13,141

【DAHON徹底解説】SPEED Falco(スピード ファルコ)
by: 加瀬

DAHONの車体はパッと見似たようなものが多く違いが分かりづらいのでそれぞれのモデルの特徴や良いところをご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するモデルはSPEED Falco(スピード ファルコ)です!

DAHON SPEED Falco

カラーバリエーション

2024新色は2色展開です

IMG20240421144738

カラー:タンクグリーン(2024新色)

IMG20240421144917

カラー:ナイトスノー(2024新色)

IMG20230519123159

カラー:ネオンホワイト

img03 (1)

 

マットガンメタル

img01

 

ピーナッツゴールド

DAHON ( ダホン ) 折りたたみ自転車 SPEED FALCO ( スピード ファルコ ) マット ブラック

マットブラック

スペック

Weight 12.0kg
Wheel Size 20inch(ETRTO 451)
Transmission 8 Speed
Folding Size (cm) W82 × H66 × D36
Saddle to Pedal (mm) 680~950
Frame 4130 Chromoly, Vice Grip technology, w/Luggage socket
Fork Dahon Slip Stream aluminum fork
Handlepost / Stem Radius onepiece, rightside folding, 300mm/8°
Seatpost Dahon Super Light aluminum, 33.9x580mm
Brakes Promax DHV-218
Brake Levers Tektro ML520
Wheel / F Dahon Comp 451, 20H, OLD:74mm
Wheel / R Dahon Comp 451, 28H, OLD:130mm
Tires Kenda Kwest, 20×1-1/8, F/V
Crankset Dahon Supra, 53T, CNC chainguard
Derailleur / F N/A (w/FDmount)
Derailleur / R Shimano Altus, RD-310
Shifter Shimano SL-M310
Cassette Shimano CS-HG41-8, 11-32T
Pedals Folding alloy body
Kickstand Aluminum
Others Base for Landing Gear

 

SPEED Falcoってどんなモデル?

BoardwalkとともにDAHONの中では息の長いモデルです。

photo01
元々のSPEED P8をより高い走行性能を求め改良されたモデルです。

注目ポイント1:フレーム素材がクロモリ

この特徴はシリーズ共通の特徴で、丈夫でしなやかな軽量スチールいわゆる”鉄”のフレームを採用しています。

IMG20230519123213

フレームに書かれているCm4130はアメリカのSAE規格という工業規格によって定められた成分配合量によって作られたクロムモリブデン鋼ですよということを示しています。

ウィキペディアでは、こんな風に書かれています。

クロムモリブデン鋼は非常に優れた強度重量比を有しており、溶接が容易で、標準の機械構造用炭素鋼 (ASTM 1020、JIS S20C) と比較してかなりの強度と硬度を有している。クロムモリブデン鋼はクロムを含んではいるが、ステンレス鋼に見られる腐食耐性を持つには十分な量ではない。

クロムモリブデン鋼 (SAE 4130) の応用例としては、構造管自転車フレーム、銃のレシーバー、クラッチ及びフライホイールの部品、ロールケージなどである。

平たく言うと鉄の中でも軽い割に硬くて強い素材ということです。
クロモリは今自転車素材として主流のアルミと比べると若干重いですが、薄くしても強度のあるクロモリはアルミよりも撓り(しなり)が発生しやすく乗り心地が良いとされます。
実際私自身も過去にBoardwalkやSPEEDに乗っていましたがアルミフレームよりも乗り心地が若干マイルドで微振動による不快感は少なかったですし、アルミとは違った乗り味で楽しいバイクでした。

注目ポイント2:折りたたみが簡単なDFSテクノロジー

DAHONの看板技術の折りたたみヒンジがDFS(Dahon Folding System)Technologyです。

IMG20230519124337

工具を使う事なく折りたたみが可能なので素早い折りたたみ展開が可能なのもDAHONの特徴です。
フレームのヒンジだけでなく、ハンドルポストもネジを緩めたりすること無くレバーひとつ操作するだけで

IMG20230519124315

簡単に折りたたみが出来てしまいます。

IMG20230519123718

外したり、回したりの手間がないのはかなり楽です。
他メーカのネジを緩めたりする車体も所有していますが折りたたみの簡単さはDAHONが一番です
この技術を30年前に発明したDAHONはすごいなぁと関心しちゃいます。

丈夫で壊れにくい構造にはなっていますが、いざヒンジ部のパーツが壊れてしまった時にも

IMG20230408130321

交換パーツが用意されているので交換しながら長く乗れるのもDAHONの良いところです。

ハンドルポスト側の部品交換が気になる方は過去記事も見てみて下さい!

【DAHON】ステム内プラスチックパーツの交換方法【お豆腐の替え方】

注目ポイント3:更に丈夫になりました!Deltec(デルテック)

先の注目ポイントでご紹介したDFSは乗車中フレームヒンジ部分に応力が集中してしまい幾らクロモリのような丈夫な素材でも長い年月乗車しているとヒンジにガタが出てしまう事が有りました。残念ながらDAHONはフレームヒンジの軸部分の交換が出来るようになっていないのでそうなってしまうとフレームが使用不可になってしまう弱点がありました。

私がBoardwalkやSPEEDから別車体に乗り換えたのもこのヒンジのガタが出てしまったからです。

近年DAHONがそれを改善したのがDeltec(デルテック)です。

IMG20230519123247

K3やBoardwalkでも採用されているフレーム下のケーブルです。

technology_img10
トップチューブからBB下にかけて専用のケーブルでつなぐことで、フレームにトライアングルを形成。フレームヒンジ部への負担を大きく軽減させる効果を持ち、フレームの耐久性を大幅に向上させています。
また乗車中の剛性感も高くなっていて、激しくダンシング(立ち漕ぎしながら車体を横に振る事)をしてもヨレる感じがほぼしなくなりました。
数年前に出たばかりの技術なので実際にどの程度寿命が伸びるかは未知数ですが、少なくとも今までのフレームと比べるとかなりの耐久性向上が見込めそうです。

注目ポイント4:走りがよりスポーティになった451ホイール

もともとのSPEED P8等のオリジナルモデルはホイールサイズが20インチでも少し小さめの406を採用していましたが、SPEED Falcoはよりスポーティーな走行が出来るように同じ20インチでも少し大きな451サイズのホイールが採用されています。

IMG20230519123328

 

IMG20230519123405

ホイール径が少し大きくなったことで走行時の減速感が少なくなり、走破性が高くなっています。
標準のタイヤは安定性、耐久性重視のしっかり目にパターンの有るKENDA のKWESTが装着されています。451サイズのタイヤは406サイズと比べるとよりオンロード色の強いタイヤがラインナップされているのでタイヤ交換して乗るのもオススメです。

注目ポイント5:標準で満足できちゃうパーツ構成

DAHONの中間モデルのSPEED Falco、スポーツバイク初めてのお客様がそのまま乗って頂いても満足いただけるように工夫されたパーツ構成となっています。

IMG20230519123431

変速機はSHIMANO ALTUS 8段変速になっています。
8段変速は街乗りで使うのに最適ですし、何より関連パーツのお値段が安い!
定期消耗品であるところのチェーンも8段変速なら2000円台から買えちゃいます!

 走行の快適性はギアの組み合わせでも決まってくるのですが、
標準的なクロスバイクとほぼ同等に走れるギア比になっています。

前側のギアは

IMG20230519124824

53Tとスポーツバイクとしては少し大きめになっていますが、SPEED Falcoの場合車輪が小さいので15~20km/h程度で走るのにちょうどよい歯数になっています。

後ろ側のギアは一番軽いギアで32T、重いギアが11Tになっています。

IMG20230519123504IMG20230519123540

前側に標準では変速機が無いのですが、そこそこ軽いギアを選択できるので河に架かる橋のアップダウン程度であれば十分に登れますし平地でスピードを出したい時は頑張って回転数を稼げば40km/hで走ることも出来るくらいのポテンシャルを秘めています。

意外と気づかないのがシートポスト

IMG20230519123259

上位グレードの車体についてくることが多いAluminum Lightweight Seatpostが付いています。
別で買うと¥9,350(税込)するのでかなり嬉しい装備品ではないでしょうか?
DAHONはシートポストが長いので軽い物がついてくるのは本当に嬉しいですね。

注目ポイント6:拡張性の高いフレーム

SPEED Falcoはそのまま乗っても満足出来る良い車体ですが、より機能を追加しやすく作られています。
まずは前側変速機の台座です。
以前のSPEED P8は前側変速機用の台座が付いていなかったため、前側の変速機を追加する場合には別途カスタムパーツが必要でした。

FDSD2_color

 SPEED Falcoでは前側変速機用の専用台座が作り付けられています。

IMG20230519123624

変速機の種類によってはアウターワイヤーを保持するためのアウター受けが必要ですが、

IMG20230519151924

それも抜かり無く車体の裏側に作りつけられています。
変速機が増えればワイヤーも増えるので、それを通すガイドももとから設けられています。

IMG20230519153434IMG20230519153440 

前変速機だけでなくカゴやカバンを付けるためのネジ穴も設けられています。

IMG20230519124123

DAHONロゴが入ったプレートの部分にオプションを付けることによって

basket_img05falco_ワイヤーバスケット

このようなカゴ等を付けることが出来る様になっていて普段のお買い物にも最適です!ワンタッチでカゴが外れるようになっていますのでサイクリングを楽しみたいときにはお家にカゴを置いていくことが出来ます。

BB下にもネジ穴が設けられています。

IMG20230519153331

 

この穴はコチラのオプション用に出来ています。

carrytool_img03

 

その名もLanding Gear(ランディングギア)

折りたたんだ状態でDAHONを前向きに転がせるようになるキャスターです!
コレを付けるとシートポストを下げなくても折りたたんだ時にキャスターが地面につくので自立させることが可能です。シートポストの上げ下げがいちいち面倒だとか、重たい車体を担いで移動したくない等の場合に付けてみても良いと思います。

折りたたみ自転車だと意外と付いてないことも有るボトルケージ台座、DAHONには標準で有ります。

IMG20230519153358

サイクリング中は手軽に水分補給したいので台座が標準でついているのは助かります。ただこの台座フレーム前方についているので使うボトルケージやボトルによってはハンドルポストにつっかえてしまいますので注意が必要です。

どうしても長いボトルが着けたいなどの場合は

4524667278665

こんな感じのアダプターで後ろ側に少しずらすとスペースが確保できます。

これらとは別にノーマルなダボ穴も開いています。

 IMG20230519172534 IMG20230519172541 IMG20230519172553

泥除けやキャリアを取り付けることが出来るネジ穴をダボ穴と言います。
シートステー(後ろフレーム斜めのパイプ)の上側のダボ穴はブレーキに近い位置に設けられているのでDAHON純正のキャリアは着けられないことに注意が必要です。

カスタムして乗ると更に良い自転車になります!

標準でも大変性能の良い折りたたみ自転車ですが、色々なパーツを交換してカスタムするとより走行性能や快適性が高まります!

タイヤを交換してみる

 標準のタイヤは安定感、対消耗、耐パンク性に優れていますが、それに合わせて重たいのが難点です。
そこでよりスポーツ走行に向いている軽量なタイヤにすると走りが変わります。

IMG20230519125314

IMG20230519125310

よりスポーティーにするならドイツのタイヤメーカーシュワルベのワンがオススメです。

タイヤ重量280gと軽量なのでキビキビした走りが楽しめます。

逆に太めのタイヤにして安定感と乗り心地をUPするのもいいですね。

5_DTH

BMXのタイヤなども手掛けるMAXXISのDTHは北京オリンピックのBMXレースのために開発されたタイヤでグリップが良く転がりも軽いので私も愛用しています。

1-1/8と1-3/8の2種類がありますがどちらもかなりいいタイヤです。

砂利混じりの路面も走りたければ1-3/8サイズの太めを選ぶといい感じです。

グリップを交換してみる

標準のグリップはごく普通の丸のグリップが付いています。

IMG20230519124401

 短い距離であればコレでも構いませんが、距離が長くなると手が痛くなるので握り部分が平たくなっているエルゴグリップがオススメです。

IMG20230519125407

オススメは断然ERGONです。お値段は少々張りますが握り心地も耐久性もトップクラスです!

横にバーエンドバーがついているタイプも上り坂や長距離サイクリング時の握り替えに良いです。

ERGON ( エルゴン ) GP3 ロング/ロング ブラック/グレー S

バーエンドバーが有ると折りたたみ時の干渉が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、SPEED Falcoはハンドルが車体の外側に折れるタイプなので干渉しにくくなってます。

IMG20230519123718

まとめ

SPEED FalcoはDAHONの歴史の中で一二を争うほどブラッシュアップが重ねられた車体なのでスポーツバイク初心者の方から上級者のカスタムベースまで幅広く対応できる車体です。

IMG20230519123740

折りたたんで輪行を楽しむのはもちろんの事、長距離サイクリングも楽しい車体で個人的に一押しです。

ぜひDAHONでサイクリングを楽しんで下さい!

選び方に迷ったら選び方ブログもあります!

色々なDAHONどれを選んでいいかわからない方は選び方ブログも見て下さい!

 

お問い合わせ

わからないことは遠慮なくご質問ください。
チャットにて対応可能でございます。
※リアルタイム返信ではございませんのでご回答までお時間をいただく場合がございます。
会員ログインをしていただいた状態でご質問いただくと質問ログを残すことが可能でございます。

ご検討、ご質問、お待ちしております。

kawasaki_map_3

※提携駐車場はございません。近隣の有料のパーキングをご利用ください。
近隣駐車場の検索はこちら(外部サイト)

 

営業時間

土・日・祝 12:00-19:00
月・木・金 12:00-20:00
  水   15:00-20:00
定休日:火(祝日除く)

スクリーンショット 2024-10-22 23.12.14

スタッフ一同お客様のご来店をお待ちしております。

bnr_kawasaki_yoyaku

044-221-1531 ご予約の電話はこちらへ

jpg

ウェア館ブログ

 

pinashita

bnr_kawasaki_trek484

CIPO24TOP

AU損保バナー

3種

 

BIOSTD

img_press_one-to-one

 

3のコピー club fb-f-logo__blue_72

インスタ

190307

hiroshima1