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【社員試乗会】私的欲求でCANNONDALE乗り比べインプレ!【EVO Hi&Std/CAAD13】
by: 永平 宏行

本社勤務の「バイオレーサーの中の人」こと、永平です。

 

 

 

 

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カスタム館の石澤から「なぜか写真撮るといつも変顔」と言われるおじさんです。
つまり普段からいつも変顔ということですね。

 

 

 

 

先日9/20に開催されました「Y’sRoad社員試乗会」で乗り込んできたCANNONDALEの新作バイク3車種をインプレします。

 

 

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会場は今年から埼玉スタジアム!
新試乗コースはコーナーが沢山あってGood!
好天にも恵まれ最高の試乗会となりました!

 

 

 

 

今回は「CANNONDALEに徹底的に乗る!」というテーマを持って試乗会に臨みました。

 

 

というのも、個人的な新マイバイク候補、として新しい

 

 

SUPER SIX EVO

 

 

が今一番気になっているからです。

 

 

 

 

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完全に「私的な欲求」を満たすために会社の試乗会を利用しました!

 

 

 

 

と言うと聞こえが悪いですが、本気で購入を検討している人のインプレの方が、本気で購入を検討しているお客様の役に立ちますよね?ね?

 

 

と、私的な動機での試乗をちょっと正当化しておきます。

 

 

 

 

話題のバイクを端から取っ替え引っ替え乗るのも良いですが、ワンブランドのモデル&グレード違いをじっくり乗るのも、ひとつの方法かなと思いまして。

 

 

 

 

この試乗会にご協力いただきましたお取引先様にこの場を借りて御礼申し上げます。

 

お忙しい中弊社のためにご足労頂き、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

【今回試乗したバイク】

  • SUPER SIX EVO HiMod DISC DURAACE Di2
    ¥1,050,000+税

 

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  • SUPER SIX EVO CARBON DISC ULTEGRA
    ¥390,000+税

 

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  • CAAD13 DISC FORCE ETAP AXS
    ¥590,000+税

 

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CANNONDALEの20モデル新作、かつ中~上級バイクばかりです。冒頭に書いた新マイバイク候補にこれらのバイクが入っている理由を記しておきます。

 

 

 

 

・エアロ設計を取り入れている

 

 

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・それでいて軽量性とのバランスをとっている

 

 

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・DISC&スルーアクスルの恩恵を受けられる

 

 

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・既に前作から性能に定評がある

 

 

 

 

 

 

14年落ちのリムブレーキモデルを使っている身としては、今どきのバイクを買うなら是非とも上記4点は押さえておきたいポイントでした。

 

 

せっかく買い替えるなら、今どきのトレンドをしっかり押さえておきたいですからね!

 

 

中でも重視しているのが「エアロだけど軽量」という点。

 

 

マドンやスーパーシックス、S5などで

 

 

「エアロロードはマジで速い、間違いなく速い、努力しなくても速いw」

 

 

っていうのを身をもって実感しているので、その恩恵に預かれて、登坂の足を引っ張らない軽量性を併せ持っていれば最高じゃないですか??

 

 

要は楽して速く走れるバイクが欲しい、ということです(*´ω`)
アハハハハ….

 

 

 

 


 

 

 

 

 

【3車種の評価を横並びにしてみる】

文字でのインプレの前に5つの評価項目で3車種を比較してみます。この比較は3車種の比較と、他ブランドのバイクとの比較と、両方加味しての主観的な評価となります。

 

 

 

 

  S6 EVO HiMod S6 EVO StdMod CAAD13
加速性能 ★★★★★ ★★★ ★★★★
巡行性能 ★★★★★ ★★★★ ★★★★
剛性感 ★★★★ ★★★ ★★★★
振動吸収性能 ★★★★ ★★★★ ★★★★
ハンドリング ★★★★ ★★★★ ★★★★

 

 

 

 

HiMod > CAAD13 > StdMod

っていう評価になってますねぇ。

 

 

ん?この評価、値段順かw

 

 

いや、冗談。

 

 

評価の違いは「立ち位置とスペックによる差」が出ているというのがこの順序の理由だと思います。

 

 

 

 

HiMod=プロユースモデル、HiModの硬さを活かしたパリッとした高剛性、KNOT SLカーボンホイール

 

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StdMod=エントリーからミドルレベルのユーザー向け、StdModの“粘り”を活かした適度な剛性感、Siカーボンホイール

 

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CAAD13=エントリーからミドルレベルのユーザー向け、アルミの硬質さを活かした活き活きとした剛性感、KNOTカーボンホイール

 

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↑こんな表現でどうでしょうか。

 

 

当たり前の話ではありますが、フレーム素材の性格の違いと、ホイールグレードの影響が評価に対して支配的な要素となっています。

 

 

 

 

ホイールのグレードとしては、

 

 

KNOT SLカーボン(HiMod) >
KNOTカーボン(CAAD13)>
Siカーボン(StdMod) 

 

 

という順番になります。

 

 

 

 

では、それらが影響してトータルでどんな乗り味になっているのか、見て行きましょう。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

【剛性と踏み心地について】
アルミのCAAD13に硬質さが感じられるのは当たり前として、特に興味深いのが「カーボン素材同士」で「フレーム形状が全く一緒」でも、HiModとStdModは弾性率の違いがそのまま乗り味の違いに顕著に現れている点です。

 

 

乱暴にざっくり言うと、HiModは「硬質」な、StdModは「バネ感」のある踏み応え。

 

 

メーカーさんいわく、HiModとStdModは重量は異なるものの、「剛性」は揃えているとの話ですが、計器で計測する剛性と人間の脚が感じる剛性(感)というか「踏み応え」はやはり異なるものだな、と実感。

 

 

 

 

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HiModには軽量なSISL2クランクと
POWER2MAXのパワーメーター(要課金)が付く。

 

 

 

 

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StdModにはSIクランクがセット。

 

 

 

 

HiModは硬いカーボン特有の硬さの中にわずかに、そして素早い反発を感じる踏み応え。StdModを踏むと「グ!ゥゥゥゥゥン」という感触なのに対して、硬質なHiModは「グ!ゥン」と反発が速くレスポンスよく加速してくれます。

 

 

 

 

3台の踏み心地のうち、どれが好みかと言われれば、
HiMod > CAAD13 > StdMod
の順。

 


脚は無くても剛性が高くてカッチリ踏力が伝わるフレームが好みなので。

 

 

 

 

ともに剛性の高い硬質な踏み心地のHiModとCAAD13は、脚に感じる剛性感は同等。この2者はカーボンとアルミという素材の違いが踏み味の違いとしてそのまま出ている感じ。

 

 

CAAD13は薄くて硬くてパイプ口径の大きな金属特有のたわまない踏み応え。先ほどの擬音表現を使うと踏めば「グ!ン」な感じ。間の「ゥ」がないっていうw

 

 

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HiModに感じるカーボン特有のわずかな「貯め」さえない感じ。

 

 

 

 

と書いておいて何ですが、勘違いしないで頂きたいのが嫌な硬さではないこと。むしろ「小気味いい」硬さ。好きですこの硬さ♪

 

 

5年、10年前のアルミバイクの硬さとは違う、カーボンに似た反発さえ感じる脚当たりがキツくない踏み心地。

 

 

この感覚は余程のポタリング志向でない限り、皆んな好きなんじゃないかな~?嫌いな人いないと思います!

 

 

振動吸収性と言い、剛性感と言い、踏み心地と言い、ブラインドテストしたらカーボンバイクと区別できないくらい、カーボン(しかも上位モデルの!)に肉薄した性能です。

 

 

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カーボンに対しての唯一のデメリットは重量だけだと断言できます。

 

 

コンポのグレード揃えて、あるいはフレームを裸にして重量比較をしてみたいですね。勝手な想像ですが恐らく300~500gの差だと思うので、それなら日々の体重の増減幅レベルなので、よほどシビアな方でなければヒルクライムにも十分許容できる範囲だと思います。

 

 

 

 

 

 

逆にHiModとCAAD13と比べると、StdModのよく言えば貯めのある、悪く言えば(敢えてですよ!)もっさりした踏み心地は万人受けしないかもしれません。

 

 

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軽快さに欠けるので、ロードバイクのキビキビした走りを期待すると、及第点だけど物足りなく感じるかもしれません。

 

 

ポジティブに言えば脚に来ない、じわっと進むエンデュランス的な走りが向いているとも言えます。

 

 

 

 

が、このStdModの踏み心地の話には続きがあるので、
それはもう一遍のブログで別枠で紹介
したいと思います。

 

 

 

 

だってプロツアーのEF EDUCATION FIRSTチームも、軽量性を優先してリムブレーキを使いたい選手はHiModではなく、市販品と同じStdModを使っていますからね。

 

 

この「事実」と試乗した「踏み心地」の乖離には何か訳があるはずです。

 

 

貧乏父さんこと私が買えるのも現実的にはこのStdModなので、手を尽くして(脚を尽くして?)検証してきましたので、StdMod購入検討中の方はぜひご一読ください。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

【振動吸収性】
振動吸収性(快適性)は前シリーズでもCANNONDALEの秀でているポイントでしたが、その良さは受け継がれて、さらに向上していると感じました。

 

 

これは3車種とも共通でエンデュランスモデルには敵わなくても、レースバイクとしては十分以上。

 

 

All Day Longなライドでもいつまでも気持ちよく走れることでしょう。

 

 

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シートチューブとの接合位置を下げた「ドロップドシートステー」
近年の定番デザイン。
これがエアロと振動吸収性の両方に貢献。

 

 

 

 

これら3車種で乗り心地に不満が出るなら、それはバイクの問題じゃなくてフィッティングとかコンタクトパーツの相性とかになりますね。

 

 

ちなみに3車種の中で一番快適性が高かったのは中程度の弾性率のカーボンを使ったStd Modです。納得ですね。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

【ハンドリング】
正直、今のバイクでハンドリングが破綻しているようなのは滅多にありません(自分が鈍いだけ?)。特に大手メーカーの設計はハンドリング的な意味でも、フィッティング的な意味でも近年とてもこなれていて、不満を感じるブランド・バイクはまず無いです。

 

 

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数年前まではその「大手メーカー」でも、リーチとサイズの逆転現象とか、トレイル値の不適切さとかありましたが、この3車種もそれ以外のバイクも小気味よく、自身の体の延長のように操ることができました。

 

 

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特に今回のコースはクリテリウム的な、直線とコーナーが複数組み合わさったコースだったので、バイクの挙動を見るにはとても良い環境でした。

 

 

元々MTBでXCもDHもやっていたのでコーナリングを楽しみ過ぎて、何回かコースアウトwしてしまいました…。何ごともほどほどに。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

【まとめ】
最初に掲げた一覧表が既にまとめなんですが一応。

 

 

 

 

>>>HiMod

 

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エアロと軽量のバランスをとりつつ、ディスク&スルーアクスルの制動力&剛性感を手に入れたリアルレースバイク、このバイクに不満が出る人はいない!

 

 

105万円+税のプライスもスペックと性能を考えたらむしろお買い得。
(よりエアロを求めるならシステムシックスで、軽量性やオールラウンド性能を求めるならこのEVOで)

 

 

 

 

>>>StdMod

 

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リムブレーキ仕様をプロも使っている高コスパバイク。上位モデルと全く同じ形状でエアロ効果も同等。

 

 

違いは重量と「踏み心地」。貯めのある走りはエンデュランスライドに好適。が、この話にはつづきがある!

 

 

 

 

>>>CAAD13

 

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アルミの神は代替わりしてもやっぱり神だった…。

 

 

よりカーボン風味に味付けされた、アルミのネガを全く感じない、むしろポジ面しか感じないパーフェクトなアルミバイク。小気味よい走りは誰もを魅了するはず。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

という訳で、StdModの話の続きは別枠で!

 

 

果たして貧乏父さんはStdModの真の姿を見ることが出来たのか??

 

 

続編に続く!

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

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