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【水分補給】春夏†獄†秋冬!異常気象を生き残るダブルボトルのすゝめ
by: 石澤貴志

ワイズロードオンラインの石澤です。
気温30度くらいです。夏ですね。
でももう少しすると、夏を通り越した何かがやってきます。†獄†です。

そんな†獄†のなかでも自転車に乗りたいあなたのために、今日は生き残り方をご紹介します。

 

ダブルボトルとは

サイクルボトルを2つ持つ、それがダブルボトル。
ボトルがダブルなのでダブルボトル。そのまんまですね。
ボトルを2つ持つメリットですが、ボトルの中身を2つ分持てるというのがあります。そのまんまですね。
ボトルを2つ持つには、ボトルケージも2つ必要です。そのまんまですね。

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ボトルを3つ持つトリプルボトルをすれば中身も3つ分、ボトルを4つ持つクアドラプルボトルをすれば中身も4つ分になりますが、普通のロードバイクのボトルケージ台座は多くて2つなので、ダブルボトルまでが一般的でしょう。
グラベルロードなら台座がたくさんあるし、オプションパーツの拡張ボトルケージ台座を使うと台座が増えるので、トリプルでもクアドラプルでもやりたい放題です。増えた台座全部にボトルを載せる人はいないと思いますが…

 

 

ボトルを複数持つ意味

さてまじめな話、ボトルを複数持つメリットは、容量が倍になるというだけではありません。
複数のボトルを持ち運べるということは、複数種類の液体を持ち運べるということです。

飲む飲料を2種類持ち運ぶというのも一つの手ですが、†獄†を生き残るにはそれだけでは不十分。
人が一度に吸収できる水分量はおよそ200mlなので、それ以上飲んでもうまく吸収できません。
ではどうすればよいのか。
ボトルの水を浴びればよい」のです。
ダブルボトルの1本にドリンク、もう1本に真水を入れ、真水の方は走る最中に身体に浴びせるのです。
こうすることで汗を経由せずに身体を濡らせ、胃腸の吸収能力に依存せずに体温を下げることが可能です。
ボトルを持ち運ぶ目的は、「水を飲むこと」ではなく、「水を持ち運ぶこと」でもなく、「適切な身体状況で走ること」です。

 

ダブルボトルに必要なもの

ボトルを2つ持つには、ボトルケージも2つ必要です。そのまんまですね(2回目)。
でもダブルボトル には、一点注意が必要なことがあります。
それは「ボトルが収まる空間の確保」。

ほとんどのロードバイクは、フレームの「前三角」と呼ばれる空間にボトルケージとボトルが収まります。ボトルが一つであれば、ダウンチューブに入れたボトルが容易に出し入れできることがほとんどですが、問題は2つ目のボトル。シートチューブはダウンチューブよりも短く、ボトルを収める空間が窮屈なのです。

 

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上の画像は上野アサゾー店、石川のスタッフバイク。
最近のロードバイクは「スローピング」といって前三角が狭いことがほとんどなので、特にシートチューブ側はボトルの空間がカツカツなのです(もっとも上記画像の場合、フレームバッグを併用していたりボトルそのものが大きいなど、シビアな条件が重なっているのも確かです)。

このままでは、ボトルが収まったとしても出し入れが窮屈。
走りながらボトルを出したりしまったりするのは困難です。
こんなシチュエーションで役に立つのが、「サイドエントリータイプ」のボトルケージです。

 

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こちらは一般的な形状のボトルケージの例。
ボトルをまっすぐ直上に引き抜く設計になっています。
固定力が高く、走行中の振動などでボトルが不意に抜けにくいのはメリットですが、シートチューブにこちらを使うと、最近のフレームでは抜き差しが困難になってしまいます。

 

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一方こちらが「サイドエントリータイプ」のボトルケージの例。
ボトルを側方に抜けるよう設計されていて、ボトルの上方向に空間の余裕が無くても取り出しやすいのがメリットです。

 

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製品ごとに特長は様々ですが、斜め、あるいはほとんど真横にボトルが抜き出せるようになっています。

左右に開口部が広がっていて、どちらにでも抜けるようになっている製品…

 

 

左右どちらかに取り出すのに特化した製品…(ちなみにダウンチューブに着けた時とシートチューブに着けた時とで、取り出す向きが逆になります。向きに注意!)

 

 

 

部品をの向きを替えることで取り出しやすい方向を選べる製品など、対応方法は様々。

 

 

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横から抜き出しやすい「サイドエントリータイプ」は製品に明記されていないこともあります。
形状を見れば判断しやすいので、抜きやすい方向を形状から見ていただくか、スタッフまでお問い合わせください。

 

 

 

わたくし石澤の愛車、LAPIERRE AIRCODE SL ULTIMETE(2018モデル)。 「へへっ 23Cなんてもう古い!これからは25Cの時代だぜ~」などと思っていましたが、そんな時代は一瞬で過ぎ去っていきましたね・・・
これは余談の更に余談ですが、わたくし石澤の愛車、LAPIERRE AIRCODE SL ULTIMETE(2018モデル)。
前三角の面積が非常に広く、サイドエントリータイプでなくてもダブルボトルがしやすいというのが隠れたメリットです。

 

 夏が過ぎ、何人たりとも逃れることができない†獄†に向けて、愛車のダブルボトルをセットアップしましょう!

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