を目的とした、実に「ロードバイク」なスマートなデザイン。
走るステージを選ばないというだけに、ガッシリとしたマッシブなフォルムを基本に、振動吸収性とエアロ効果の向上を考慮した流行りのドロップドシートステー、快適性や安定性向上の為に低重心化を狙ったスローピングの強めなトップチューブ等、レーシングモデルとエンデュランスモデルの間を狙ったクロスオーバー的スタイル。タイヤサイズはRE8と同じくエンデュランスロード定番の700x32Cですが、最大700x38Cまで対応しているので、コンセプト通りグラベルタイヤを装着する事もOK。
ケーブル類もDi2モデルであれば内装化。試乗車は完成車グレード最上位、イイパーツ全部乗せのアルテグラDi2仕様だったので、ハンドルもステム一体型のエアロタイプでケーブル完全内装となっていました。
アルテグラDi2・105Di2のグレードでは、レイノルズのリムハイト46mmのカーボンリムホイール「AR46 DB Custom」が採用されています。エアロ効果の高いディープリムホイールを標準で装備してくるあたり、VRはただの快適なエンデュランスロードじゃないぞ、と訴えているのが分かりますね。
シートクランプは最近の定番の臼型タイプ。クランプ付近にシートポストに伝わる衝撃を緩和させるスペーサーが装着されています。
走り出しから軽やかにスピードが乗っていきます。軽やかながらも車体が過敏に反応する事も無く安定感のある加速。車体を振ってみても重さを感じない素直な動きを見せます。カーブでの姿勢もニュートラルで安定しており立ち上がりの加速もスムーズ。乗っている人の気持ち・意識に素直に反応するスポーティさ。それでいて快適性は高く、試乗コース内でのアスファルトにヒビが入っていたり雨上がりで汚れている様な舗装状態の良くない箇所でも嫌な振動や動きを見せずにスムーズに進みます。過去に試乗したレーシングモデルのRPシリーズと比較すると、RPシリーズは加速や車体の反応がダイレクトでシャープな感じであるのに対し、RE8はエンデュランスモデルらしく全体的にマイルドなんですが走りの方向性は比較的近い感じがしました。快適に速い、まさに「快速」なロードバイクですね。従来のエンデュランスロードらしく一定ペースで走り続ける事は勿論、反応性の良さから加減速にメリハリを付けたレーシーな走り方にも対応してくれそうです。
こちらも走り出しから軽や・・・軽っ!というか速い!ペダリングに対しかなりダイレクトに反応しぐんぐん加速して行きます。車体を振ってもオールラウンドモデルの様な反応の良さ。コーナリングも素早くこなしそこからの再加速ももたつく事無くスピードが乗っていきます。峠などの登りのキツイ箇所もグングン進んでいきそうです。「あれ、レーシングモデルに乗っていたっけ?」と一瞬思ってしまう程ですが、ハンドル位置が高いアップライトなポジション、走り出しからスピードが乗った状態までバランスの取り易い安定性の高さ、荒れたアスファルト路面からの振動を見事にいなす振動吸収性の高さ等、エンデュランスロードの基本は抑えられている。そこに加わる「速い」を実感できる走り。代理店のスタッフさんも先代モデルもエンデュランスロードとしてはレーシーな性格ながらどこか重みを感じる走りだったのが明らかに変わって驚いているとの事でした。個人的に今回の試乗会で一番ビックリしたロードバイクでした。
今回の試乗会で最新のエンデュランスロードの進化具合、トレンドが分かってきた感じがします。レース系のロードバイク(特にレースに直結するトップモデル)が速く走る事に特化(元々そういう自転車ですが)の方向性がより強くなってきており、レースまでは考えないけれどスポーテイなロードバイクに乗りたいというタイプのホビーライダーには過剰なスペックなモデルも増えてきている中、長距離を快適に走る性格のエンデュランスロードに速さや反応性の良さを加えて「走り」にも妥協していないモデルが登場してきているのでしょう。
個人的趣味のクルマの世界で例えるとレーシングロードはサーキットでの走り・速さまでを追求する純スポーツカー、エンデュランスロードは1日に何百km、時には1,000kmを超える長距離を速く快適に移動でき、走るステージによってはスポーツカーに劣らない走りが求められるGTカーの様なモデルなのではないでしょうか。
現在ワイズロード新宿本館には
・RE8 105Di2(税込価格:489,000円 ) サイズ:450(適応身長:163-176cm) カラー:STONE GRAY
・RE8 1O5(税込価格:379,000円)サイズ390(適応身長:145-158cm)カラー:OCEAN NAVY
・VR 4.0 ADVANCED 105(税込価格:495,000円)サイズ510(適応身長:165-175cm)カラー:BLACK
各1台づつとなりますが在庫がございます(11/28現在)。走るエンデュランスロード、快適で速いロードバイクをお探しの方、ご検討されてはいかがでしょうか。
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