91

【キャノンデール】TECHセミナーに行ってきたよ♪【BB30】
by: 永平 宏行

バイオレーサーの中の人です。

 

 

社内では、バイオレーサー以外にも色々と仕事をしておりまして、
技術系のことも担当範疇です。(だからメンテ動画とかも作ってます)

 

 

 

そんな訳で、業界の技術講習会などにも参加することもあります。

 

 

 

dsc_3264_2

 

今日は、キャノンデールさんのTECHセミナーに参加してきましたので、
簡単ですが、レポートいたします♪

 

 

 

 


 

 

 

 

 

セミナーは、

 

 

・座学①(主にキャノンデールの歴史)

・座学②(BB30の特長・メリットと、問題点、その解決策)

・実技(実際にBB30を脱着してみる)

 

 

という3部構成となっていました。
※残念ながら、座学のスライドは撮影禁止。
 他メーカーのことをボコスコに言うので(!)
 録音も禁止w

 

 

 

座学①では、WPのサスペンション(持ってます♪)とか、
MOTO120とか、DHV4000とか、
MAGIC BIKEとか、倒産の引き金になったモトクロッサーとか…
キャノンデール社と同い年の自分にとって、懐かしのアイテムが多数登場し、
おじさんの心をくすぐるのでした。

 

 

 

座学②は、BB30のメリット、デメリット、
デメリットの解決策についてじっくり学びました。

 

 

 

BB30の枕詞にもなっている「音鳴り」
に関しては、現行製品なら、
ほぼほぼ問題ない様子。

 

 

dsc_3270

 

 

 

全世界の販売店、本社、生産工場が連携して、
徹底したクウォリティコントロールを行い、
フレーム、ベアリングの公差の許容範囲を厳しくし、
ベアリングもBB30専用の特注品を用意して、
「音鳴り」を排除したそうです。

 

 

 


 

 

 

 

BB30のメリットである、

 

・軽さ

・剛性

 

は素晴らしい。
Siクランクと合わせて、
業界最高水準の製品だと思います。
それを実現した「コンセプト」「設計」が素晴らしい。

 

 

 

ただ、いくらコンセプト、設計が優れていても、
それをマスプロダクトとして、
当初の狙い通りに世に送り出せるかどうかは
また別の話。

 

 

初期のBB30仕様のプロダクトの問題は
そこにあったのではないでしょうか。
最高のコンセプトと設計を量産する体制が整っていなかったのが、
不名誉な枕詞「音鳴り」が付く原因だったのでしょう。

 

 

それも、パイオニアだからこその汚名。
その汚名をそぎ、真の価値を提供するために、
徹底した改善を行い、今までの自転車業界の量産品質の
常識に挑んだその姿勢には感銘を受けました。

 

 

(圧入式BBの存在に疑問を持つ方もいます。
 あるいは、採用をやめたメーカーもあります。
 その人やメーカーが何に重きを置くかで変わってくるので、
 否定はしません。従来型のねじ切りBBの採用にも一理あるでしょう。
 まさしく、そこは「コンセプト」なんだと思います)

 

 

 

もし、今でも音鳴りで不快な思いをしているユーザー様がいるなら、
ワイズロードなど、キャノンデール正規販売店へぜひご相談ください。
現行のBB30専用ベアリングや、最適なアッセンブル用ケミカル、
正確に歪みなくベアリングを圧入できるツールを駆使して、
お悩みの解決に尽力いたします。

 

 

 

dsc_3299

 

 

 


 

 

 

 

ここからは、作業の様子をコメントなしですが、ご紹介。
作業の詳細は、大阪本館の記事でご確認ください。

 

 

dsc_3251 dsc_3254 dsc_3255 dsc_3257 dsc_3258 dsc_3265 dsc_3264 dsc_3268 dsc_3269 dsc_3275 dsc_3278 dsc_3279 dsc_3281 dsc_3286 dsc_3291 dsc_3292 dsc_3297

 

↑新宿本館の吉田も参加していました。

 

 

 


 

 

 

 

【まとめ】

 

 

・BB30のコンセプトと設計は素晴らしい(シンプルで、軽くて、高剛性)

・過去のモデルでは音鳴りするものもあったのも事実

・キャノンデール社は問題製品のリサーチ・改善により、不良率を低減

・現行キャノンデール製品のBB30採用モデルは安心して購入できる

・セミナーを受講したテックスタッフのいるショップなら、なお安心

・過去の製品で音鳴りしているなら諦めずにご相談を

 

 

 

といったところでしょうか。

 

 

 

個人的に、既存のプロダクトに疑問を持って、
新しい考え方で、新しい価値を創造する、
BB30のような、イノベーティブなプロダクトは大好きです。

 

 

それを活かすも殺すも、メーカーの生産体制と、
最後にアッセンブル・メンテナンスする販売店次第。

 

 

今後もこうしたセミナーに参加して、
社内&皆様にフィードバックしてゆきますね♪