【迫力のある一台】最新TTバイク試乗してきました。
by: 前井

いつもワイズロード新宿本館をご利用頂きましてありがとうございます。

先日行われた試乗会にて試乗する機会の少ないTTバイクを試乗することができましたので、普段乗るAQUILA CVの感覚を思い出しながら筆を進めたいと思います。

FACTOR HANZO

FACTOR HANZOの性能とは

トライスポーツ様の商品紹介ページを見るにUCIが承認した世界最速のタイムトライアルバイクとなったとありますが、空力や性能での進化や選手のパフォーマンス向上に関しても研究が行われ進化が止まらない中で、世界最速を謳うのは少し誇張表現にも感じます。ですが、その表現になってしまうのも理解ができるほどに高性能な車体でした。
TTバイクは空力性能向上を目的とする華美な造形となっているものが多くフレーム重量はロードバイクと比較すると重くなってしまいます。またハンドルコックピット周りも同様な造形のDHバーやアームレストなども組み合わせるためさらに重量増となってしまいます。ですが、重量面ではさらに不利になるバトンホイールとディスクホイールを装備しても感じる走行の軽さはカタログ重量から想像できないほどに軽く感じます。普段乗っているAQUILA CVは40㎜ハイトのMAVIC COSMICですので重量面では有利なはずですが、空力や剛性による恩恵か自分のバイクよりも軽く感じます。

ただ走りは軽く感じますが、高い剛性から来るものとも言える感覚なので脚が売り切れ無いよう注意が必要だと思います。

コクピット周りも秀逸な出来となっています。TTバイクの象徴とも言えるDHバーですが、このモデルはベースバーから1本、DHバーを支える支柱が伸びています。モノライザーと呼ぶらしいのですが、こうすることにより前方からの投影面積を減らすことができます。CERVELO P5やORBEA ORDUなども同様な構造を確認することができるのでTTバイクでのこういった構造は空力の優位性において高いものと思います。

また昨今の空力性能を意識した車体に見られるフレームとフォークのワイドなクリアランスはホイールや脚の回転による影響を抑える効果があります。一見するとグラベルタイヤも履けてしまいそうな広さですが、最大タイヤ幅は28cです。

最後に写真の仕様ですが、バイクのサイズはMサイズでサドル高は695mmで設定しています。メインコンポーネントはSRAM FORCE E-TAP AXSで、変速スイッチは私の好きなWIRELESS BLIPSを使用し、アッセンブルが行われています。スイッチや変速機に配線があるわけではないので完全ワイヤレスのクリーンな組み方ができます。