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【簡単解説】何故プロは小さいフレームサイズのバイクに乗るのか
by: 石川一瑳

何故プロは小さいフレームサイズのバイクに乗るのか

ロードバイクに限らず自転車はサイズが大切です。自身の身長に合ったサイズでないと後々後悔するかもしばしば( ̄^ ̄)

ワールドツアーで活躍する選手のバイクを見てみると一回りほど小さいフレームに乗ってる選手が多々見受けられます。・・・それは何故か?
今回調べてみましたので解説していきます。

 

メリット『軽量化』

物というのはやはり体積は小さければ小さいほど重量も軽くなります。UCIでは下限の6.8kgと設定されています。しかし技術が進歩しているにせよエアロフレームにエアロホイール、一体型ハンドルなどをインストールするとそこそこ重量が増し意外と規定値以下の重量になること滅多にないと聞きます。そこをフレームサイズを小さくすることで軽量化に寄与できます。

ここで実際に当店在庫のビアンキのスプリントフレームセット「53」「57」の2サイズの重量差を実測検証致しました。

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まず計測したのはサイズ「53」。トップ長:535(適応身長:約170㎝前後)の一番オーソドックスなサイズと言えシルエットも極々普通。

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実測重量はフロントフォーク&ヘッドパーツ込みで「1,570g」となっておりました。

 

次に計測したのは先ほどの53より2サイズ上の「57」。トップ長:560(適応身長:約180㎝前後)で先ほどのサイズに比べ縦長に感じます。
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実測重量はフロントフォーク&ヘッドパーツ込みで「1,600g」となっておりました。

 

実際に比べてみると30gの重量差。まあ、ほんの数10gの為に後になって何万何十万円も使うよりかは、同じ価格なら最初から小さくて軽い、「ちいかる」を選ぶのも賢い一手なのかもしれません。

 

メリット『剛性UP』

競技に出ているような所謂「ガチ勢」の方が仰っていたのですが同じ車種でもフレームサイズが小さいほうが剛性感が向上して漕ぎやすいとの事です。

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フレームを構成する各チューブが短い分剛性感が向上するのは納得がいきますね。

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スプリントもこうして見てみると特にヘッドチューブ、シートチューブに違いがあるのが見て取れます。各チューブが長いと確かに過度に撓みそうですね。

 

デメリット『ポジションに無理が出る』

上記2つのフレームサイズ「53/TOP長:535」と「57/TOP長:560」でハンドルまでの距離を仮に同じ長さに設定する場合、TOP長の差25mmをハンドル・ステム・サドルやシートポストなどのフィッテイングパーツ対応させる必要があります。

ただ単純にステムを前に出すと前重心、単純にサドルを下げると後重心やペダリングに影響が・・・と、 過度に小さすぎるフレームに乗ってしまいますとポジションに無理が生じますので考えている方は留意するようお願いします。

 

デメリット『フレームに負荷がかかる』

上記ポジションに関わる事ですが、小さいフレームにポジションを合わせる場合に「ステム」や「シートポスト」などを延長して対応させるため、しなりが生まれやすく組付部分などに負荷が増してしまいフレームの破損や早期消耗に繋がる恐れがございます。

1シーズンの使用や機材を供給されるプロ選手だからこそで、競技志向ではない一般ユーザーにはあまりオススメ出来ない理由がこの点と言えるでしょう。

 

まとめ

競技をしていて「軽量化したい!!」や「より剛性感をさせ加速感やコーナリングでの切れを上げたい!!」とレーシング特性を求めているならばデメリットをよく理解した上で小さめサイズを選択するのもアリだと思います。

私が先日納車しましたバイクも適正より1サイズ小さいです。 こちらのレビューはまた後日に…。

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競技志向ではないゆったりライド派の方たちには「剛性UP」はむしろ乗り心地の観点からデメリットと成り得る場合もございます。
「プロが小さめサイズに乗っているから」と敢えて小さめサイズを選んでしまうのは、オススメと言えない場合の方が多いかと思います。

 

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