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2023/03/29 16:19
いつもワイズロード福岡天神店のブログをご覧いただきありがとうござます。
最近ハンドルやリアディレーラーをカスタムしてからカスタム欲が“ふつふつ”としているスタッフの古閑森です。
【スタッフ古閑森の過去のカスタム歴ブログはこちら】
目次
近年のタイヤ幅は拡大の傾向にある事は皆様も感じていると思います。
私の様な古い世代のローディーは「タイヤの細さは正義」と言わんばかりの時代を生きてきたと思います。
【決戦用チューブラーは19C】なんて事もざらでした。(古すぎる話ですねw)
現在では、25Cが最も転がり抵抗が少ないという話しもあり、
完成車においても25C(新エトルト規格だと26C)のアッセンブルが一般的になりつつあります。
モデル(メーカー)によっては28Cが標準な場合もあるほどです。
エンデュランスにおいては28C以上の32Cが標準的になりつつあるほど年々幅が大きくなっております。
私自身も一時期は前後28Cのタイヤを使用した事もありますが、
どうしても走りが“モッサリ”とした感じになり、キレが足りないと感じてからは25Cを使用しておりました。
そんなこんなで今まで使用しておりました25Cのタイヤがそろそろ寿命を迎えそうでしたので、新タイヤを考えていたある日のこと…
私と同じ黄金期(ただの年寄りw)のメカニックスタッフ山下とタイヤの話になり
「昔のタイヤ細かったですよね~」なんて話しをしていると、山下から「自分はコンチのアタック&フォースが大好きでした」という今の世代には分からないであろう“いにしえのモデル名”が飛び出しました(爆笑)
※もちろん現在は廃盤のモデルです。
コンチネンタルATTACK & FORCE とは?
フロント専用のATTACKとリア専用のFORCEという前後それぞれを専用設計したタイヤです。
フロントタイヤは旋回性能を重視したトレッドパターンとタイヤ幅、リアタイヤは走行性能と安定性にタイパンク性能を重視したトレッドパターンとタイヤ幅を採用し、それぞれが最適なグリップ、転がり抵抗の低さを実現したタイヤです。
※山下はフロント22C/リア24Cの頃に愛用していたそうですが、販売時期の後半はフロント23C/リア25Cに変わったそうです。
そう言えば私自身【前後25C】以外の選択肢を考えていなかったのですが、山下との会話で【前後で異幅のタイヤってありじゃね?】と思いついてしまい…
【思いついたら試すのが漢でしょうよ!!!】という謎の漢気を発揮しまして。
【SCHWALBE プロワン チューブレスレディ ブラック ¥13,530-】
今回私が選びましたタイヤは
私も前後で違う幅のタイヤは初めて使用してみたのですが、これはクセになる乗り味です。
今までは28Cに「どこかモッサリとしたキレの無さ」を感じていたのですが、このモッサリの正体はコーナリング時の摩擦抵抗でした。
感覚的な部分なので言語化が難しいのですが、簡単にまとめますと…28C等の幅が大きなタイヤは25Cと比較すると“大回りなコーナリングラインを描こうとする”という感覚です。
今回、フロントを25Cにする事により、コーナリング時には“リアに対してフロントは内回り(クイック)なラインを描こうとする”という感覚になり、フロント・リア共に25Cの時よりもハンドリングのキレが増してリアの安定感は健在に感じました。
正直申し上げて、コーナリング時の“クセ”は強く感じますので【万人受けするか?】と問われれば、好みは分かれる所です。
私の場合は元々オートバイの二輪にも乗っておりましたので“懐かしい感覚”があり受け入れ易かったです。
※オートバイでは前後異幅のタイヤは標準的な仕様です。
今回セレクトしたSCHWALBE プロワンの性能の高さもあり、前後異幅のタイヤは私にはベストマッチに感じます!
ベテランメカニック山下との会話がキッカケで始まった今回のタイヤ選びですが、山下がもう1つ気になる事を言っておりました…
「タイヤメーカーにより、今回のような異なる幅のアッセンブルはNGかもしれないので確認してみた方が良いです。」
と言う事で、ワイズロード福岡天神店主要取り扱いブランド様に直接聞いてみました!
「ご使用中のホイールに適合する範囲であれば、特に前後で同じ幅でなくとも、お好みに合わせた組み合わせでご使用いただけます。」
※OKでした!今回私が使用しておりますブランドでしたのでほっとしております♪
「前後違う幅でも、何の問題も無くご使用いただけます。」
※OKでした!昔ATTACK&FORCEを公式で展開していただけあって余裕すら感じます♪
「基本的には前後同サイズのタイヤで本来の性能を発揮するよう設計しておりますので推奨はいたしませんが、自己責任の上でご使用は可能です。」
※非推奨でした!完全NGではありませんが、ご使用になる場合はあくまで自己責任にてお願いいたします。
「前後異なる幅でのコーナリング時の転がり抵抗は検証しておりません。どの様な挙動になるか分かりませんので、ご使用はお控えください。」
※NGでした!この回答から推測するに、検証試験では“タイヤ単体”での検証ではなく、あくまで“前後セット”での転がり抵抗の検証をしているという事だと思います。前後異幅のタイヤは使用できませんでしたが、これはこれで信用UPな回答でした。
「何の問題もなくご使用いただけます。」
※OKでした!チューブレスタイヤは個人的に好みな商品が多いブランドなので助かります(笑)
「幅が違っても問題なくご使用いただけますので、お好みに合わせてご使用ください。」
「特に同一幅での指定はございませんので、問題なくご使用いただけます。」
※OKでした!
前後で幅を変える事は今の時代“一般的”ではありませんが、ほとんどのタイヤメーカーさんが【問題ない】との回答でした。
恐らく、モータースポーツの世界では、前後で幅の違うタイヤの使用は一般的な事ですので、このような回答が多かったのではないでしょうか。
私個人としては、ハンドリングによる『制御』とペダリングによる『駆動』で明確に役割がちがう前後のタイヤは幅を変えても良いのでは?と思います。
ロードバイクは、オートバイの様なハイパワーが出る訳ではありませんので、どこまでメリットがあるのか?も明確ではありません。
しかし、私のように「前後28Cでモッサリした感覚」を覚えた方は一度試してみてはいかがでしょうか?意外とクセになるかもしれませんよ(笑)