自転車の選び方・乗り方

トライアスロンバイク

アイアンマンスポーツに挑戦

トライアスロンが生まれたのは1974年アメリカ西海岸でのこと。スイム(水泳)・バイク(自転車)・ラン(ランニング)の3種目を一人の競技者が連続で行う競技です。 「完走者は全て勝者である」この基本精神に則ったトライアスロンでは順位に関わらず、完走した全ての人がゴールテープを切る快感を味わうことが出来るのです。 今では世界5大陸100カ国を超える国・地域の人々に親しまれ、日本国内でも多様な大会が開催されるようになりました。








初めてでもOK、トライアスロンのHow Toを動画でご紹介!

#1「トライアスロンとは?」

#2「トライアスロンに必要なものは?」

#3「目標を立てよう!」

#4「トレーニングのポイント・前編」

#5「トレーニングのポイント・後編」

#6「レースの準備」

#7「レース当日」

#8「アフターケア」

#9「脱ビギナー、一歩上へ!」

予算の目安

「どれくらいの値段でトライアスロンを楽しめるんだろう?」
「これからトライアスロン始めたいけど、量販店で販売されているスポーツバイクと何が違うんだろう?」
最初は誰でも「どのようなバイクを選び」「どのようなアイテムを準備」すればよいのか分りません。
専門のプロショップ「ワイズロード」だからご案内できる「豊富な商品」と「充実のサービス」でお客様のスポーツバイクの「楽しみ方」を広げます。

エントリー

ご購入目安:10万円~30万円

- この価格帯の一例 -
Emonda ALR4

TREK
Emonda ALR4

スプリント、オリンピックディスタンスなど、エントリーユーザーにおすすめのバイクです。扱い易いドロップハンドル、アップライトなポジションなど、 ベーシックなタイプです。ギアの段数が10段のものはリーズナブルなものが多くなっています。 また、より走破性、競技性を求める方にはギアが11段の仕様になっているも のをオススメします。 なお、これはトライアスロンバイクではなくロードバイクですが、特に短い距離においてはロードバイクを用いることはごく一般的です。

【オススメアイテム】

ビンディングペダル ¥5,000~
ビンディングシューズ ¥15,000~
ヘルメット ¥4,000~
サイクルコンピュータ ¥3,000~
サドルバッグ ¥3,000~
ウェットスーツ ¥30,000~
携帯工具 ¥2,000~
予備チューブ ¥700~
携帯ポンプ ¥2,000~

【オススメサービス】

・バイオレーサー1000 (バイク購入で無料)
・TEAM・Y'sRoad

詳しくはワイズロード各店まで!

ミドル

ご購入目安:30万円~80万円

- この価格帯の一例 -
IA Advanced

FELT
IA Advanced
Rim Brake 105

アイアンマン70.3、佐渡Bタイプなどミドルでの使用を中心とした、快適性を重視したトライアスロンバイクです。エアロダイナミクスの性能が高い本格的なトライアスロンバイクながら、女性など幅広い層に、扱い易いタイプです。ただし、乗車ポジションについてはDHポジションをメインとした設計になっているため、しっかりとしたトレーニングが必要です。

【オススメアイテム】

ビンディングペダル ¥10,000~
ビンディングシューズ ¥20,000~
ヘルメット ¥10,000~
サイクルコンピュータ ¥5,000~
サドルケージ ¥4,000~
ウェットスーツ ¥45,000~
レースウェア ¥15,000~
エアロドリンクシステム ¥4,000~
レースホイール ¥100,000~

【オススメサービス】

・バイオレーサースタンダード ¥8,250
・TEAM・Y'sRoad

詳しくはワイズロード各店まで!

ハイエンド

ご購入目安:80万円~

- この価格帯の一例 -
PX-Series

CERVELO
PX-Series
Dura-Ace Di2

アイアンマン、宮古島、佐渡などロングタイプでの使用を中心とした、より速く走るためのバイクです。エアロダイナミクス、剛性、軽量性を兼ね備え、現在のトレンドが網羅されており、特に電動変速システムに完全対応しているものが多くなっています。素材、機能など最高レベルで、デザイン性、質感の面でも高い仕上がりです。

【オススメアイテム】

ビンディングペダルth> ¥20,000~
ビンディングシューズ ¥30,000~
ヘルメット ¥20,000~
サイクルコンピュータ ¥10,000~
サドルケージ ¥10,000~
ウェットスーツ ¥55,000~
レースウェア ¥20,000~
エアロドリンクシステム ¥4,000~
レースホイール ¥200,000~

【オススメサービス】

・バイオレーサースタンダード ¥8,250
・TEAM・Y'sRoad

詳しくはワイズロード各店まで!

特徴

エアロダイナミクス

エアロダイナミクスに配慮したフレームの例

トライアスロンは一部のエリート選手を除き、ドラフティング(前走者の直後に付き空気抵抗を軽減する走り方)が禁止で単独走行が原則のため、ロードレースなどより空気抵抗への対策が非常に重要です。加えて速度変化が少なめなこともあり、車体やホイールは若干の軽量性を犠牲にしてでも空気抵抗の少ない形状が選択されることが多くなっています。 各ブランドは永遠のテーマである「エアロダイナミクス」に鎬を削って、開発にあたっています。

ジオメトリー

ロードバイクとのジオメトリーの違い

ジオメトリー(フレームの各部寸法構成)。まずは、シートアングルが立っていること。シートアングルとはシートチューブ(フレームを構成するパイプのうち、サドルを支えている縦方向のパイプ)の角度のことで、78°前後のものが一般的です。次に、ヘッドチューブが短いこと。ヘッドチューブ(フレームの中で、フロントフォークが差し込まれている最前部のパイプ)の長さが上体の角度に関わってくるのです。このように、フレームの各部の寸法に関してトライアスロンバイクとロードバイクは大きく違うのです。どちらもトライアスロンでの使用は可能ですが、ミドルディスタンス以上では、トライアスロンバイクをオススメします。

DHバーとDHポジション

DHバー

DHバーとは、トライアスロンバイクの外見上の大きな特徴で、スキーのダウンヒルのフォームをヒントに考案された「DHポジション」という乗車姿勢をとるためのハンドルバーです。

このDHポジションとは、DHバーを使用することでライダーの前面投影面積を小さくし、空気抵抗を減らすことを狙ったものです。トライアスロン競技ではこれを使用することが基本であり、象徴的なものです。(※必須の装備ではありません。推奨です。)

このパーツは各社各モデルで設計がさまざまで、性能を引き出すには前述のジオメトリーも考慮してセッティングしなければなりません。当社では、このDHポジションをフィッティングサービス「バイオレーサー」で算出後、組立・調整を行っています。

トレンド

トライアスロンバイクのリーズナブル化

トライアスロンバイクのリーズナブル化

リーズナブルなバイクの一例
FELT IA Advanced Rim Brake 105。本格フルカーボントライアスロン バイクが40万円を切って入手できます。

カーボンの加工技術向上により、2008年頃からフルカーボンのトライアスロンバイクの価格がリーズナブルになってきています。かつてはフレームだけで50万円以上となっていましたが、価格は下落を続け、2020年のFELT IA Advanced Rim Brake 105は完成車でありながら税別で40万円を切る価格になりました。そして、現在ではCEEPOなども40万円台で選ぶことが出来るようになっています。この背景には全世界的にトライアスロン人口が増加し、量産されることで低価格が実現されたことが挙げられます。このため、従来はより安価であったロードバイクを一台目に選ぶ方が多かったのですが、始めからトライアスロンバイクを買われる方が増えてきました。価格は買いやすくなりましたが、トライアスロンバイクを乗りこなすには、きちんとしたポジション出しとその後の練習が必要です。ショップでご相談の上の決定をオススメします。

レース用ホイールのリーズナブル化

レース用ホイールのリーズナブル化

従来高価だった、カーボン製で空気抵抗の少ないホイールも手ごろな価格のものが多く登場してきました。画像は、人気の「ファストフォワード」のホイール。

走行性能を考えると、いつかは憧れのカーボンホイールをお考えの方も多いと思います。 エアロダイナミクスと高速巡航性を求める強力な武器で、前走者のすぐ後ろについて空気抵抗を減らす「ドラフティング」が禁止のトライアスロンでは、単独走行において大きな効果をもたらしてくれます。リムの高さを上げたディープリム、スポークを数本の板に置き換えたバトン、丸い板状のディスクなどありますが、マルチなディープリムが主流となっています。これらは大抵カーボン製のため高額でしたが、フレームと同様低価格化の傾向があり、一昔前は20万~30万円程度のものが多かったのですが、最近ではフルカーボンのディープリムタイプで15万~20万のものが人気となっています。また10万円台前半のものも珍しくはなくなりました。入手は手軽になりましたが、ホイールは高速で回転するうえ、命を預けるものです。安全面において十分な施工の上でご使用ください。

DHバー、サドルケージの充実

DHバー、サドルケージの充実

トライアスロンバイクの特徴のひとつ、「DHバー」。製品選びは各人のフォームや大会によるルールにも左右されるので、トライアスロンに精通したスタッフに相談したいところです。

トライアスロンの象徴的なパーツ、DHバーが登場して20年以上が経ちます。ある程度方向性は一定してきましたが、依然として各ブランドの独自性が色濃いパーツです。各部の形状、大きさ、そして位置関係において、各ブランド工夫を凝らしています。共通して言えることは、「テコの原理」を活かしている点にあります。上体の安定に関わるDHポジションを力まず、力学を利用し、リラックスしたフォームを生むことを狙っています。このDHバーとの相性、フィッティングはトライアスロンバイクに乗る上でとても重要です。

そしてDHバーが角ならば、サドルケージは尻尾でしょうか。今やトライアスロンバイクでは、定番アイテムとなったのが、サドル後部にセットするボトルケージホルダーです。補給の多量化とエアロダイナミクスの向上を狙って開発され、現在では人気アイテムとなっていますが、ボトルの出し入れには慣れが必要です。十分な練習をしてご使用ください。

スタイル

ファッション

バイクもウェアもオシャレに!

トライアスロン競技ではバイクの他にスイムとランがあり、装備はこれらも考慮に入れる必要があります。その代表的なものに、「トライスーツ」というトライアスロン専用のウェアが挙げられます。バイク用にお尻の部分にパッドが入っていますが、ランしやすいように薄手のものになっています。 また、ウエットスーツもトライアスロン専用に発展させたもので、泳ぎやすいように袖がカットされたものが多くなっています。

また、トライアスロン=競技、という特性から、他のジャンルと違って基本的にカジュアルなウェアがないのもこのジャンルの大きな特徴です。

Y'sスタッフおすすめ!カスタムポイント

もっとカッコよく!もっと高性能に!

簡単に自分だけの一台にカスタマイズできるということは自転車の大きな魅力のひとつです。カスタムはしたいけど、どこから手を入れたらいいのか分からない…という方のため、ワイズロード各店のスタッフにおすすめのポイントを聞いてみました。

1位DHバー

「スピードの持続性が段違いになります。セッティングはワイズロードのフィッティングサービス、「バイオレーサー」にオマカセ!雰囲気も出ますよ!形から入るのも大事なことです。」

「DHバー形状はさまざま。自分に合ったポジションになるように選びましょう。また、ルールによって形状の制限を受ける場合もあるので注意が必要です。」

「エアロダイナミクスの向上を考えたとき、DHバーは欠かせない存在です。」

2位ホイール

「エアロ効果の獲得とともに、迫力あるマシンに見えるようになります。」

「空力に優れたホイールに変えることにより、大幅なタイム縮小につながりますよ。」

「まずはディープリム(高さのあるリム)化。空気抵抗が少なくなります。」

3位タイヤ

「走り・見た目とも変化が分かりやすいうえ、装着・取り外しの作業が楽です。」

「ここは性能を重視して選びたいところです。」

「性能向上への効果が大変大きいパーツです。」

他にはこんな意見が寄せられました。

サドル
専用のものであれば競技の際も便利で、見た目もグレードアップします。
シューズ
効率のよいペダリングにビンディングペダルは欠かせないうえ、トライアスロンにはロードレース用と細部が異なる専用シューズがあります。

基本的に競技用であることから、やはり性能、特に空気抵抗に関する意見が多数を占めました。

一方、恰好いいからディープリムのホイールにするといった意見も。ファッションでトライアスロンバイクに乗ってはいけないという決まりなど全くありませんから、これもいい意見ですね。

あなたと自転車の力を引き出します

ワイズロードはあなただけの一台づくりを強力にサポートします。下記以外にも独自のサービスを多数ご用意。詳しくは「充実のサポート/サービス」のページをご覧ください。

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遊ぶ

憧れのトライアスロンレース。アイアンマンレースが起源とされるこのトライアスロンは、完走するために多くの練習量を要します。レース参加者の中には入門者や60歳代の方も多く、日本国内でも多様な大会が開催され、競技者人口は年々増え続けています。楽しみながらトレーニングを積んで、ぜひ大会へ参加してみてください。

ところで、競技としてのトライアスロンは大きく4つのカテゴリーに分けられます。各クラスについてご紹介しましょう。

クラス別トライアスロン

ロング

ロングに代表されるのは、トライアスロンの元祖であり世界最高峰の大会であるアイアンマンレース。スイム3.9km、バイク180.2km、ラン42.2kmという長い距離を競います。国内では全日本トライアスロン宮古島大会を筆頭に、佐渡国際トライアスロン、全日本トライアスロン皆生大会などがあります。

ミドル

ロング一歩手前の中級から上級者向きの大会です。ロング同様に補給をしながら行う本格的なレース。スイム2~2.5km、バイク80~106km、ラン15~25kmくらいで、佐渡国際トライアスロンBタイプ、アイアンマン70.3ジャパン、トライアスロン珠洲大会Aタイプなどがあります。

オリンピックディスタンス

2000年シドニーオリンピックから採用された、現在最も開催数が多く人気のある大会です。入門者から上級者まで参加可能なレース。スイム1.5km、バイク40km、ラン10km。大島トライアスロン、ニッサンカップ神奈川トライアスロン、館山わかしおトライアスロンなどがあります。

スプリント

初めての方から女性、ご年輩の方まで気軽にトライできる、最も距離の短い大会です。スイム0.4km、バイク20km、ラン5km。大島トライアスロン、ニッサンカップ神奈川トライアスロン、館山わかしおトライアスロンなどがあります。

デュアスロン

デュアスロン

トライアスロンの姉妹競技ともいえるものとして、デュアスロンがあります。スイムを廃し、ラン⇒バイク⇒ランとすることで、泳ぎの苦手な人や、泳ぐ場所を設定しづらい会場や季節でも開催ができるようにしたものです。トライアスロン同様、距離は大会によって様々に設定されているので、自分の実力に合わせて参加出来ます。また、バイク競技のない「アクアスロン」というものもあります。

おすすめロケーション

高速巡航を最も得意とするトライアスロンバイクは、長い平坦路で最もその力を発揮します。反面、低速では長所が活かせないことと、DHバーは高速でなければ不安定なうえ、とっさにブレーキをかけられないことから、街乗りはロードバイクほどには適しません。

ロードバイクバイク

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