【セルフメンテナンス】やってみましょう！いちいちお店に頼むのも面倒臭いですよね。【レディース専門店】
by: 長田孝雄

このブログをご覧の方は基本的に女性の方だと思います。勿論、男性の方もウェルカムなのですが・・・

人口の半分は女性とは言うモノの、まだまだ男性のそれと比較して女性スポーツバイク愛好家の人口は少ないと思いますし、まだまだ始めたばかりのビギナーズラックという方が多いんじゃないかな？と思うのです。

ご縁があって当店にてバイクをご購入頂き、皆さんスポーツバイクライフを満喫していらっしゃると思います。

しかし、皆さん意外とご存じないようなのですが、スポーツバイクは購入時のセッティングでそのまま乗るのではなく、お乗りの方のスキルアップや好みに応じてセッティングを変えていくものなのです。（勿論、そのままお乗り頂いても良いのですけど）

そこで、マイバイクセッテイングの最初の一歩と言うとサドル。

ひとくちにサドルのセッテイングと言っても実は、高さ・前後・角度と非常に奥が深く、なかなか一筋縄ではいかないのですが、先ずはサドル高から手を付けていきます。

でもでも、たかがサドル高の上げ下げと見くびってはいけません。

バイクのフレーム素材は以前もブログにて述べましたが色々ありまして、中・上級機種ですとカーボン素材が中心です。サドルに付いている柱の様なパーツ（シートピラー・シートポストなどと呼びます）がカーボンの場合もあります。何事もメリットがあればデメリットがあるように、カーボンのデメリットのひとつとしては取扱いに少々気を付ける必要があるという事です。（日常の使用には、それほど神経質になる必要は無いのですが）

サドル高については、下画像のように１～２本のボルトでシートピラーを固定しているシートバンド・シートクランプの緩め締めで行うケースが殆どですが、カーボンは点での圧力に対して非常に弱く、ボルトの締め付けトルクを誤ると破損してしまう場合があります。

他素材フレーム＋カーボンピラー、カーボンフレーム＋他素材ピラー、カーボンフレーム＋カーボンピラーのパターンが有りますが、特に三番目のパターンは気を遣いますよね。締め付けトルクが弱いと何かの拍子にサドルが落ちてフレームにダメージを与えてしまったり、落車等で大怪我してしまうかも知れないし・・・・

お店に作業をご依頼頂くのが一番確実なのかも知れませんが、恐らくセッテイングが煮詰まるまでは何度も調整する筈ですし、忙しい中サドルを上げ下げする為にいちいちお店まで足を運ぶっていうのも結構面倒臭いのではないでしょうか？

そこでこんなケミカルを使用したりします。色々なものが発売されていますが、当店でお取り扱いがあるのはトッププロチーム御用達のケミカルブランドFINISH LINE（フイニッシュライン）の「FIBER GRIP（ファイバーグリップ）」です。

用途そのものは簡単明瞭、シートピラーをフレームに挿入する前にコレをフレームかピラーの表面に塗る事で素材表面の摩擦係数を上げ、シートクランプ・シートバンドの過剰な締め付けトルクからカーボンを守ってくれるのです。

お値段は50g入りチューブで1,100円（税別）と少々高価のような気がしますが、これひとつで個人で使用する分には相当長く持つとは思いますので、カーボンフレーム・パーツをお使いの方は一本持っていても良いのではないでしょうか？

女性の方だと、と言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、工具なんて触ったことも無いという方も少なくないでしょうし、そのような方にとってはサドル上げ下げでも結構ハードルが高いかも知れません。

だがしかし！

こんな所でも、目指せ「脱！ビギナー」ですよ。。

ーーー-2016/02/12ーーーーーーながた＠－－－－－－－

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