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2016/12/08 00:27
【キャノンデール】TECHセミナーに行ってきたよ♪【BB30】
by: 永平 宏行
バイオレーサーの中の人です。
社内では、バイオレーサー以外にも色々と仕事をしておりまして、
技術系のことも担当範疇です。(だからメンテ動画とかも作ってます)
そんな訳で、業界の技術講習会などにも参加することもあります。
今日は、キャノンデールさんのTECHセミナーに参加してきましたので、
簡単ですが、レポートいたします♪
セミナーは、
・座学①(主にキャノンデールの歴史)
・座学②(BB30の特長・メリットと、問題点、その解決策)
・実技(実際にBB30を脱着してみる)
という3部構成となっていました。
※残念ながら、座学のスライドは撮影禁止。
他メーカーのことをボコスコに言うので(!)
録音も禁止w
座学①では、WPのサスペンション(持ってます♪)とか、
MOTO120とか、DHV4000とか、
MAGIC BIKEとか、倒産の引き金になったモトクロッサーとか…
キャノンデール社と同い年の自分にとって、懐かしのアイテムが多数登場し、
おじさんの心をくすぐるのでした。
座学②は、BB30のメリット、デメリット、
デメリットの解決策についてじっくり学びました。
BB30の枕詞にもなっている「音鳴り」
に関しては、現行製品なら、
ほぼほぼ問題ない様子。
全世界の販売店、本社、生産工場が連携して、
徹底したクウォリティコントロールを行い、
フレーム、ベアリングの公差の許容範囲を厳しくし、
ベアリングもBB30専用の特注品を用意して、
「音鳴り」を排除したそうです。
BB30のメリットである、
・軽さ
・剛性
は素晴らしい。
Siクランクと合わせて、
業界最高水準の製品だと思います。
それを実現した「コンセプト」「設計」が素晴らしい。
ただ、いくらコンセプト、設計が優れていても、
それをマスプロダクトとして、
当初の狙い通りに世に送り出せるかどうかは
また別の話。
初期のBB30仕様のプロダクトの問題は
そこにあったのではないでしょうか。
最高のコンセプトと設計を量産する体制が整っていなかったのが、
不名誉な枕詞「音鳴り」が付く原因だったのでしょう。
それも、パイオニアだからこその汚名。
その汚名をそぎ、真の価値を提供するために、
徹底した改善を行い、今までの自転車業界の量産品質の
常識に挑んだその姿勢には感銘を受けました。
(圧入式BBの存在に疑問を持つ方もいます。
あるいは、採用をやめたメーカーもあります。
その人やメーカーが何に重きを置くかで変わってくるので、
否定はしません。従来型のねじ切りBBの採用にも一理あるでしょう。
まさしく、そこは「コンセプト」なんだと思います)
もし、今でも音鳴りで不快な思いをしているユーザー様がいるなら、
ワイズロードなど、キャノンデール正規販売店へぜひご相談ください。
現行のBB30専用ベアリングや、最適なアッセンブル用ケミカル、
正確に歪みなくベアリングを圧入できるツールを駆使して、
お悩みの解決に尽力いたします。
ここからは、作業の様子をコメントなしですが、ご紹介。
作業の詳細は、大阪本館の記事でご確認ください。
↑新宿本館の吉田も参加していました。
【まとめ】
・BB30のコンセプトと設計は素晴らしい(シンプルで、軽くて、高剛性)
・過去のモデルでは音鳴りするものもあったのも事実
・キャノンデール社は問題製品のリサーチ・改善により、不良率を低減
・現行キャノンデール製品のBB30採用モデルは安心して購入できる
・セミナーを受講したテックスタッフのいるショップなら、なお安心
・過去の製品で音鳴りしているなら諦めずにご相談を
といったところでしょうか。
個人的に、既存のプロダクトに疑問を持って、
新しい考え方で、新しい価値を創造する、
BB30のような、イノベーティブなプロダクトは大好きです。
それを活かすも殺すも、メーカーの生産体制と、
最後にアッセンブル・メンテナンスする販売店次第。
今後もこうしたセミナーに参加して、
社内&皆様にフィードバックしてゆきますね♪