【東大和×ホイール】理想のリムが出来た! ⇨ 折角だしスポーク構成も進化させるか……結果⇨
by: 佐藤篤

 pic2

あつし

ブルベライダーの佐藤です

 

 

 

 

 

商品紹介ではなく

コラムにジャンルを変更しろ

怒られましたが続けます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回はライバルが10万円以上にしかいない

とてつもなく高コスパなホイール

ALX 473 EVO

をご紹介しました

 

やはりリムにこだわるメーカーが

ホイールを作ると良いものが出来上がりますね

 

 

 

 

 

 

今回ご紹介するのは皆さんご存知

SHIMANOのホイールです

早速ネタばらし

 

SHIMANOのホイールってどんなイメージでしょうか?

 

 

エントリーグレードは補修用といえるものから

フラッグシップはそれこそ世界のトップ選手が

愛用するものまで広い範囲を手掛けています

 

 

 

日本ブランドらしく

デザインよりも機能性にこだわり

精度や耐久性には定評があります

 

 

 

どちらかといえば

保守的なイメージのあるブランドですが

 

今回のホイールははたして……?

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 IMG_5614

 

SHIMANO

WH R9170 C40

223,838 +tax

 

 


 

 

WH 9170 C40とは?

 

 

 

 

SHIMANOの最上位グレード

DURA-ACE9100シリーズ

に属するディスクブレーキ系統の

グループセットに含まれるホイールです

 

 

 

 

 

IMG_5643

 

 

これまで紹介してきたホイールとは異なり

リムはフルカーボン製

となっており見た目に反してリムは軽量です

 

 

ディスクブレーキ化に伴い

これまでは出来なかったリムの加工がしやすくなり

採用された技術が

 

 

 

D2リム

 

 

です

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

D2リムとは

 

 

 

 

 

エアロダイナミクス効果

より高めたホイールにするべく

SHIMANOが注目したのは

 

 

 

 

 

IMG_5642

 

タイヤを装着した際の

リムとの隙間/段差

 

でした

 

 

 

 

 

 

 

まだ世の中が23Cから25Cへと

タイヤサイズの主流が変わろうとしていた数年前

 

ナローワイドのホイールに

25C タイヤを取り付けたら

ブレーキシューにひっかかって

ホイールの着脱がスムーズにいかない

 

なんて事ありませんでしたか?

 

 

 

SHIMANOはこの出っ張りが

高速巡航時においては

空力特性に大きなデメリットになると考え

この隙間/段差を最小化するべく研究を続けてきました

 

 

今回は紹介を省きますが

MAVICでは「CX01」というテクノロジーが

ありました

 

 

 

 

当然これまで多くのホイールを開発してきた

SHIMANOですからどうすれば解決できるのかは

ある程度のノウハウがありました

 

 

 

 

 

まず1つ目は

 

ワイドリム化

 

でした

 

 

 

これで25C以上のタイヤインストール時に

低転がり抵抗とリム剛性の両立が可能になりましたが

当初の目的であった

 

エアロ効果の向上

 

にはもう一歩踏み込んだアイデアが必要です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終的にSHIMANOが採用した

手法が

 

 

タイヤベッドを深くする

 

 

というもの

 

 

 

 

 

 

 

 pic1

 ⇧ D2リム(チューブラー)の例 ⇧

 

 

 

 

より深い位置でタイヤを固定

広い範囲のリムでタイヤを保持することで

SHIMANOはリムとタイヤの段差を

少なくすることに成功しました

 

 

 

 

 

 

 

段差が無くなったことで

向かい風と斜め風の集合体である

 

 

 

 

 

pic2

 

ヨー角

 

 

に対して

これまでのエアロホイールよりも優れた

空気抵抗軽減効果が得られました

 

 

 

かくしてSHIMANOはD2リムシステムを

手に入れました

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

リムは出来た!

後は最高のホイールを組むだけ!!

 

 

 

 

 

 

MAVICALEXRIMと同じく

SHIMANO理想とするリムを手に入れました

 

 

ただ、この9170というホイールに関しては

 

 

もう1段階

 

 

SHIMANOはスポークの構成という点で

進化のアプローチをかけてきました

 

 

 

 

 


 

 

 

 

【2:1】ですか? いいえ、【16:8】です!!

 

 

 

 

 

 

 

IMG_5615 

 

9170のホイールを改めてみてみると

ハブのフランジ部が

かなり特殊な形状をしています

 

 

 

 IMG_5616

IMG_5621

 

 

1つのフランジ山にスポーク穴が

手前と奥の2箇所配置されており

その2つがほぼ180度反対方向へ伸びています

 

 

 

 

 

 

 

IMG_5622

 

 

このスポーク構成

2:1組をしているホイールは

割と似たような形をしていることが多いのですが

 

9170ほどスポークの角度は開いていません

 

 

開いていることによるメリットとしては

回転方向にトルクが加わった際に

スポークテンションの変化が最小限に抑えられる……

 

まぁ、反応性が良くなる

と推察します

 

 

 

 

あえて似ている他社の技術を

引用して説明するのであれば……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_5644

⇧ ALLROAD PRO UST DISC ⇧

 

ハブフランジ周辺の形状は

MAVICALLROAD系に似ています

 

 

 

 

 

 

IMG_5448

 

⇧ SHAMAL ULTRA ⇧

 

スポーク構成は

CAMPAGNOLOG3に似ており

 

 

 

 

 

 

 

IMG_5468

⇧ RACING ZERO CMPTZN ⇧

 

ホイール剛性の確保は

FULCRUM2to1に近い設計思想

 

 

 

 

 

 

 

 

勘違いして欲しくないのは

例え他に類似する技術があったとしても

それを1つにまとめて製品としてのバランスを取ることは

並大抵の努力では実現できません

 

 

 

しかもそれが

DURA ACE

というグレードであればなおのこと

 

 

 

 

 

 

 

 

当店の田中伸也が以前紹介した

PINARELLO DOGMA F12

の記事を引用改変するのであれば

 

 

 

DURA ACEは

ツールドフランスで勝利することを
義務付けられ、
世界最高クラスの要求を満たす為に

常にSHIMANOの全知全能を授けられる

特別な存在がDURA ACE

 

 

⇧この言い回しカッコよくて好きです⇧ 

 

といっても過言ではないと思います

そんな存在のホイールだからこそ

この9170は更にもうひとつ工夫を加えました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_5619

 

 

ディスクブレーキが存在する反フリー側を

ラジアル組するばかりか

徹底的に軽量化を狙ったフランジ設計

 

 

 

 

 CAMPAGNOLOのDISC版G3

が出たときと同様に

 

「大丈夫かコレ」

 

と不安になりますが

その結果は既に多くのレースで証明されています

 


 

 

いつもならここで

 

「SHIMANOが頑張って技術開発しました」

 

で終わってしまう話なのですが

個人的に毎回「SHIMANOはすごいな」

と思う点として

 

 

 

 

 

 

pic3 

 

こうした革新的な技術が

下位のグレードまで降りてくる時間が短い

ということ

 

OPTBALに関しては

既にRS330(105グレード)にも

採用されています

 

 

 

いまは限られたモデルにしか採用されていない

D2リムシステムも

数年後にはエントリーグレードに

普通に採用されている技術になるかも知れません

 

 

 

 

保守的な一見地味に思えるブランドも

技術から逆引きして製品を見ると

違った魅力が感じられるというもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

pic2

 

↕  ↕  ↕  ↕

pic1

 

 

 

 

いや、どっちゃねー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_5625

 

次回は

「クロモリフレームを作っていたら最軽量ホイールが出来た」

そんなメーカーのホイールをご紹介します

 

お楽しみに

 

 

頑張っても文字数が減らないでござる……


 

ホイール

 

 

【ホイール関連もくじ】

 

 CAMPAGNOLO ZONDA(CL/DB)

CAMPAGNOLO SHAMAL ULTRA

 

FULCRUM RACING ZERO CMPTZN(CL/DB)

 

MAVIC KSYRIUM シリーズ

 

ALEXRIMS ALX473 EVO

 

○SHIMANO WH 9170 C40

 

 

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