【バラ完フレーム】最速が止まらない!!エアロロードの最新鋭フレーム!!【TREK MADONE SLR】
by: Nagao

フレーム製造技術の向上に伴いUCI規定が改定され、各ブランドはますますオリジナリティを出すフレームを開発するようになりました。俗にコブダイのようなごついヘッドチューブや、ほんとにこれは速くなったの・・・？？というデザインの変化まで様々。この2年はロードバイクにおいて変革ともいえる時期でした。

さて、そんなフレームの変革の黎明期ともいえる時期に先陣を切ったフレームがTREK MADONE。あの穴は何なんだ!?と私たちを驚かせてくれたフレームでした。そんなMADONEがハンドル付きのフレームセットで登場です!!

TREK MADONE SLR 9 Gen7 フレームセット PROJECT ONE

スペック

 フレームサイズ 54(172~176cm)

フレーム素材　OCLV800カーボン

ブレーキ　ディスクブレーキ専用

電動変速専用フレーム

BB T47

 カラー　ディープスモーク、Project One の特別仕様となっております!!

 

ポイント１:ISO FLOWの登場による快適性の向上

　なんといっても目を惹くのがシートポストに備わった穴。この穴によって前からの風を受け流し、よりよいエアロ効果を得る・・・・これはもう何度も聞いたフレーズですね。

　今回はISO FLOWのもう一つのメリットをご紹介。実はISO FLOWはシートポストからトップチューブとシートステーの交点に対して少し距離があるため、乗車時にしなりが生まれます。これにより十分な剛性でありながら過剰な硬さをもたない、という一見すると矛盾した性能を持つ構造をしたフレームが誕生しています。（図解は下参照。）

 

 

ポイント２:極太のＢＢから生み出される圧倒的な推進力

　先代のSLR 6と比べると一目瞭然。そこにすべての重心があるのではないかと言わんばかりの圧倒的な存在感を放ちます。力学的にも重心は下にある方が速度安定には役立つため、エアロにも一役買うのがミソです。かけた力に対してのロスが非常に少ないため、加速や立ち上がりで出遅れるといったことが全くないことがポイントです。

　全体を見てもそうですが、先代のMADONEと比べて低重心になった印象を受けました。この低重心化によりバランスが非常に安定するので地面へのグリップもあがり、どっしりとした安定感のある乗り心地、加えて安心できる理想的なインコースを攻めたカーブを実現できます。

ポイント3:進化は止まらない：12速のためのハンドル

さらに空力を求めた新形態のハンドル、実は空力を高めただけでなく、最新のコンポに対して力のかかり方をはじめとしたポジショニングが最適化されるよう「ハンドル側が」寄せてくれています。近年のライダーのポジションに合わせ、自然なポジションで空力に優れ、かつ力を入れることのできる設計がなされています。

そして何と言っても前から見た時の迫力がこのとおり。

 

投影面積がほぼない・・・！！止まることを知らない、凄まじい巡行力を持ったバイクの誕生です。

まとめ：戦闘機が戦闘機足り得る理由

　私はここ最近のハイエンドモデルバイクを「戦闘機」と呼ぶことが多いです。我々の想像をはるかに超えるプロ選手があと1秒、場合によってはコンマ何秒を削り出すために成された企業努力は想像を絶するものでしょう。その果てに生まれたバイクはもはや戦闘機と言ってなんら差し支えないと考えております。

　ではMADONEはどうでしょう。ピュアレーシングバイク、というフレーズは誰が考えたか、非常にいい得て妙だと感じます。何を食べていたら穴を空けて空力を良くしようと思いつくでしょうか。進むための低重心、剛性の向上など、GEN 7を作るためのエナジーというのはそれはもう筆舌に尽くしがたいものだと言えましょう。そんな戦闘機で戦ってみたくはないでしょうか。