【ホイール】大手FULCRUMより波打ちリムで30万アンダーのSONIQ CARBONが新登場！
by: 上山 翔

FULCRUM SONIQ CARBON

マットレジンフィニッシュカラー
HGフリー
12×100、12×142㎜スルーアクスル
AFSロックナット
TLRテープレスリム
25㎜内幅
42/47㎜ハイト
1,595g
¥293,700-

FULCRUMはSHARQシリーズで背びれのような波打ちを再現し波打ったリムのカッコよさ、空力の高さを世の中に知らしめたと思います。
でもSHARQシリーズはかなりの高額…手が届かないという方も多かったのではないでしょうか？
もうちょっとリーズナブルなモデルをFULCRUMは新たに発売してくれました。それが今回のSONIQシリーズです。
浪打の形状は他ブランドと違いSHARQに似ていてリムハイトも近い、ハブがカートリッジになっていることでだいぶお求めやすいモデルになっているのではないでしょうか？

製品情報

リムプロファイル

真横から見ると波打った形状は他のブランドと変わらないようにも見えますがより多くの肉抜きを入れらていて魚の背びれのような見た目に見えなくもないです。

ホイールに使われている技術

CAMPAGNOLO/FULCRUM系のチューブレスレディシステム2WayFit
25㎜内幅
42/47㎜リムハイト
ドリル無しカーボンリムベッド

なんとなくわかるかもしれませんが
2WayFitはチューブレスシステムの一部でリムの内側の部分のことを言います。
タイヤのビードが低空気圧の際に内側に落ちてしまわない為に設けられた丘のようにされています。
これまでは中にチューブを入れていましたので最悪内側に落ちてしまっても空気を入れればまあ問題はありませんでした。
ですがチューブレスとなるとそうはいきません。
場合によってはコンプレッサーなどの一気に充填するシステムが必要になることもあります。
それだけに自宅でビードが落ちてしまうと復旧不可になることも考えられます。
”Ω”の様に平坦だったビード部分を”ひ”の様に坂になったというわけですね。

25㎜の内幅

最近のロードバイク、グラベルロードのジャンルでかなり増えて来た25㎜幅で
タイヤ幅としては29～71㎜までが適合しますとのことで推奨は30～42㎜までなんだそうです。
幅が広くなりすぎると車でいうところの引っ張りタイヤになってしまうのでトレッド面が本来の接地面を越えて横に広がてしまうこともあるためサイドカットのリスクも上がってしまうということもあるようですね。

上山の知識としては前にタイヤ工場に工場見学に行った際に”取り付けもセンターも問題ないけど通常のコーナリングでサイドカットした”という話を聞いたことがあります。
ただこの話は少し難しくてトレッド面の幅なんてどこのブランドも基本書いません。
使ってみてサイドカットしたからこれはだめだでは話にならないので結局30㎜以上を使うのが無難だと思います。

テープレスリム

FULCRUMは多くのホイールでニップルホイールレスのリムを作っています。
これがドリル無しカーボンリムベッドというもので穴が開いていないことでチューブレスシステムとしてはテープの張替えの必要がなく作業が非常に楽です。
テープレスが増えるのはユーザーに後々響いてくるうれしいところともいえると思います。

フリーボディとスルーアクスル

一般的と言っていいシマノHGフリーボディに12㎜のスルーアクスルです。
現行のスルーアクスル対応フレームなら基本的に困らないでしょう。

AFSロックリング

AFSという名前は別に覚えておかなくても問題ありません。
センターロックと同じディスクローターを使うことができます。
違いはロックリングで外側にねじ切りの山が立ててあり、センターロックは内側になっているという違いです。
専用のロックリングを使いますのでローター側に付属してくるロックリングは他のホイールに変える時用に取っておきましょう。

ご案内は上山翔でした。