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2020/12/05 18:53
試乗車のフレームサイズが53・・・自分にとってはかなり小さめ。
でもせっかくのピナレロの新型モデル、乗らずに済ますのはもったいない。
というわけで。
どんな仕上がりかが確認出来れば上等、くらいの気分で乗ってきました!
〇PINARELLO 2021 PRINCE DISK ULT ¥489,000-+TAX
〇まずは見た目。
ドグマF12路線でまとめられたセミエアロフレームは正直かなりのカッコよさ。
単色に近いグラフィックも、エッジが効いた各部の造形を引き立てます。
T700カーボンとボリューミーなフレームとの組み合わせは、一歩間違うと単に
硬くて重い乗り味に陥る可能性も・・・という心配がなくもない。
〇乗ってみての第一印象。
カーボンのグレードやホイール・タイヤのチョイスから感じたイメージほど重く
もダルくもないのがちょっと意外でした。
あくまでもミドルグレードなのでヒラヒラとした軽快感は薄いものの、踏んだら
踏んだだけ自然に進んでいきます。
全体的に嫌な重さではないので、適度な安定感と言ってもいいかもしれません。
〇乗り心地。
ゴツめのフレームデザイン、廉価グレードのアルミのディープリムホイールで
タイヤがザフィーロなことを考えれば上出来なレベル。
快適とは言えないまでも、路面からの振動に不快さは感じません。
ガツンとした大きな衝撃も角を丸めて伝えてくるので、跳ねたり走行ラインが
ズレたりするようなこともなく、しっかりと路面を捉えて走ってくれます。
〇加速性能。
2時くらいの位置でちょっと力を入れた、気持ち踏み気味なペダリングをすると
あっという間に30㎞/hオーバー!!普通に速いです、コレ。
フレーム形状やホイールによるエアロ効果も感じられ、グイグイ速度が伸びて
いきます。踏んだ力が速さに直結する感覚はまさにレーシングバイク。
25㎞/hオーバーを維持できるパワーがあればとにかく楽しいのは間違いなし!
加速感を楽しみながら面白がって踏んでいたら通勤時間も10%くらいあっさり
短縮できましたが・・・その分それなりの疲労感も。
〇巡行性能。
ケーブル関連のフル内装化や、ブラッシュアップされたエアロダイナミクスが
ここでも効いています。
耳元では結構な風切り音が聞こえても、腰から下は意外と静か。
純正ホイールの転がりが強く一度上がったスピードが落ちにくいので、一定の
ペースを維持するような走りも容易。サイクリング的な使い方もOKです。
問題は加速が楽しいのでついつい踏んでしまうことでしょうか。
〇総括。
FXの試乗が本命と考えていて、正直プリンスにはそれほど期待していなかった
のですが・・・完全にゴメンナサイです。
ディスクブレーキ化による違和感も全くなし。さすがはアシンメトリー。
強いて弱点を上げるとすれば、25km/h以下の速度域での乗り味が意外と普通。
流して乗っていると「プリンスらしさ」ようなものはそれほど感じられません。
そのレンジは下位モデルの「PARIS」の領分として棲み分けることで、今まで
以上に速さを意識したモデルへと進化したような気がします。
今まで、GAN RS~旧FXくらいが自分の脚には丁度良いと思っていたのですが。
新型FXの試乗結果次第では「プリンスで十分!」となってしまうかも・・・