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【池田哲也のじこまん】究極のブレーキeebrakeは使ってみたらやっぱり究極だった
by: 池袋チャーリー

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昨年末、ついにロードバイクを組み上げた(コンポはスラム)のですが、そのブレーキどうにもこうにも制動力が弱いので交換することに。
 
 
制動力が不満ということであれば交換候補はデュラエースが一番ですが、既に同じ組み合わせをしているしているスタッフによると制動力は十分だが、レバー比が違うので厳密に言うと細かなスピードコントロールができないとの意見。
 
サードパーティー製のブレーキはたくさんあるけど制動力でデュラエースに並ぶものは正直思い浮かばない。
 
 
 
 
 
 
何かいい製品ないかな〜と考えていたらふと思い浮かんだのがeebrake。
 
独特の構造と軽さばかりが話題になっていますが、幾つかの噂を追ってみるとあの構造ながらデュラエース並みに効く。
 
 
またレバー比を最適化してどのメーカーのレバーにも合うようにしていること。
 
eecycleworks eeBrake Compatibility
 
 
 
 
そして、以前はペア売りしかなく8万ほどしましたが今は片側から買えるので負担も少ない。そして、なにより「あの有名ながら使っている人が少なくなんとなく実像のハッキリしないeebrakeのユーザーになるなんて絶好の話のタネではないか。」という好奇心から導入してみることにしました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さっそくオープン。
 
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軽さはもちろんですが動かしてみると非常にスムーズに動く。なんだか期待できそうです。
 
 
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組み付け時に感心したのは精度の高さ。
 
仕事柄ハイエンドからローエンドまでブレーキをいじっているのですが、ブレーキって以外と精度が高くない。
 
ブレーキシューや固定ボルトなどを締め付ける時もなんだか感触が甘くて「止まるけど、固定されない」ってモヤモヤした製品が多いのですがこのブレーキはシューの固定にしても、ブレーキワイヤーにしても締め付ければカチッとしっかり固定されて動かない。
 
 
 
 
ブレーキワイヤーを留めるプレートとかペラペラで、
 
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これに命を預けるのか、、と組むまでは思いましたが締め付けるとピタッと固定されて全く動かないのでその不安はなくなりました。他のどのブレーキも全く及ばない高精度。「こいつただ軽いだけじゃないな。」とさらに期待が膨らみます。
 
 
 
 
 
 
 
 
ワイヤーはフレーム中央からに通す仕様。
 
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これが結構通し辛い。ルート最適化の結果らしいですが扱いやすさではスタンダートな場所の方が正直セットしやすかったです。
 
 
 
 
 
 
 
 
ブレーキシューは動画の通り手で簡単にインストール。
 
 
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入れる時にシューがかなりねじれるので大丈夫か気になりましたが、使ってみると問題なしです。
 
 
 
 
 
 
 
 
センタリングはネジを回して調整が簡単。これは確かにやりやすかったです。
 
 
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正面から見たらこんな感じ。なんだかおにぎりみたいでちょっとかわいいです。
 
 
 
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組み付けたら早速実走ですがその前にこのブレーキの見方と今回の合格基準を確認。
 
 
eebrake本体の片側重量は82g。デュラエースの片側重量が162gなので80g軽い!という見方ではそのすごさを見誤ります。
 
考えるべきは比率で82÷162で0.5つまりやく50%、半分の重量ということです。それでいて噂によれば効きはデュラエースクラス。半分の重量で同等の効き。
 
 
 
 
 
 
フレームに例えるとデュラエースのブレーキをDOGMAF10とするならその重量が820g。その半分で410g。「410gのフレームながらドグマF10と同等」そのような怪物的な才能を持っているはずと考えてテストしていきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
続いて今回の合格基準。
 
デュラエースの代わりに使うのだから「重量を考えたら悪くない。スピードコントロールするには十分。」なんて低い基準では困ります。
 
 デュラエースと同じとはいいませんが同等の引の軽さと制動力、そしてコントロール性であることが今回の合格基準になります。これはかなり無茶な基準の気がしますがせっかくデュラエースの代わりに使ったのだからそれぐらいの基準はクリアしてくれないと困ります。高いし(¥38,000− 片側だけでデュラエースのペアより高い)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
早速テスト開始。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まずはじめに今回の最大テーマである制動力。
 
 
制動力を探るにはやはり下りが一番なので何本も坂を下る。
 
その際なるべくブレーキングを遅らせてギリギリまで我慢してブレーキングしたのですが、常に予想よりしっかり制動てし安全に停止。
 
「もっと遅くブレーキングしても大丈夫たったな。」何本走ってもそんな感じで余裕で止まることができました。
 
 
 
 
ちなみに、この前に使っていたブレーキは制動力が低くて下りに入ると常にドキドキ(実は平地でも)。早めにブレーキをかけてもやっぱり効きが弱くてより強く握りなおすということばかりだったので全く別次元の安心できる制動力になっています。
 
 
 
 
 
 
 
 
コントロール性も優秀。
 
 
 
そこそこの距離を走りましたが「思ったより減速してしまいブレーキングを緩めた」とか、「思ったより減速しなくて強く握り直した」ということがなし。
 
なんともぼんやりした書き方で申し訳ないのですが、買ったばかりのブレーキなら、慣れていないのでイメージとちがった効き方をして握り直しがあって当然のはず。それが全くなく思い通りに止まれたということはそれだけ高いコントロール性を持っている証明だとも言えます。
 
 
 
 
 
 
ブレーキの引きの軽さも良好。
 
ケーブルルートを最適化して引きを軽くしたとのことですが、確かにレバーを引くときれいにロスなくワイヤーが動いている感じがします。
 
引きの軽さという点では他メーカーのコーティングワイヤーとの組み合わせと同じぐらいですが、eebrakeの動きに比べると他メーカーはキャリパーに余分なねじれがあるように感じてしまいます。
 
 
 
 
 
 
 
 
ここまでならなんの欠点もなく最高のブレーキと言えますがちょっと気になった点が。
 
それはブレーキを握った時のキャリパーの剛性感。
 
 
デュラエースのブレーキは握った時にブースターのおかげもあってブレーキ本体がガツンと踏ん張ってくれるような頼もしいフィーリングがあります。
 
 
 
たいしてeebrakeはやはり軽さゆえなのかキャリパーのガツンとした存在感は希薄。この点では効かなかった以前のブレーキの方がキャリパーの感触は感じられたぐらいです。
 
 
 
 
制動力◎、コントロール性◎、引きの軽さ◎だけどキャリパーの感触は△。制動力は高いのだからその分キャリパーもがっつりとしたフィーリングが合っても良さそうなもんですが、握ったときのフィーリングがよくても聞かないブレーキは過去にもあったので制動力と=の関係ではないのかもしれません。
 
 
 
(逆に剛性感の多くをフォークに頼ることのできるダイレクトマウントならこの欠点を補い全く不満のないブレーキになりそうです。ダイレトマウントのBB下タイプは干渉を防ぐ設計になっているのでそういう意味でもオススメです。)
 
eecycleworks eeBrake Dual Mount R
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、eebarakeは「デュラエースと同等の制動力、コントロール性、引きの軽さ。」という基準に合格したか?
 
 
 
 
結果は、、、、、
 
 
 
 
 
 
 
合格です。
 
 
 
 
 
キャリパーのタッチこそやや希薄でしたが、公道テストの下りでは底を見ることが出来ない高い制動力。セットした直後でもイメージ通りに操れるコントロール性。ロスのない引きの軽さ。全てデュラエースと同等と言える高いレベルになっています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
重量は半分なのに同等の性能。フレームに例えるなら「DOGMA F10の半分の重量。410gでDOGMA F10と同じ性能。」そんな驚異的なことを成し遂げたまさに究極のブレーキ。超軽量ながらリスクを一切背負わないカスタム軽量パーツとしても最高の製品です。
 
 
 
 
これまでは噂のみでなかなか人に勧めずらかったのですがこれからは安心して進められます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この素晴らしいeebrakeはチャーリーに在庫では置いていませんがご注文いただければもちろん取り寄せいたします。リスクのない超軽量パーツとしてぜひぜひ導入してみてはいかがでしょうか。
 
 CANE CREEK ee BRAKE
 
 
 
 
 
 
 
 
おまけ
 
とりあえずフロントだけでいいかなと思いましたが、やっぱり前後でフィーリングが違うと気になる。リアも買おうかな?
 
 
 

 


 

 

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