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2018/06/28 09:02
【タイヤインプレ】チューブレス!波に乗るなら今!最強性能を見逃すな!【GIANT GAVIA RACE0】
by: 永平 宏行
バイオレーサーの中の人です。
4月後半から使ってきたチューブレスレディタイヤ
GIANT GAVIA RACE0
遅くなりましたがインプレをお届けします。
【追記】
19年春から新しいチューブレスタイヤに履き替えました。
↓こちらの記事も併せてお読みください♪
【使える!軽い!ヒルクライムにも!】チューブレスタイヤでこんなに軽くていいんですか?【PANARACER RACE A EVO4 TLCインプレ】
約2ヶ月、距離にして1800km位乗りました(ローラー含む)。
平地、登坂、峠のダウンヒル、ヒルクライムレースと、ちょい乗りじゃなくてちゃんと真面目にw乗り込んでのインプレです。
比較対象は近年使ってきたハイエンドクリンチャータイヤたち。
・CONTINENTAL GRANDPRIX 4000
・VITTORIA CORSA G+
・MICHELIN POWER COMPETITION
・CONTINENTAL SUPERSONIC
・CONTINENTAL GRANDPRIX TT
残念ながら自身の機材としてチューブレスを使うのは今回が初めてなので、チューブレスタイヤ同士での比較はできません。
IRCやMAVICとの比較ができれば面白いのですが、残念ながら今回はできませんので、機会があれば次回(数か月後?)。
よって、このインプレは
「クリンチャー使ってるけど、チューブレスって実際どうなん?」
という興味の持ち方で読んで頂けると一番フィットするかと思います。
既にチューブレスユーザーな方には、
「チューブレスだからね、それ当たり前」
ってなると思うのでw
実際使って体感した、そんな「チューブレスの当たり前」を列挙してみると…
【チューブレスのメリット】
チューブが無いことで、
・低圧走行が可能なので、グリップと乗り心地が向上する
・転がり抵抗が最も低いタイヤシステム
・シーラント使用ならピンホールパンクなら塞いでくれる安心感
とこんな感じでしょうか。
これらをもう少し感性主体で語ってみましょう。
【インプレッション】
①路面とのコンタクト感が半端ない!
②ダウンヒルが気持ちよすぎる!
③速度維持性能、空走時に伸びる感じが段違い!
てな感じです。
もう少し詳しく言うと、
①路面とのコンタクト感が半端ない!
②ダウンヒルが気持ちよすぎる!
に関しては、
下りが最高に気持ちいい。
※上と同じこと言ってますねw
目線と外足荷重だけでイメージ通りに下れる。楽チン。
クリンチャーと比べて、
路面との接触時間が格段に増えて、
ほとんど離れずに路面に吸い付いている。
クリンチャーだとポンポン跳ねて浮いてるバイクを
空中でコントロールして下る感じでしたが、
(それはそれでスリルがあって面白いけどw)
チューブレスは接地感が無くなることがほとんど無い!
コンパウンドのグリップが失われるくらいに高速で攻めて倒しこんで、リアタイヤが「ズルっ」と行く直前までしっかりと接地感があり、路面を掴んでいる感覚があります。
普通はグリップを失うまでに路面とのコンタクトが失われて、ポンポン跳ねて怖い思いをしますが、グリップ力の限界までず~っと接地してます。
他には、時速50~60kmで段差(橋のつなぎ目とか)に突っ込んでも安定を失わない。
こりゃあいい。
③速度維持性能、空走時に伸びる感じが段違い!
に関して。
プラセボとかではなく、
転がり抵抗が低い
のをはっきりと感じます。
各種試験においてタイヤシステムの中で最も転がり抵抗が小さいと裏付けされているのがチューブレス。
転がり抵抗は、
チューブラー>クリンチャー>チューブレスの順。
意外に思う人もいるかもしれませんが、これ世界の常識です。
なので、平坦~緩斜面(もちろん下りも)での速度維持性能は素晴らしい。
ハルヒルの前半2/3や富士ヒルなど、緩斜面が続くヒルクライムでは重量増えても絶対にアドバンテージになる!という読みで導入したところ、読み通りの性能を発揮してくれました(データではなく個人の感想ですが間違いないでしょう)。
流石に急斜面だと重量的なデメリットもあり、他のシステムと同等程度の転がり感になりますが、常に路面を掴み続けるので、急坂でもトラクションがしっかり掛かりパワーロスが少なく感じます。
はっきり言って、クリンチャーにはもう戻れませんね~。
やったことが無いとわかりにくい例えかもしれませんが、
ホイールバランサーを施工したホイール
に走行感が似ています。
接地感が増え、速度が落ちにくい。
つまり、ホイールバランサーはメリットの「種類」がチューブレスと一緒。
ただ、享受できるメリットの「大きさ(量)」は断然チューブレスの方が大きいと思います。
施工しなくても、ポン付けで高性能を発揮してくれますしね。
【じゃあなぜ今までチューブレスを使ってこなかったか?】
ズバリ、サイドカットパンク時に対応が面倒そうだから。
チューブレスレディなのでシーラントを入れて使いますよね。
小さなパンク穴ならシーラントが塞いでくれてむしろクリンチャーやチューブラーよりも耐パンク性は高く、安心してライド出来るのがチューブレス(レディ)。
しかし、ことサイドカットパンクに対してはクリンチャー以上にたちが悪い。
切れた裂け目からシーラントが一気に噴出してそこらじゅうがシーラントまみれに…orz
バイクもウェアも自分自身も真っ白に。乾いたら全てが淡褐色のゴムにコーティングされるという…
パンク修理も、シーラントまみれでシーラントを除去してタイヤにタイヤブートを貼って、チューブを入れてやらないといけない。
そのシチュエーションを想像するだに恐ろしく、得られるメリットよりも起こりうるリスクの方が怖くて手を出しませんでした。
それが何故、心変わりしてチューブレスに手を出すことになったのか?
もうチューブレスの高性能さを無視することができなくなったから、です。
以前から「高性能」というメリットは知っていましたが、リスクと天秤にかけて却下してきましたが、世の趨勢?ってやつに負けました。データ的に明らかに高性能ですからね…。
幸い、今のところサイドカットパンクには見舞われていません。
ま、こればかりは「運」次第なので、なっちゃったら諦めるしかありませんね。
【ではなぜプロは今でもチューブラーなのか?】
理由は、
・パンクしても一気に空気が抜けない
(これはチューブレスも一緒です)
・ブレーキ熱で空気が膨張してもタイヤが外れない
という安全面の理由。
速度が圧倒的に速いプロレースの下りで、タイヤが原因の事故は恐ろしいですからね。最悪、人命に関わります。
プラスして、
・軽量で
・タイヤ交換が楽
だから。
「えっ?チューブラーのタイヤ交換が楽?」って思うかもしれませんが、慣れたら引っぺがして貼るだけwだし、プロは分業制だからメカニックがやってくれるしで、別に問題ないのです。
性能だけで言えばチューブレスが一番なのは世界の常識。
チューブラー主流のプロの世界でも、TTだけはチューブレスを使う選手がいたり、カンパのTT用ホイールBORA WTOがチューブレスのみだったりするのがその証拠です。
軽さは…チューブラーに軍配が上がりますね。
物にもよりますが、クリンチャーにも負けます。
チューブレスが今のところ、他のタイヤシステムに敵わないのが、やはり重量。
これは今後の製品開発に期待するしかありません。
ということで、システム重量をクリンチャーと比較してみましょう。
【重量】
チューブレスレディ(GAVIA RACE0 25Cの場合)
・タイヤ 270g(前後2本の平均。カタログ重量255gなのに…)
・シーラント 30g
・リムテープ 2本分46g-芯と剥離紙18g=28g 28g/2=1本14g
・チューブレスバルブ 8g
合計322g
↑ひと巻きで前後行けました。
クリンチャー(GRANDPRIX TT 25Cの場合)
・タイヤ 190g
・チューブ 139g/2=1本69.5g
・リムフラップ 37g/2=1本16.5g
合計276g
※タイヤ撮り忘れました
差分
46gチューブレス(レディ)の方が重い。
今回は軽めのクリンチャーとの比較なので、重めのクリンチャー(コルサG+とか)だとほぼ差はなくなるか、むしろチューブレスとしては軽量なGAVIA RACE0なら軽く仕上がるくらいです。
同じホイールでチューブレスとクリンチャー両方使っての比較ですが、46gの差は余程の斜度があるところでしか分かりません。重量分だけ、わずかに「引きずられる感じ」があるのは確かです。
じゃあ、その重量のデメリットを嫌ってチューブレスを使わないかというと、
メリットが素晴らしすぎて46gとかどうでもいいw
って感じです。
重量差が気にならないどころか、性能差がありすぎて、比較になりません。
坂の斜度があると確かに重いですが、高圧にすればカバーできますし、斜度があってもトラクションが掛かるので重量のデメリットを相殺している感もあります。
正直、重量のメリットだけで今さらゴツゴツ硬いクリンチャーには戻りたくありません。
間違いなく、絶対次もチューブレスにしますね。
ちなみに太さは内幅C17のSLR0ホイールにはめて実測でこんな感じ。
【空気圧】
前段で「高圧にすればカバーできる」と書きましたが、峠でタイムアタックする際はアプローチ、登り、下りとも全部7bar。(全てのシチュエーションでフロントは0.2bar下げてます)
ヒルクライムレースなら8barで登って下りは6barに下げて。
路面の荒れたところを走るなら6.5barで。
メーカー推奨外、かつ走りは重くなりますが、乗り心地優先なら個人的には5bar台後半でもOK。
(ライダー体重62kgです)
ちなみに空気圧は1週間でおよそ1barほど低下します。
週末のライド前に毎回ポンプアップする感じです。
クリンチャーとさして変わりませんね。
【装着性】
マビックのUSTが画期的にタイヤを付け外ししやすい製品として話題を呼んでいます。
逆に言えば、今までチューブレス=付け外しが面倒、だった訳です。
ビードが硬いとか、ビードが上がってこないとか。
高性能なのに、今一普及しなかった一番の要因でもあります。
GAVIA+SLR0ホイールの場合はどうか?
マビックUSTほどとは言いませんが、GIANT同士の純正の組み合わせということもあってかスムーズに装着できました。片輪はポンプでビードが上がり、片輪はコンプレッサーが必要でした。
個体差でしょうか。
コンプレッサーが無くても、GIANTが使用を推奨している、エアを溜めて一気に開放する「コントロールタンク」があれば問題ないでしょう。
ショップで装着すればコンプレッサーがあるので問題ありませんが、DIY派の方はコントロールタンクを準備しておくと楽しめます♪
GIANTが公開している装着動画はこちら↓
同じくチューブを使った修理動画はこちら↓
【なぜGAVIA RACE0?】
使っているホイール、乗っているバイクがGIANTだから…ってのもありますが。
チューブレスのハイエンドタイヤって何気に高い。
シュワルベとかハッチンソンとかは軒並み1万円クラス。
それに比べてクリンチャー並みの価格(¥6,000+税)で買えるのが嬉しい。
チューブレス(レディ)タイヤとしては軽量なのもいい。
他は大体300g前後。カタログ重量よりサバ読んでるけど、それでもGAVIAの実測270gは軽い。IRCのフォーミュラープロライトと同じくらい。
前身モデル(GAVIA SLR0)も含めてインプレが少なく、使ってみるまで不安でしたが、杞憂でした。
他のチューブレスと比較した訳では無いので、あくまでクリンチャーとの比較ですが、圧倒的性能差で非常に満足です。
ちなみに、下位モデル(重量が重くなる。カタログ重量307g)でGAVIA RACE1もあります。こちらはお求めやすい¥4,500+税です。
【まとめ】
これからのロードタイヤは間違いなくチューブレスの時代。
性能が圧倒的過ぎて、唯一のデメリットである重量も気にならない。
チューブレス対応ホイールでチューブレス化しないのはもったいない!
(ちょっと前までの自分です!)
これからホイール買うならチューブレス(レディ)対応ホイールを選ぶべし。
サイドカットパンクは時の運、なったら諦めようw
確率の小さなリスクを恐れるよりも、確実に得られる大きなメリットを享受しよう!
といったところです。
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