ロードバイクコーナーには人気車種を大量展示中! 多摩サイクリングロードを走る際には、是非Y's Road 府中多摩川店にお立ち寄りください!
ワイズロード 府中多摩川店 Y'sRoad Fuchutamagawa
2025/11/04 23:50
環境保護のため、現在は自転車を含む一般車両通行止めになっている南アルプス山中の林道を、年に1回だけ走れるというイベント。昨年参加して貴重な機会を得ることができたライドイベントがパワーアップして戻ってきました。
その名は『南アルプス サイクルアドベンチャー ロングライド120』
昨年の様子はこちらから
かつてその過酷さからサイクルツーリスト憧れの林道だった『南アルプススーパー林道』。現在は広河原という登山ベースを挟んで南アルプス市側は『夜叉神ゲート』で、早川町側は『奈良田ゲート』で一般車通行止めとなっており、路線バスまたはタクシーしか通行することができません。
昨年までの数年間は、この夜叉神ゲート側から広河原までの20kmを、冬季閉鎖になる前日の1日だけ、参加者だけが自転車で通行できるイベントでした。今年は、富士川町の『道の駅 富士川』から夜叉神側を登り、奈良田へ通り抜けて富士川へ戻ってくる120kmのロングライドイベントに生まれ変わりました。
こちら、大会公式サイトから拝借しましたが、獲得標高2,700mとか書いてある……。確かに昨年までの往復40kmはちょっと物足りなかったが、いきなり本気出し過ぎでは?(笑)
朝5時半に駐車場オープン、受付5:50から、ヨガ体験イベント挟んで6:30ウェーブスタート。すこし慌ただしい。
前日、JCX御殿場シクロクロスの運営お手伝いをした足で甲府盆地の中央市へ移動して1泊。朝風呂きめてから出てきたかったけど、まだ朝風呂オープンする前だったのでシャワー浴びてホテル出てきた。
行く先の南アルプス方面には雲が……。11月3日って例年、晴れの特異日なのですが、山の天気は変わりやすいと言いますからね……。
6:30から10人程度ごとに1分差でウェーブスタート。このイベント、フルガイドツアーではないのですが、スタートから3kmはガイドによるコントロールが入り、登り始めてしばらくの『芦安エイド』から『奈良田エイド』までは原則ガイドツアーになっています。
約10kmで最初のエイド。味噌おでんなどいただいてから、登りが始まる次の芦安エイドに向かいます。向かう先にはループ橋が。
ループ橋を登ると甲府盆地を一望できる展望台。空模様が微妙なのですが、スタートしてからすぐ、ぱらぱらと天気雨が降ったり止んだりしていました。
しかしこのループ橋、登った先はすぐ下ってしまうので、わざわざ建設する必要があったのだろうか……。
南アルプス街道に入り、いよいよ夜叉神峠へのアプローチ。去年はこの先にある標高876mの芦安温泉からスタートだったのですが、クルマで走ってて、ここを自走で登るのは嫌だなーと思っていたところです……。
ちなみにスタートの標高は247m、南アルプス街道に合流した地点が457m、ここから1,524mの広河原までひたすら登り続けます……。
芦安のエイドが標高654m。ここからガイドと一緒に登る……はずですが、斜度17%の激坂が延々続き、あっという間に集団はバラバラに。どうせ後から後からガイドも参加者も来るので、こっちは気にせずマイペースで登らせてもらいます。健脚のペースで走ったら辿り着けないわ。
だんだん色づいてくる周りの景色。……なのですが、割と皆さん淡々と登っていきますよね。去年はかなり休み休みのゆったりペースだったのですが。
一般車が通行止めになる約1,400mの夜叉神ゲートに到着。
断続的に雨が降り、寒い。雨でウェアが濡れるほどではないのですが、序盤でかいた汗がウェアの中で乾かず、そのまま冷えてきて、激坂登り中だというのに体温が維持できずレインウェアをしっかり着込む羽目に。
メリノのベースレイヤーの上に着た裏起毛ジャージがどうやら乾かない原因っぽい。以前はメリノベースレイヤーとジャージの間にメッシュのベースレイヤーを重ね着して汗を吸い出させていたのですが、今日はここまで寒い予報ではなかったので油断してました。
NEW BIKE DAY!
ということで完成しました、Cannondale LAB71 SUPER X!
半年近く前にけ〇たさんがUnbound Gravelで乗ってたり、わたくしより1か月早く手に入れた支店スタッフがいたり、いろいろぐぬぬさせられました。インターテックさんから入荷したと知らされて、急いでパーツも手配し、なんとかイベント3日前に完成させました。
グループセットはCampagnolo SuperRecord WRL 2×13速、ホイールはFULCRUM SHARQ、ハンドルはもちろんCannondale Systembar R-one(通称MOMOハンドル)。
タイヤとサドルはストックしてあったPanaracer 旧Gravel Kingの限定パンジー(前SK、後SS)とfablic Scoop Shallow カーボンレールを使用。
在庫ございます!最高の1台組みませんか?
夜叉神ゲートから少し登ると、全長1,148mの真っ暗な夜叉神トンネル。ここを抜けると
いよいよ南アルプスの核心部に迫ってきます。凄い山深さ……
断崖を削って道が伸びていきます。向かう先には雪を被った峰が、雲の隙間から覗きます。
雨が降ったり、日差しが差したり、慌ただしい天気。気温は4℃くらいまで下がってきました。
去年と比べてスタート位置がだいぶ低いのと、割と皆さん足を止めずにさくさく登っていくので、疲労度がかなり違う。去年とかなり参加者層が違う気がするんですよね、走れるロード勢が多いというか。
そういえば夜叉神ゲートで補給食を口にしてから気づくと1時間以上経っていましたよ。そして雪も舞い始めた……。
11時半頃、標高1524mの広河原に到着。え、出発6時半だよね?もう5時間経ってる……。
分かりにくいのですが、雪降っててしかも風が強いです。ちょっと耐えられなくて、山荘でふだんは飲まないコーヒーを飲み、売っていたTシャツを袋ごとお腹に入れて防寒具にしました。
なにしろここから下り、しかも基本的に北斜面なので日影が多いことが予想されます。
広河原から早川沿いに下って奈良田へ向かいます。このルートはこのイベントでも初走行の区間のはず。ふだんは登山客向けの路線バスが走ってますが、昨年は土砂崩れがあって閉鎖されていました。
広河原から奈良田までは、改めてガイドについてのグループ走行になるのですが、最後尾近くの人が途中でパンクして切り離されたこともあって、わたくしも写真撮りながら下ります。
こういうの、じっくり堪能しながら行かないと勿体ないと思うんですよね。年イチだし。雨天中止イベントなので来年来れるとも限らないし。
ちなみにライトはCat Eye VOLT800 NEOを使用しています。
※実店舗店頭販売限定商品につき、ワイズロードオンラインからのご自宅直送はできません。
奈良田へ向かう下りはかなり落ち葉が溜まっていました。たぶん吹き溜まっているのでしょうね。夜叉神側は谷風に煽られて飛んで行ってしまうのではないかと思います。まさか、こんなルートで清掃が入るとは思えないので。
奈良田側のゲート、トンネルに直接門があって、これはどうやっても突破できないやつ(笑)
まあ、夜叉神ゲートも奈良田ゲートも監視小屋があるのですが。
奈良田へ降りてきて標高は830m。意外と下りは寒くありませんでした。良かった。
実はここまででまだ、約60kmと半分しか走っていない。前半の登りがきつすぎたんだ……。とはいえ獲得標高もまだ1,600mくらい。2,700って、あとどこで1,000近くも登るの?
奈良田湖、思ったより堆砂してて水面が小さい……とつり橋が見えるぞ。
こんなことしてみたり。
幹回り10.79mの山梨県天然記念物、湯島の大スギ。大迫力。割といろんなところで巨樹を拝ませていただきましたが、この樹は凄かったです……。
さてさて、実は章タイトルにも書いたのですが、この先で関門があって、回収車送りにされてしまう。この先たいした登りがあるわけでもなく、それで回収車はさすがに嫌だ……。せっかくの新車に傷が入っちゃうかもしれないし。
その関門がうろ覚えだったのですが、身延町のエイドで15時だったはず。そこまで標高差約-500mで50kmくらいあるはず。
ちょっとここから巻きかな。けっこう飛ばしました(笑)
かなーり飛ばして身延町に入り、国道52号との交差点。ここを直進して6kmくらいで身延エイド。この先は前に走ったことがあります。
あれです、あれ。女子高生がキャンプするアニメ化された漫画の聖地です。この坂、短いけどけっこうきつい。14:30エイド到着。
……で、勘違いしてたんですが、関門時刻は15:30で、関門はこの学校跡のエイドではなく、さっきの国道52号交差点の手前だったそうな。このブログ書いている今知ったw
あとは100mくらいの登りが2回挟まって
富士川沿いにフィニッシュへ。
この日はじめて富士山を見たな。
ということで、だいたい16時くらいにフィニッシュ。
実は予想してたのですが、獲得標高2,700mはさすがにありませんでした。広河原まで登ってから、さらに1,000upするほどの登り返しはどこにも見当たらなかったので。たぶんルート引きに使ったアプリがバグを吐いたのでしょう。交通規制があるので試走もできなかったはずですから。
ただしわたくしのGARMINも最高速度130kmとか出たことになってて、いろいろバグってる可能性も。他の方の走行記録だとちゃんと120km走ってるし、獲得標高も2,000に達してたので、たぶん4kmくらいワープしてますね(笑)
本当に普段は歩きかバス・タクシーでしか入れないルートですので、このイベントは貴重な体験です。いろいろ制約がある中で、大きなイベントを開催していただいた運営関係者の皆様、エイドや道端で応援していただいた地元・峡南地域の皆様、ありがとうございました。
気になった方は、ぜひ今から大会公式サイトをブックマークすることをお勧めします。今年は5月24日に定員300名でエントリースタートして、7月2日には定員クローズしているので、閉まるのがけっこう早かったです。特に今年はSNSでの良かったという感想を多く目にしているので、来年はもっと人気出ると思います。
帰りは甲府盆地を一望できる『みたまの湯』でゆっくり温まってから、休憩しつつ帰宅。3連休最終日だったので温泉は混んでましたが、小仏渋滞は早くに終息しはじめて、渋滞には40分くらい捕まった程度でした。
4th November 2025
ワイズロード府中多摩川 まのゆうすけ