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サイクルボール 伊豆いち チャレンジデー 参加
by: 高橋 おさむ

以前読んで頂いた方はご無沙汰しております。高橋@ワイズロード本部です。6月は本業が忙しく、通勤以外の自転車に乗れていなかったので、一念発起してロングライドに出かけてみました。

伊豆いち

一泊二日で参加できる自転車イベントを探していたところ、伊豆の自転車イベントが。無料で参加できるのに、サポートカーが出てくれるとのこと。以前の富士いち同様、無料でこういうイベントがあるのはありがたいです。2週間前に申し込んだときは雨予報でドキドキしていたのですが、7月6日当日は熱中症アラートが出るほどの快晴でした。

申し込むときにちゃんと調べるべきだったのですが、このコース、私の自転車力をはるかに超えたコースでした。距離が126.3kmで、獲得標高が2,891m。前回走ったAACRや富士いちより距離が短いのに獲得標高が1.5倍。それを走る想定時間が7.0時間で、体力度/推奨スタイルは「坂好き」とのこと。 …今見れば、これは無謀。

山がやばい(語彙
山がやばい(語彙

スタート ~ 山エリア

いきなり800mほど登ることになるのですが、「ここが最高点だから」と言い聞かせて登っていました。Garmin先生の坂道表示も茶色です。よみがえる都民の森の悪夢。とはいえ、スタートしたばかりでまだ体力もあるので、景色で心を癒しながら登っていると最初のCPのだるま山高原レストハウスに到着。イベントスタッフの方が塩タブレットをくださいました。ありがたや。

だるま山高原レストハウスからの眺め
だるま山高原レストハウスからの眺め。素晴らしかったです。

その後もまだまだ登りは続き、やっと登り切ったら急な下りで300m下りて、仁科峠へ向けて再度300mの上り。気温が上がってきたこともあり心拍数が相当上がっていました。自分の耳で脈拍が聞こえるのはやばそうな気がするので、少しペースダウンして無理のないペースで登ることに。あとから見てみると、脈拍が200bpmとかになってました。

延々上ります
延々上ります。天空へと続く道感があってとても爽快。

歯を食いしばって峠を越えて、第2CPで一息休憩。ソフトクリームで体を冷やして再出発、と思っていたら、通過時間目安を既に10分超過。これは足切りの関門を超えらえないのでは…。

暑い体にしみわたります
暑い体にしみわたります

西伊豆エリア

半島の西側の海岸線へ向けて一気に下ります。お昼ごろの時間になって、対向車もたまに来るので下りが結構怖いです。こういう時にディスクブレーキはいいのかしら。リムブレーキでも制動力不足で怖いと感じたことはないですが、許容できるスピードには差がありそうな気はします。ビュンビュン下りていく方々がちょっとうらやましい。

下り終えると、海が見えるエリアをちょっと通って、そこからは市街地を走る感じでした。最初の上りで疲れた体も若干回復してきたので、第3CPの和菓子屋さんまで頑張って漕ぎますが、やっぱり暑い…。山から下りてきたこともあり、Garmin先生の温度計は50度。流石にこれはエラーかもしれませんが、明らかに夏の日差しを感じます。

海へ下っていく坂はいつもに増して爽快です。
海へ下っていく坂はいつもに増して爽快です。

伊豆いちと銘打っておりますが、伊豆半島を海沿いに一周するのではなく、今回のコースは南伊豆まではいかず、ショートカットして河津の方へ。内陸側へ向かいますが、まだ平坦ですので制限時間に間に合うべく頑張って走り、時間ギリギリで第3CP着。エイドとして和菓子と水分を頂戴しました。生き返ります。

CPで休憩中に指摘されて気づいたのですが、この日の私の装備、ほぼ真っ黒でかなり日光吸収効率が高くなっていました。真夏に走ることがこれまでなかったので、自分の好みでウェアの色を選んでましたが、夏場用に色を考えなければならないですね…。Farna君も黒ですし、確かにかなり黒い…。(東京に戻って真っ先に新宿ウェア館へ向かいました)

太陽光を吸収しても光合成はできない模様
太陽光を吸収しても光合成はできない模様

河津のループ橋へ

第4CPは河津のループ橋。伊豆半島の東側へ向けて走りつつ、海に到達する前に河津七滝の方へ方向転換。このあたり、もう暑さと疲れでふらふらでした。写真を撮る気力もなく、ただただペダルをこいでいました。次のCPが足切りのある関門と聞いていたのですが、このペースだと間に合わない…。ただ、ペースを上げようにも体力は売り切れなところに、最後の上り坂が始まってつらい!このイベントに参加する地力が足りていなかった…と反省していたのもこの辺でした。

とはいえ、軽いギアでもくるくる回していればFarna君が坂を上って行ってくれるので地道に漕ぎ続け、制限時間から15分くらい遅れて河津のループ橋のふもとへ。スタッフの方とお話すると、「ここで回収車がでますが、ゴールまで走ってもよい」とのこと。ここから車で戻るというのもかなり魅力的だったのですが、せっかく伊豆まで来たしゴールを目指してみることに。幸い少し雲も出てきて、気温も落ち着いてきたので、体力的には残り30キロなら走れそうという判断でした。

ループ橋を上ってみたいような、もう上りはこりごりなような
ループ橋を上ってみたいような、もう上りはこりごりなような

河津七滝 ~ ゴールへ

河津のループ橋って、自転車で走れるんですね。道幅も十分あるので、車に追い抜かれても恐怖は感じないくらいの道でした。徐々に登って行って景色がよくなっていくのがいい感じです。車道だし前後に自転車もいるしで、足を止めて写真を撮ることができなかったのが残念。ここまではまだ余裕があったのですが、ループ橋を抜けたころに右足が攣りかけまして、ここからの上りは色々大変でした。緩む隙のない延々上りがつらい。道が川と並走しているので、涼しい風を感じたり、滝の音を感じたりできるよいルートなのですが、ギアも体力も売り切れで、それを楽しむゆとりがないのが非常に残念。私の自転車力がもっとあれば…。

 最後は歩いて押して上ったりもしながら、他の参加者さんと励ましあって坂を上り切り、あとは下り基調で無事ゴールへ到着。128kmを10時間4分ということで、長旅でした。想定の制限時間を超えてしまっていたのですが、ゴールを開けて待っていてくださいました。改めましてありがとうございます。結構回収の連絡が飛び交っていたので、やはり気温も含め大変なイベントだったんだなぁと実感。

今日も無事走り切ってくれたFarna君に感謝
今日も無事走り切ってくれたFarna君に感謝

疲れ切っていたのでゴールで15分くらい休憩してから帰路へ。朝は40分で到着した道が、帰りは60分かかるくらいヘロヘロでした。折悪く新幹線も止まっているということで、三島でもう1泊してから帰宅することに。ロングライドの後のお風呂とビールは最高でした。

さて、今日も頑張ってくれたFarna君ですが、実は連載されております。Farna君が褒められまくって照れます。自分の自転車をこんなに分析してもらえるなんて幸せです。いやー、いい買い物したんだなぁ。

感想&今日の学び

伊豆は車で来たことはありましたが、自転車で来たのは初めてでした。山があり坂があり、高原もあって海もある、とても素晴らしい所だと改めて実感しました。ただ、それらが一つのエリアに存在するということは、高低差がすごいということですよね。自分の自転車力に見合ったイベントに参加しよう、と改めて思いましたが、コースがどれくらいキツイか自分で評価するのが難しい。同じ獲得標高でも体感するキツさが違うことがよくあります。自転車難しい。

そして、この学びを活かして、坂の度合いも問題なさそうなイベントを今週末走ることにしているのですが、申し込みをしてから気づいたのは、夜出発のナイトライドという点でした。とほほ…。心の中の安西先生が泣いております。とはいえ、しっかり準備して完走しようと思います。

 ちょっと暑すぎる日が続きますが、皆さんも体に気を付けつつ、良い夏をお過ごしください。