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2024/12/26 18:07
ヤビツ峠でヒルクライムのレッスンを受けてきました
by: 高橋 おさむ
冬本番になってきましたね。自転車通勤で帰りは「寒いな」と思う日が増えてきました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私はと言いますと、年内にもう1回くらい自転車にしっかり乗りたいな…と思いまして、申し込み可能なイベントを探していたところ「ヤビツ峠」という文字を目にしまして、面白そうなので参加してきました。
サイクルコンパスさん主催の「CCヒルクライムシリーズ#5 ヤビツ峠ヒルクライム」。事前のオンラインレッスン(理論)+実践というメニューで、素人にもちょっと優しそうな雰囲気。とはいえ、参加基準に、「10km程度以上のヒルクライムをしたことがある人」と書いてある…。都民の森に惨敗した私はレッスンについていけるのだろうか。
改めて参加動機
私、自転車会社に就職したのでロードバイクに乗り始めたロードバイク3年目です。体重が重いので平坦は好きですが、坂は苦手。自転車に乗った達成感が好きなので、ロングライドイベントにたまに参加しています。ただ、山の多い日本でロングライドイベントに参加すると、ルートに峠が設置されていることが多いのです。確かに、登った達成感や高所からの眺めは素晴らしいですが、そのために必要な運動エネルギーは体重分比例しますからね。眺めは体重分美しくならないのに。
そんな、避けて通れない苦手な存在を、知識や技術で緩和できるのだとすれば、やはり試みたいものです。自己流と根性で越えられない壁があるのであれば、早めに習得しておくのに越したことはないですからね。参加費も4000円ということで、飲みに行ったつもり貯金から問題なく出せる金額。ということで、サイクリストの間で名高きヤビツ峠に初挑戦してみることにしました。
事前オンライン講座
Zoomで21時からということで、社会人にも参加しやすい時間帯。ありがとうございます。
①コースのプロファイル理解と、②坂を上るときの体の使い方、というのが主な講義内容でした。①も②もためになりましたが、個人的にはやはり②の内容が大変ありがたかったです。「体の仕組みがこうなっているから、坂を上るときはこの筋肉を使うとよい。この筋肉を使いたいときは、ここを意識して体を動かすとよい」という風な説明をして下さるので、非常に理解しやすかったです(具体的な内容は、来年もシリーズが開催されるそうですので、ぜひご自身でご参加を!)。YouTubeを見れば「引き足を~」とか「体幹を~」という情報にはすぐ行き当たると思いますが、どう体を使えば実現できるのか、とても分かりやすく説明してくださいました。
「自転車に慣れてきて、体力もついてきたけど、ここからさらにどうすればよいのかわからない」という方には、お勧めの先生だと思っております。
前日
前回都民の森では、自宅から自走してからの挑戦だったのが難易度を上げていたと思っているので、今回は前泊して当日の体調を整えることに。家からヤビツ峠の距離が70km弱なので、特にトラブルなければ、帰りは自走しようかな…などと考えていたところ、イベント当日の夕方に仕事をしなければいけない状況に。すべて順調にいけば、自転車で自走しても間に合いそうではあるのですが、リスクは取れないので、往復両方輪行ということに。ちょっと悲しい。
そんな状況なので、前日も当然お仕事が夜遅くまで続きまして、輪行して宿についたのは24時回っていました。とほほ。
当日
当日は朝10時集合。ロングライドイベントだと朝7時くらいにスタートすることが多いので、これは助かりました。宿から時間に余裕をもって会場に向かったのですが…、Google先生にはめられました。伊勢原に宿を取って、7キロくらい自走で会場着だったのですが、国道246号線の容赦ない自動車向け上り坂を自転車で通ることに。そして、246から離れて会場へ向かうルートが未舗装の畑道。パンクが怖いのと、時間には余裕があったので、自転車は押して歩くことに。もう前泊して得た体力の1/3位を使ったような気がします。
さて、気を取り直して、ヒルクライムレッスン本番が開始。Zoomレッスンをおさらいしてから、コースの特徴を理解するために、まず1本目は坂を半分くらい上って折り返し。2本目に自分のベストを尽くしてタイムアタック、というメニュー。
確かに、坂の特徴がわかっていると走りやすいものですね。簡略化すると、①坂区間、②激坂区間、③坂区間、という感じなのですが、この途中の激坂区間をどう乗り切るか、というのがコツとのこと。②を乗り切る体力と筋力を残しておくための①の走り方、②のきつい区間の中でも、緩むタイミングでスピードを回復するための体の使いかた、という風に、教え方も非常にロジカルで、まさに「攻略」という感じでした。(教わったことを体得しながら1本目を終えましたが、②の激坂区間がかなりしんどく、もうこのまま帰りたい、と思ったのは秘密です)
2回目は各自タイムアタックということで。私は60分目指して走ることに。私の前におひとり、次に私が出発して、頂上で大体全員が同じくらいに到着するよう、皆さんより15分ほどハンデを頂いて出発した感じ。
ここからは、色々ならったことを実践しながら60分を目指して走りましたが、足がつってしまったこともあって限界までは踏み込めず、63分で到着。都民の森で撃沈したときと比べると、かなりコントロールできた感がありました。私の場合、坂の頂上はゴールであることは少なく、そこからの下りで体力を回復しつつ踏める余裕を残しておくことが必要なので、少し余力を残した頑張り具合を心拍で測定・コントロールするなどを実践できたのも、非常に勉強になりました。
ちなみに、坂を上れば帰りは下りということで、下りについてのレクチャーもありまして、非常に勉強になりました。安全に早く下るということを目指すと、そこにはやはり技術があるものですね。なんとなく体感していたことがロジックとしてしっくり来たり、知らなかったことを学べたりで、初心者の自分には本当に役に立ちました。
お疲れ様でした
帰りは頂上から少し下ったところにある展望台で集合して解散。展望台からからの眺めも結構良くて、出店で販売していた名水を使ったコーヒーもおいしかったです。私はスタート地点だった「名水はだの富士見の湯」に戻りまして、温泉に入って終了。体を酷使した後は、冷水にしっかりつかると筋肉痛が来ないと思っていますが、こちらの温泉はサウナ用の水風呂があって、冷水にもしっかりつかれて、温泉であったまれて、素晴らしい回復場所だと思います。自転車ラックも完備。
温泉使って帰りにこの写真を撮った時間を調べたら、14:35。10時にスタートして、しっかり峠を上って下りて、温泉に浸かってまだこの時間というのは、ロングライドに勝る点ですね。おいしい地元の料理をお昼ご飯で食べてから、余裕をもって当日に自宅まで帰ることもできそう。早朝からほぼ丸1日使うロングライドとは違った良さがありました。ヒルクライムが人気になるのもわかりますね。
そして、荷物を預けてあるホテルへ戻って、電車で帰宅。途中で道路標識を見ると渋谷まで56km。いい天気ですし、ここからのんびり走って帰りたいところですが、流石にお仕事優先。まぁ、電車代は1,000円もかかりませんし、そのうちまた、行きは輪行+帰りはポタリングという感じで来てみてもよいかな、と思わせてくれるくらい素敵な場所でした。
自転車に乗れば乗るほど…
さて、去年の今頃に初めてのブログを書きまして、当初から「レースは興味ないがロングライド楽しい」と言っていたのですが、最近目を背けられなくなってきた事実が、「遠くまで行くなら、速く走らないとたどり着けないところがある」ということ。普通の社会人ですし若くもないので、自転車に使えるのはせいぜい週末のうちの片方。両方フルに自転車に乗ったりすると、月曜日に会社に行きたくなくなります。
となると、やはり効率的にスピードを出せる技術というものに興味が出てきました(依然腹回りからは目を背けながら)。今回の講座で強く思いましたが、技術があるのとないのでは大違いでした。もちろん、技術を実践するために必要な筋力や体力はありますが、闇雲に体力で解決するほどの力ももうないので、社会人らしくお金の力で解決しようと思います。
ということで、買っちゃいました、パワーメーター(形から入るタイプ)。
下手をすると、Farna君本体よりも高い機材に手を出し始めていますが、これでよりよくFarna君に乗れるようになると思えば、安い出費です(高い)。ちょっとこれからいろいろ調べて、しっかりと使いこなそうと思います。
2025年もよろしくお願いします
天候によっては、これが年内に書く最後のブログになるかもしれません。…と下書きしていたのですが、年末急に忙しくなって、書き上げたのが3週間後。もう公開情報になっていますが、株主さんが変わるということで、ドタバタしておりました。今日が年内最終出社日なので、確実に2024年最後のブログです。
私はFarna君のおかげでいろんなところを旅できた一年でしたが、皆さんは今年はどんな一年だったでしょうか。1年間、ワイズロードのお店やブログをご愛顧下さりありがとうございました。年内引き続きよい自転車ライフを送って頂き、よいお年をお迎えください。