日本最大級のスポーツサイクル専門店!入門者にも丁寧に接客いたします!
2025/10/17 12:00
※掲載している写真は全て最大限周囲に気を配り、安全に配慮して撮影しております。
来る4/10 9:30
ついにラストラン開始
目次
そもそもビワイチはどんなコースなのか。
琵琶湖は1つですが、琵琶湖大橋を境に大きく分けて北湖(ほっこ)と南湖(なんこ)に分けられます。
近江八幡市や彦根市、高島市等を経由し、琵琶湖大橋を経て一周約160km。
コレでもビワイチ達成とする方が多いとのことです。
100km以上のロングライドに慣れている方であれば、比較的こなせる距離感かなと存じます。
こちらが今回私が走ったコース、約190kmです。
北湖コースの琵琶湖大橋を渡らず素通り、そのまま大津市まで足を延ばし1周するルートです。
通常は観光も一つのテーマにできるため、スケジュールの余裕がある方は大抵2日間で周るそう。
そんな私は「人に提案する立場のサイクリスト」としてのプライドが震え、1日で周るという決断を下しました。
天気は予報通り曇り。気温は走りやすくサイクルジャージ×長袖インナーで問題なしでした。
スタート直後にはいきなり琵琶湖がコンニチワ。
ほぼずっと琵琶湖を左に見据えて走り続けます。
そして、これから渡る近江大橋。
これを渡るといきなり草津市へ。
気が付くと右側を走行してしまっていました。
歩行者最優先。少しだけペースダウン。
道が滑らかで気持ちがよく、写真を撮っていられない程ハイペースに休憩スポットへ。
ビワイチはサイクリングスポットとして総力を挙げられている印象がありました。
『道の駅草津グリーンプラザからすま』
ここは烏丸と書いて”からすま”と読む烏丸半島の根元にある道の駅。
すぐそばの烏丸半島には琵琶湖の全てがわかるコンセプトの博物館があります。
今回はスルーしましたが、次回は琵琶湖をしっかり堪能しつつ立ち寄ろうと思います。
そしてすぐお隣の守山市へ
私が走る滋賀県道559号線は一部、さざなみ街道と呼ばれ信号がほとんどなく素晴らしく走りやすかったです。
延々と伸びる平らな道と左手の琵琶湖。
何時間後か分からないけれど、向こう岸をこの後走るんだと思うとやけに気分が上がりました。
途中のゴルフ場脇の道は桜が満開で圧巻でした。
こうしてまた一つ隣の市、野洲(やす)市へと入ります。
野洲市には、かねふくめんたいパークびわ湖があります。
今回は行きませんでしたが前回の下見を兼ねた旅行で立ち寄りました。
大きな明太おにぎりがとても印象的でした。家族連れもたくさんいました。
さて、何かと聞いたことのある響き、近江八幡市。もちろん近江牛のこと。
とはいえ近江牛は滋賀県全体で生産されているとのことなので、近江八幡市だけで食べられるというものでは無さそうです。
今回のサイクリングは前半に観光をダッとまとめているので、まだまだゆったりしています。
そして頭山という厳かな山が見えてきました。
この山の後ろ側には藤ヶ崎龍神社という神社があります。
琵琶湖の目の前にあり、頭山の下の岩の間に祀られています。
動物除けのために網が設けられていますが、お参りする際は網をずらしてその岩の隙間に入るそう。
さて自分も安全をお祈りするかな!!
琵琶湖のさざ波がむなしく響きます。
しょうがない!さあ気合を入れなおして!
続いて極限まで水辺に近づく自然豊かな道を走ります。
桜と堀切港
やっぱり私は港や海が好きなようです。
さて一気に彦根市へと入ります。
そうです。彦根城やひこにゃんで有名な場所です。
車どおりが激しかったためむやみに止まることが出来ませんでした。※一瞬止まって撮影しています。
ここからは米原市。
新幹線で降りた駅がある場所です。
少し雰囲気が変わります。
飛び出し注意!
自転車とはいえ車両です。安全第一、体調第二で頑張ります。
あらら…
いきなり気になるものが。
琵琶湖に背を向ける大仏様、”長浜びわこ大仏”
その場で少し調べると、この姿は2代目の青銅製、初代はコンクリート製だったとのこと。
残念ながら琵琶湖に背を向けている理由はわからなかったのですが、きっと何があっても大丈夫なように住人たちを見守っているのでしょう。
そこから間もなく長浜城の登場です。
この辺りは非常に路面が滑らかで、このサイクリングの中で最も速度域が高くなりました。
とはいえ交通量も多いため、必要に応じて歩道もゆっくりと走ります。
さざなみ街道をゆく中でやっと現れた中間地点、約92km。
14:10 六丁大橋
近くにも、遠くにも陸が見えることが道のりの長さを教えてくれます。
店舗に中間地点到達の連絡をし、再出発。
ここからトンネルを介し少しだけ湖を離れます。
一気に大自然。
敦賀ってあの新幹線の!?
この先を左折しすぐにまた湖畔へ戻ります。
なんだかんだ登りはあります。
まだまだ気合を入れて行きますよ!
約10分後、状況が一気に変わります。
高島市との境目辺りで強い雨が降ったりやんだり。
この日は曇り/雨予報であったのです。
それは一週間前の予報から知っていました。
常に頭の中には
雨宿り?
→ する
→ しない
という選択肢がありました。
いつやむか分からないし、進むしかない!
雨上がりの合間を縫って写真撮影。
タイヤが巻き上げる水も何のその。
雨の中のサイクリングも慣れています。
今思えば他のバイクではそうでもなかったけど、ドグマとのサイクリングはたまに天気に恵まれなかったなぁとここらで思い出が蘇ってきました。
ただひたすらゴールに向けて降ったりやんだり、弱くなったりの雨の中を突き進んでいました。
景色的に賑やかになってきたぞ!!
気が付くと時刻はすでに16時。もう6時間以上走っていました。
徐々に街頭や車のライトが点き始めます。
雲の間から西日が見えてきた!!
もう少しで大津市。
そして私が特に好きな場所、高島市と大津市の境目近くにあります白鬚神社。
琵琶湖に浮かぶ鳥居が特に美しいんです。
実はここに向かうにつれて少しづつ晴れてきていたんです。
雨がやんでいったではなく、晴れたんです。
前回滋賀県に訪れた際もお参りしていたので、神様が私を思い出し、助けてくれたんだと、そう噛み締めもうひと踏ん張り。
雨も止んだままついに大津市へ!
やったぁ!とはいえ、大津市はかなり大きい、入ったからと言ってすぐにゴールではありません。
「百里を行く物は九十を半ばとす」・・・9割まで達した段階を半分とする意識を持ち、最後まで気を抜かない
この言葉が常に頭に響いていました。
まだまだ行けるな?ヨシッ!
琵琶湖を見ながら栄えた街中や田んぼを駆け抜け、適度な休憩をはさみつつ自分を鼓舞し続けました。
雨に体は冷えており急激な体力の減少も感じていました。
雨は結局小雨で降り続けました。
雨×カーボンリム×リムブレーキのまったく効かないブレーキに気を遣いながらストップアンドゴーを繰り返し、スタートの段階ですでに見えていたゴール近くの建物が見えた瞬間「無事に終わった」と安心感に身を包まれました。
そしてついに…
19:21
186kmの道のりを完走しました。
雨が降り始めてから3~4時間でしたでしょうか。後半はほぼ夢中で走り続けました。
この泥の横筋は、しっかりと空気を綺麗に流し、スムーズに走る事ができるようにしてくれていた証拠。
ありがとうドグマ。そして汚くしてごめんね。
ゴールした瞬間に土砂降りの雨になりました。
2019年、横浜で一人暮らしを始めた私は既に別のピナレロ車に乗っていたこともあり、ピナレロルームのある川崎店へ。
ある意味一目ぼれしたこのドグマF8。
ドグマオーナーにこんなにも早くなることが出来たのは人生における大きな分岐点でした。
レースに出たり、自宅周辺でワークアウトしたり、はたまた普通にサイクリングしたり。
スポーツとしての自転車とは何か、文字通りドグマから教えてもらいました。
ですが私はスポーツとしての自転車をやめるつもりはありません。
生活を、人生を豊かにする相棒としてずっと自転車と付き合い続けます。
ドグマ《dogma》・・・教理、教義、教え
プレッシャーから解放された、ただの観光”ラストラン翌日編”もお楽しみに!