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【石川ライド】OQUO RP50LTD 試乗記まとめ。高速&高強度最強の万能ホイールでした。【坂道アタックPB更新】
by: 石川康輔

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1週間程持ち帰って試乗してきたOQUO RP50LTD新型ホイールですが、ロングライドは天候によりできなかったものの、私が夏から挑み続けた急坂のセグメントタイムを遂に更新しました。2台の個性の違うバイクで乗ってみて確かめたので今回の試乗は解像度高いです。

OQUO RP50LTD試乗インプレ

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グロスの塗装面に路面の落ち葉が写り込んでいますね。

前回の試乗は高剛性マシーンのLAPIERRE AIRCODE DRSで試してトップスピードの高さを体感してきました。

そして、今回は軽量クライミングCIPOLLINI DOLOMIAでいつもアタックしている急坂のセグメントをマジで狙いに行ってきました。(ホイール使えるの今回でラストだし)

休日の午前練って感じ

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午後から雨っぽいのと翌日走るかもしれないので(雨で走らなかったけど)いつものインプレコースを走ってきました。

風向きが横風気味で往復共に少しネガティブでしたが平均速度は爆上がりでいつもより早かったです。

後半にまとめてインプレ&考察します。

機材変更クランクをFORCE E1に

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FORCEのカーボンクランクに変更しました。

もちろん165mmです。

これまで172.5を使ってきた私でしたが、もう165mmより長くする事は考えられないですね。

それはまたどこかで話すとして。

FORCEクランクはSRAM8ボルトのDM規格なのでスパイダーを準備しなきゃいけませんが、我が家には幸いにもQUARQパワーメーターのシマノ91系スパイダーがあったのでそれを使いました。

坂道アタックの為にチェーンリングを52×36のRIDEAにしてみました。

OQUO Q10ハブの完成度の高さ

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なんでしょうね、このハブの回転性能の高さは。

ハブ単品ではそこまでの印象は無かったのですが、おそらくは組み上げた際のダイナミックバランスが良いのでしょうか、リムとの相互作用もあって滑らかな回転を実現しているのでしょうね。

TLRなのでシーラント入りなのでダイナミックバランスも●そも無いと思うかもしれませんが、組立精度であったり、スポークの張り方、リム自体の剛性バランスであったり様々な要素が複雑に絡み合うのがホイールというものです。

設計が難しいのでノウハウをたくさん持っている老舗ブランドが今でもレースで支持を得ているのがそういう所ですね。速度域が高ければ高いほど最後の詰めが差を生むという事です。

 

サドルのポジションも5mm前乗りにしました

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もう、登りセグメントの為に全てを調整してきた感じになっていますが、このサドルは結構深く座れるので数値上ニュートラルにとりつけすると骨盤の収まる位置が思ったより後ろだったのでその分2mm前に出して更に3mm前に出して前乗りにしてみました。

エアロポジションが非常に取りやすくなり楽にスピードが上がる感覚があります。

タイヤクリアランスは十分

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意外とクリアランスに余裕がありました。

内幅25mmで30c実測32mm弱のタイヤ幅です。

 

体重80kgで空気圧はF3.8barR4.1barのTLR運用です。

クリンチャーでここまで空気圧を落とすのは正直怖いですが、TLRでは当たり前の空気圧になるので低い空気圧で乗れるアドバンテージはやっぱり圧倒的ですね。

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というわけで、再三のチャレンジ

30秒全力坂チャレンジ!

結果は30秒-685w(これまでの最高638w)、セグメントタイム1秒ベストを更新、ストラバのセグメントタイム体重別での1位タイ(ストラバのセグメントはマジで細かく出るから楽しい)。

パワーのデータはこれまでと別のパワーメーターで測っているので上振れているかもしれませんが、タイムを更新したのは素晴らしいです。

ホイールの高強度加速力が体感レベルで高いのでそのまま結果に反映された感じだと思います。

32秒が31秒になったという事はとても意味のある事だと思います。

これ以上体重が軽くなったりパワーが高くなったらここでは30秒のパワーが測れなくなりそう。(早く痩せろ)

先日の朝練は本当に朝早いアタックだったのですが、この日はゆっくり起きてのトライだったので結果に表れましたね。

更には、その足で前回「ゴジュッキロジュンコウ」した場所で再度トライ、スピードに乗ってからの向かい風で心が折れたので持続する事が出来ませんでしたが、50の大台には瞬間的に到達しました。無風以上だったら結構持続できそうな感触でした。ホイールによる巡行性能の差を感じる事が出来ました。

某カーボンスポークホイールでは全然届かなかった速度域もすんなり届いてしまったと言えば伝わりますかね。(コンディションと場所が違うので一概には言えないですが)

※スプリント的な加速ではなく、じわじわとケイデンスとトルクを上げて持続する意図をもっての加速的な感じです。近年の私の運動不足からは結構遠いスピードでした。

 

そして、限界を突破した反動で翌日は疲労で朝起きれず、、、雨も小雨がずっと降っていたので結局翌日ロングライド行くというのは取りやめて、疲労回復のラーメンツアーしに行ってきました。

現在若干腰が痛いので頑張り過ぎました。

 

OQUO RP50LTDインプレまとめ&考察

あたらめてスペックおさらい

リム:ハイト50mm、内幅25mm(ミニフック)、外幅34mm

ハブ:OQUO Q10ハブ

スポーク:SAPIM CX-RAY Tシェイプ(ストレートプル)24本タンジェント組

重量:1421g

 

エアロロードで乗った方のインプレも

 

剛性の高いエアロロードと高弾性カーボンを使った軽量クライムロードにそれぞれ入れてみた感想まとめ

ポジティブなポイント

・高速巡行性能がとにかく高い

・高強度走行でのたわみが少ない

・内周部のロスは少ないがスポークのわずかなしなりを感じ脚あたりよい

・ハブの回転性能が非常に高く速度の伸びと維持をアシスト

・フリーの空転性能が素晴らしくかかりも抜群

・TLR30cで低圧にする事で路面からの突き上げを軽減しつつ剛性も維持

 

ネガティブなポイント

・ハブの軽さから考えるとリムが重たい事で軽快さはやや劣る

・規格上28cタイヤは使えないので30cに良い印象を持っている必要がある

・オルベアの自社ブランドでコスパイメージを払しょくして単品におけるレースでの評価が必要(販売者目線としての)

・先代LTDよりも価格が上がった¥347,900‐税込という価格(販売者目線としての)

 

エアロロードとの組み合わせ

・高速走行に磨きがかかりとにかく伸びがすごい

・フレームの特性がもろに出るので走り出しの重さは感じるものの、ダイナミックバランスの良さもあり動き出せば重さを感じない

・ピュアクライム性能は補填されない

 

クライミングロードとの組み合わせ

・高速巡行、高強度走行部分を補ってくれる

・太いタイヤで乗り心地も良く、速度維持が楽になる為エンデュランス性能が上がる(と思う)

・動的なかかりの良さがあるので登り返しが軽く感じる

・ゼロ発進のかかりはそこまで感じないので急勾配の狭くキツイつづら折れ向きではない(と思う)

 

非常にバランスの良いホイールであり、それぞれのバイクで似たような印象を受けました。速いというのは変わらずで、バイクの個性を損なわない自然な走りがあるホイールではないでしょうか。

 

基本的にはロットの選手が勝つために開発を進めてきた関係で主に高強度走行での素晴らしさが目立つものの、中華カーボンホイールの様にスペックで目立つ数値が無い為にプロモーションが難しいと思うのが販売店側の私目線での課題だと思います。

週末サイクリングを主軸においている方にとっての最適解かどうかという目線だと、もっと軽快に走るホイールが印象に残りやすいのでこの高強度でものすごく伸びるタイプのホイールというのは軽視されがちではありますが、逆にレーサーの皆さんの高強度においては最高のアイテムになり得ると思うので、どちらかというと「速さ」に重きを置いている方に試していただきたいなとは思っています。

RP50LTDとRA57LTDの差は

似たスペックのホイールが二つ並んでいますが、RP50LTDは内幅25mmでよりワイドなタイヤに適性を持っています。

路面の荒れた春のクラシックレースなどではRP50、高速レースになる場合は28cも使えるRA57LTDという使い分けを選手はしているのかなとは思います。

ぱっと見の違いが7mmのリムハイトしか差が無いのでレースを見ていても分かりませんが、基本的に30c以上を使うか28cを使うかで選択が分かれると思われます。

ORCA AEROの様な純エアロロードは28cで最速設計をしている為同じように28cで最適化されたバイクを所持しているのであればRA57LTDという選択の方がベターかもしれません。

対して、荒れた峠なども走る場合は30cタイヤというのが威力を発揮するのでその場合は内幅25mmあるRP50LTDがよりオールラウンドに走れるエアロホイールという感じになるでしょう。

今度RA57LTDも持ち帰って試してみたいところです。

 

OQUOホイールはブランド単体としての評価へ

OQUO Q10ハブ搭載により新型ホイールは間違いなく
「ただのPBホイール」の域を脱していて、ホイールブランドとして誇れるクオリティに到達していると思います。

完成車についているお買い得な高スペックホイールというだけではなく、あえて選んでまで使いたいホイール単独で価値のあるブランドへと1つのステップを踏み始めたと思っています。

登り用は旧モデルから(おそらく)流用の35mmハイト内幅21mmホイールのみとなり、超軽量ホイールとして一旦デビューしているのですが、プロレースで使うにはおそらくは空力と剛性が心もとないので、1350g程度で40mmハイトぐらいで内幅の広いホイールを是非とも作って欲しいと思います。

〇バールや〇ントレガー、〇デックスなどに並ぶバイクブランドから派生するホイールブランド単独として今後は厳しい目で見ていって評価をしていきたいと今回の試乗で感じる事になりました。

皆さんもどうぞ厳しい目でホイール単独かつ30万円半ばの金額でレースで使えるホイールとしてこのホイールを厳しく評価をしてみてください。

裏を返せば、OQUOホイールは既にその土俵にあると私は思いました。

意図的に走りのバランスをコントロールしているようなハブ、スポーク、リムとの一体感を感じる素晴らしいホイールだと思います。

 

 

 

 

RA57LTDは常設で試乗可能です。

今回私がメーカーさんよりお借りしたRP50LTDもあと1週間程お借りしているので天気とタイミングが合えば試乗可能です。

※アサゾー店としても試乗ホイールを準備する予定ですが、ヨーロッパでの人気もあるのか入荷が遅れています。

 

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ご来店お待ちいたしております。

 

※借りたという側面と、OQUOホイールユーザーとして期待しているという側面もあり甘々な評価って感じですが、言っている事に何も嘘は無いので、気になる方は是非!!

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