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2025/06/13 13:16
【ZIPP】ホイールも「スマート」の時代 「ZIPP 303 SW」デビュー!
by: 石澤貴志
ワイズロードオンラインの石澤です。
「エアロロード」という言葉すらなかった時代から空気の流れを読み続けてきたZIPP。
メインストリームのホイールが「スマート」機能を搭載してモデルチェンジしました!
目次
ZIPP 303 SW Tubeless Disc

ZIPPとは

ZIPPは1988年、イギリスのウィリアムズF1チームのエンジニアとしてキャリアをスタートさせた、リー・サージェントによって、アメリカのインディアナポリスで創業しました。
創業当時から空力効率を重視したカーボンホイールを製作し、常識にとらわれない革新的な製品作りとその実績により、大きな支持を集めています。
登場当初はトライアスリートの間でのみ流行していたZIPPですが、2002年にデンマークのプロロードチーム「CSC」がサプライヤーとして採用。
それ以降、ロードレース界でも熱い注目を集めるブランドへと変貌を遂げます。
2007年からはアメリカのコンポーネントブランド、SRAMの傘下に加わり、さらに発展を遂げました。
ハワイで行われるトライアスロン世界選手権では、記録に残る2006年から2019年に至るまでの16年間、ホイール使用率No.1ブランドとしての地位を固めています。
ZIPPが本社を置くインディアナポリスはモータースポーツが盛んで、カーボンや樹脂等、さまざまなマテリアルサプライヤーが多く拠を構えています。
製品開発では時にZIPPのエンジニアだけでなく、それらサプライヤーからの知識も結集して、その時代ごとに最高のホイールを開発。
そして、その時々でトップレベルのアスリートやチームをサポートし、レースを通して製品開発を行ってきました。
ツール・ド・フランスを代表する世界最高峰のサイクリングレースへ出場するチームでも、大いなる結果を残しています。
303 SWの特徴

ZIPPのホイールは、リムハイトに応じたモデル名を冠しています。
かつてはその名の通り30mm台のリムハイトのホイールに与えられてきた「303」の名前ですが、ホイール全体のリムハイトが高くなるにつれて、用途に応じたモデル名へと変遷。今では「山岳も平地もバランスよくこなせるモデル」に、300番台のモデル名が引き継がれています。
その革新の歴史を受け継ぐ303 SWは、「303 FIRECREST」の後継モデル。
ロード、グラベル、石畳、シクロクロスに完全対応した、モダンクラシックとも言える万能ホイールセットです。
303の名を冠するホイールは「スマート」の時代へ
最大の特徴は、リム内部にタイヤ空気圧センサーが内蔵されたこと。

空気圧を常に監視し、SRAM e-Tap AXSのために生まれたサイクルコンピュータ「Hammerhead karoo」をはじめ、Garmin Edgeシリーズ、Wahoo Elementシリーズなど、SRAM AXSとのペアリングが可能なサイクルコンピュータで常に空気圧を表示させることが可能になります。


使い方は非常にシンプルで、スマートフォンのSRAM AXSアプリから自分にとって最適な空気圧を設定するだけ。
走行中にタイヤの空気圧が減った場合に、ペアリングされたサイクルコンピューターやスマートフォンを通して警告が通知されます。
スローパンクは走っていて気づかないことが多く、自分の調子が悪いだけだと勘違いすることもあります。
いち早くパンクに気づくことで、素早い対応が可能になります。

受信した空気圧データは、走行後の分析にも役に立ちます。
ホイールセンサーから3秒ごとに記録される空気圧データはGPXファイルに他の走行データとともに保存されます。
つまり、スピードやパワーなどのデータと照らし合わせることが可能となるので、自分にとっての本当に最適な空気圧が解析できるようになるのです。
例えば走行中に空気圧を変更して同じコースを走れば、その変更がどのように走りに影響を与えたのかもわかります。
コースのデータと照らし合わせれば、路面ごとの空気圧が及ぼすパフォーマンスを最適化する手助けにもなります。
これまでサイクルコンピューターを経由して集積された様々なデータに空気圧が加わることで、より高精度にセッティングを煮詰めることができるのです。
アップデートされたリムでよりオールロードに適合

スマートなAXSセンサーに目が行きがちですが、ホイール自体の進化も果たしています。
内幅25mm/外幅30mmだった303 FIRECRESTからリム幅をさらにアップ。
グラベル専用の303 XPLRからデザインのヒントを得て、外幅を33mmにボリュームアップしました。
このリム形状により、リムとタイヤの接続部分の空気抵抗が減少し、ワイドタイヤ使用時の空力性能が向上します。
カーボン積層と設計も改良されており、衝撃強度を約10%向上しながらも軽量性を維持。
グラベルへの対応を果たしたと言っても、オンロードの走行性能は一切犠牲にしていません。
ワイズロードオンラインからご注文受付中!
スマート化が進むロードバイクに更なる情報を集約することができる、あらゆる環境を走り抜ける3303 SW Tubeless Disc。
細かなフィッティングやパーツのお取り付けをご希望の方は店舗でのお受け取りを、作業をご自身でできる方は配送でのお受け取りをご利用が可能です。
ワイズロードオンラインから、ご注文をお待ちしております。






