日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート! 川崎で自転車をお探しならY's Road 川崎店
2023/09/03 00:21
私事ではございますが、9月3日13時より香川県観音寺市で開催されます日本学生トライアスロン選手権に出場してまいります。
ライブ配信はこちら。
それにあたり、組み上げた究極の1台がコチラ。
目次
これでもかというほど勝利のためのエンジンが詰め込まれており、もう負ける気がしない、を具現化した1台だと自負しております(笑)
余談ですが、ドラフティング許可レースにおいてTTバイクやDHバーは認められないため、使用可能なのはロードバイクのみとなっています。
それでは搭載したコンポを一つずづご紹介したいと思います。
年に一度開催されるワイズロード試乗会で多くのバイクに乗らせていただき、ハイエンドモデルの良さを知ることとなりました。まさに目からうろこの体験であり、ここまで変わるのか、と体験したのが全ての始まりでした。
ハイエンドモデルに憧れる一方で、自分だけの一台を組みたい、というのもまたありました。そんなある日、当店のCIPOLLINI試乗車に出会います。自分にフィットする剛性感、スピードが落ちない圧倒的なエアロ性能、デザインに感銘を受け、あっという間に虜となりました。
加えて、カスタムペイントも出来るではありませんか。完全に釘づけになりました。結果、奥平店長に相談し、注文の運びとなりました。
こちらのサイトでデザインをカスタムし、注文を本国に送ります。カスタムしている時も楽しく、これだ!という会心のデザインになった時の満足感もひとしおでした。
ネームをシートポストに入れることもできるので、まさにマイバイクを具現化したものとなっています。(オプションでマリオ・チポリーニ氏のサインもございます。)
通常純正はアルミシャフトを使用されていることがほとんどですが、軽量でありつつなおかつ剛性のバランスが取れるチタンシャフトを使用されていることで、パワー伝達性の良さを担保されていると感じています。見えない部分ですが、このようなこだわりはオーナーとして嬉しいポイントです。
妥協はしないと言えど予算の制約はあるため、トライアスロンを照準にあわせるのであればゴールスプリント前の変速の速さなどは過剰であり、必要な部分をDura-aceにするというコンセプトのもとパーツを選択いたしました。
ロード界ではゴールスプリントなどで高速の変速が必要になりますが、ほとんど変速のいらないトライアスロンではギア変速はULTEGRAで十二分にあります。Uターンからの再加速ですばやい変速を求められますが、ULTEGRAで十分と判断しました。
スプロケットは11-30Tを採用。登りがほぼ存在せず、軽いギアは持ち腐れになってしまうのでできるだけ小さなスプロケットを選択しました。
なぜブレーキが??と思われるかもしれません。これにはDura-aceのみが持つ1ピース構造にあります。
ULTEGRAまでのブレーキはボルトにより二つのパーツを結合させてつくる2ピース構造なのに対し、Dura-aceはボルトを使わずに1つの部品だけで完結する1ピース構造を取っています。これにより横剛性が上がり、ダンシングなどで立ち上がりが容易になります。
現状の脚力とケイデンスを考えると出せる最大出力はこれぐらいかな、という結論になりました。元々は170mm 50/34Tを使っていたのですが、どちらかというとトルク型の脚質なので、重くするという方針にしました。Dura-aceのクランクを使うのは初めてだったのですが、やはり進みが違います。ULTEGRAよりも力が伝わり、ぐんぐんと前に進む。まさに戦闘マシンでした。
今回のコースは速度0からの再加速が多い為、駆動系の抵抗も重要なファクターとなります。将来的に長く使う事を考えると、生涯補償もあり、圧倒的な抵抗の少なさを持つCERAMICSPEEDを選ぶ運びとなりました。
クランクシャフトをダイレクトに回すBBの抵抗をなくすことでペダルを止めても勝手に回るというさながらピストバイクのような体験ができるすさまじいパーツです。
参考動画はコチラ。抵抗の少なさが伺えます。
チェーンにかかるテンションを緩やかにすることで抵抗が大きく減り、特に大きなギアをコンスタントに用いるタイムトライアル系には最適。一般的なビッグプーリーはより速くなる代わりに変速がシビアになる弱点を抱えていますが、SVはその弱点をクリアし、カッチリ決まる変速性能を有しています。プロのブームとしては少し過ぎ去ったように思えますが、抵抗の少なさとのトレードオフであるなら十分である、というところで選択しました。
あえて純正品ではなく、CATALYSTを採用。DT SWISSに合わせる・・・のも勿論ですが、重要なのは取り回しの良さとその性能です。厚みの減りが分かりやすい機構、そしてディスクローターの宿命ともいえる乱気流の発生を最低限に抑え、レーシングバイクとしての性能をより高めています。
そして細かい所も妥協していません。
前後で色を変え、フレームの色に合わせたカラーリングを施しています。目立ちにくい所ですが、気づくと「おっ」となるオシャレポイントです。
リム、ハブ、スポークを含めすべてを自社生産で行うDT SWISSは圧倒的な剛性から得られる推進力、SWISSSIDE社との実験で得た確かなエアロ性能を有しています。特にハブに関しては他社ブランドもDT SWISSのハブを用いていることからいかに優れているかがわかります。あえて前後でリムハイトを変えることでよりエアロを得るというのも昨今のトレンドに合わせ、搭載しています。
やはり最初に完成したものを見た時、感動もひとしおでした。「世界に一つだけの」「自分でカスタムした」ロードバイクというのはそれだけでも特別感にあふれるものです。妥協なく組み上げた至高の一台、にふさわしいとうぬぼれてしまうほどの組みあがりを見ると、高揚する、というだけでは収まらない感情がこみ上げます。
このバイクに乗ってこの後インカレに出場します!!いい結果がご報告できるよう、全力を尽くしてまいります!!
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