【パワーメーター】カーボンクランク、シマノチェーンリングで8万アンダーも狙えるトレーニングカスタムのすすめ
by: 上山 翔

カーボンクランク & パワーメーター

こんにちは、池袋チャーリー店上山です。
我々ショップスタッフは日々いろいろな製品を調べ自分の自転車に、またはお客様へのカスタムをご提案させていただけるか知識を貯めているわけですが、前々からお店で置いてみたいと思っていたカスタムパーツを店頭に並べましたのでご紹介です。

トレーニングに欠かせないけどコンポーネントの様にないと走れないわけではない…
しかも結構な高額な為導入に二の足を踏んでいる方の多いこと
本日は度々話題になるパワーメーターのお話。

SRAM FORCE クランク

まずはこちらSRAM系セカンドグレードのコンポーネント群からクランクセット

いきなりSRAM…私SHIMANOなんですけど…
なんて声が聞こえてきそうですがまあお待ちを。

DUBクランク

フレーム側にはSRAM AXSシリーズより採用されるDUB規格の29㎜ボトムブラケット
太さと剛性面、アルミシャフトの軽量さの恩恵を受けることができます。

また30㎜前後のクランクシャフトの固定方式として写真右側の玉辺り調整リングが非常に優秀です。
いろいろなメーカーがクランクを作ってきてSHIMANOの様にピタッと隙間なく取り付けができるわけではないのです。
ウェーブワッシャーだけで止めているなんてのはよくあることですね。

AXS DM チェーンリング

そしてこちらも秀逸な部分。
8pinでダイレクトマウントでチェーンリングを取り付けができる仕様になっております。
ダイレクトマウントの利点としてはスパイダーアームを介さないことでチェーンリング同士を止めるというチェーンリングボルトが不要にし一体成型で作られることで高剛性、軽量化につながる事。
そんなことよりもチェーンリングの歯数に自由度が増すというのが一番の利点かもしれませんね。
MTB系の32tとかを入れることも可能ではあるというのが言えるでしょう、ここで重要なのは私はいらないではなく”入れることが物理的に可能である”と言うことなのです。
世の中エクストリームな環境で自転車に乗っている方は思ているより多いです。
通常の38tまでなのか限界突破して32tなのか登れる山が一つ二つ変わってくるのではないでしょうか？

まあ熱弁しましたが今回の話には全く関係ありませんので忘れても問題ありません。
上の写真達は現状上山の私物になりますが
SRAM RIVAL AXSのスパイダーアーム現行だと一体型かワンバイのDM式しか販売がありませんがAXS初期はスパイダーが使われているモデルがあったんですよね～
今は見当たらないんですけどなんで持っているのか…不思議ですね。
もう1枚はCRODERドライブトレイン周りのパーツをたくさん作ってくれているブランドでDUB準拠のクランクでSHIMANO互換のチェーンリングも作っているためこういった製品が生れたわけですね。
めちゃくちゃ探しましたがDUB DMクランクに適応するSHIMANOスパイダーはこれしか見当たらなかったんですよね。

なんでこんなものを持っているかというと昔上げている記事に乗っている通りこの仕様のクランクを1本持っているからですね。
そのうちロード用に転用しようと考えていました。

チェーンリングの互換性

SRAM AXSシリーズの4アームもなんだかSHIMANOと同じような位置関係なきがして取り付けできる見た目してない？とかちょっと思ったりしていましたがもちろん不可能です。
写真の通り5㎜くらい足りないのです。

なのでこれの出番。
ちょっと見た目が尖ってきますがSHIMANO純正チェーンリングが使えるのは変則性能やパーツの入手性などの観点からも非常にGOOD
写真下側がクランクがくる部分なのですがここを見てもらえると現行12速だけが対象ではないとわかっていただけるのではないでしょうか？
スパイダーとチェーンリングの合わせの部分切欠きが抜けている部分が2つあると思います。
この2つあるのが9200シリーズの特徴
1つあるのが9100シリーズの特徴
ないのが9000シリーズです。
つまりはSHIMANOの現行ロード4アームであれば取り付けができるということにほかなりません。
今回のカスタムはコンポーネントのグレードの垣根を越えたカスタムも可能とするものであるということですね。

クランクも取り付けるとこんな見た目。
思ったより普通で拍子抜けって感じがしますよね
これならあんまり違和感がないかもしれませんね。

POWER READY

右クランクにデカデカと貼られているシールでもうわかっている方もいらっしゃるかもしれませんがこのクランクはパワーメーターに進化させることができます。

こちら左クランク単品での販売があり

交換することでパワーメーター化することができます。
しかもこのパワーメーターはQUARQの物が使われています。
適当に安いところを持ってきたというわけではなく自分のところでクランクにまでパワーメーターを導入してくるブランドなわけですね。

QUARQならスパイダーアームでいいじゃないか！
ごもっともです。ですが後でわかると思います。

NON POWER IN POWER 重量差 

クランクシャフトのみ
NON POWRが422g
IN POWERが458g
その差33gとほぼ誤差のレベル
SHIMANO R9200-pのクランクのみ重量は上山調べによると609g
ですがこのままだとスパイダー分だけSRAMが有利。

そこでスパイダー分の重量を測ってきたところ62gでした。
合計で520gとなり約90gほど軽量であることがわかると思います。
これでFORCEセカンドグレードですからね…

これがカーボンクランク昨今流行りのクランクカスタムめっちゃ軽くて剛性感もしっかりしていて気になっているという方結構多いと思います。

DUB BBの種類の豊富さ

https://manys.work/sram-road/sram_road_category/bb/

メニーズ公式のSRAM BBページですが
ノーマルベアリングからセラミックまで自社で開発して持ってくれています。
これはコンポーネントメーカー故持っていないと自転車が組めないというのがあるからだと思います。
クランクセットだけ作っているメーカーはどこかのシャフト準拠で作っていればそのBBを使ってもらえれば問題ないと考えることもできるでしょう。
ですが自社規格である以上そんなことは許されないでしょう。
組めない自転車があれば使ってもらえる機会が減ってしまうというのもBB規格の乱立でパーツブランドとユーザーが一番困るところ
もちろんショップも頭を抱えています…

デメリット

もちろんデメリットもあります。
それは左クランクのみパワーメーターに交換というところにありまして。
もともとついていた左クランクが不要になるというところがデメリットでしょうか？
余分なパーツが余るというのも気になる人は気になるかな？といったところでしょうかね

次にセカンドグレードFORCE以下でしかこのカスタムは行えません。
ハイエンドREDには左クランクのパワーメーターはラインナップがなくスパイダーのみとなっております。
俺はハイエンドがいいんだ！という方は迷うことはありません一番高いところを目指してください。

価格

もうすでに途中脱線していただいて価格を見てきていただいている方もいらっしゃるかもしれませんが

2025年10月現在はこのような価格になっております。
QUARQスパイダーを使えばスパイダー計測になるため両足ともに結果が出たりとメリットは大きいわけですが
バランスを見たい、トルク効率を両足で見たいなどなどの要望がない限りこの要素は不要なものになっております。
であればまずはパワートレーニングから、さらに言うとただ安いというわけではなくしっかりと軽量化や剛性面で信頼できるグレード帯であるこのクランクが選択しに入っていも良いのではないでしょうか？

両足みたいんだ！という方がQUARQのスパイダーで組んで行ってもこれはこれでお求めやすいことに変わりなくそれはそれで普通におすすめです。
片足だけで十分なんだ両足なんて不要だ！なんて暴論ではありませんのであしからず。

店頭にて展示させていただいておりますのはそのうち上山が買う予定のサイズ172.5㎜
もちろんクランクの長さ違い、スパイダーアームの種類違いなどなどのご要望にお応えさせていただきます。
まずはこんなカスタムがしたい。
自分の自転車に取り付けができるのか？
などなど小さな疑問からでも店頭上山までお尋ねください。

ご案内は上山翔でした。