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【Team Ys Road】木祖村2Days 【Day2 サバイバー】
by: 大阪本館

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photo by  Kensaku Sakai 

 

前回記事はこちら

 

TOJ ツアーオブジャパンの裏の激闘。

 

 

落車から一夜。

チームとしてはT岡選手が4位に入る快進撃をみせたワイズチーム。

 

果たして二日目は!?

 

 

朝起きると体の節々が痛い、

特に圧迫された脚と撥ねられた為か首がむち打ち状態。

 

擦過傷は走れば気にならない。(かな?)

 

 

もう1つの問題は機材

 

単に衝撃でズレた程度にしか思っていなかったサドル君。

 

激突か落車の衝撃によりサドル自体が曲がって戻リマセン。

 

 

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そして左側は鈍器で殴られたかの如く、ベースが割れ陥没しております。

 

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かと言って他の方のサドルを借りるのもなぁ・・・。

メカニック『前ちゃん』との協議の結果、できる限り真っすぐになるようにしてそのまま臨むことに。

 

無理矢理パワーで直してベースが壊れてはシャレにならんですしね。

 

サドルが砕けるなんて夢にも思いませんよねぇ。

 

 

あと、理由あってホイールの振れもこの場ではとれません。

 

 

そして昨日私と同じくらい、もしくはそれ以上の不運に見舞われたほっしー2号は膝の痛みがひかずDNS。

 

二日目の出場を断念。

 

超貴重な戦力がまた一人失われてしまった。。。

 

 

そうは思っても出発の時間は迫ってきます。

 

ごそごそと用意して

まずは昨日無念のタイムアウトになった3名がコンソレーションレースに出場するので応援。

 

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昨日とはうって変わり夏日が射す快晴。

つまりは過酷なレースが予想される。

 

 

 

ここでも 『漢の背中』

 

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と頼もしいのは『前ちゃん』こと大宮店の前田メカニック。(私のお気に入りの一枚です。)

実はレースに関しては社内でもトップクラスに詳しいです。

 

 

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早速、他チームのお困りの方に救いの手を差し伸べておりました。

 

 

では、

 

【コンソレーションレース】

残念レースという名ですがレベルは普通に高い。

 

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挑むのは服部、関根、石油王の3選手

 

序盤から速い展開。

 

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先頭集団には風邪と戦いながらも、個人TTではチーム最速ラップをだした関根選手が。

 

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その後ろにマッサーと石油王。

 

メイン集団から抜け出した先頭グループにて、積極的なレースを展開し続ける関根選手。

そしてメイン集団にて同じく粘るマッサーと石油王。

 

最終周にてドラマがあるか!?と期待しましたが・・・体調不良の選手にそこを求めるのは酷ですね。

まだ若い彼にはこれからも期待してます。

 

そしてマッサーと石油王も無事完走。

 

 

 

3名様お疲れ様でした!

 

 

さて、いよいよです。

 

 

【Day2   9km×14周 126㎞ロードレース】

 

 

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スタート前。

 

果たして何名が生き残れるのか・・・。

昨日の落車の影響がどう響くのか。

どこまで動くのか不安でしかなかったので最後尾スタート。

 

焦りはない。

 

その頃、T岡選手は

 

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先頭にいた!

複合チームとはいえ誇りに思います。

 

 

私の動きはただ1つ。

タイムを大きく失っているので順位はもはや気にならない。

上位につけているT岡選手のアシストをすることのみ。(少しでも?そもそも、できるのか!?)

 

 

アマチュアでのアシストに何の意味があるのか?

 

そう思うこともあるかもしれませんが、

やってる方はこれはこれで楽しめるものなのです。

 

 

 

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この日も色んなことが起こりすぎて正確な記憶ではないけれど

 

2,3周目の上りで先頭集団前方に上がっていきT岡選手とドッキング。

 

 

今日はほっし-1号も前方で動けそうだ。

私と近くを走っている。

 

 

T岡選手は序盤で脚を使ったようで一度回復させる模様。

 

T岡選手「余裕あるなら前の方の様子みてきてー」

 

私「御意。」

 

・・・

 

上がっていったよー。

既に優勝候補の逃げは生まれている模様。

 

 

それよりも

 

 

上がるんじゃなかった。

 

 

既に脚にダメージが。。。

 

なぜ、調子よくいってしまったのか!?

アシストすると決めたからか!?

結局、そのままズブズブと下がっていきT岡選手の元へと帰還しましたとさー。

 

 

その後に事件勃発。

 

トンネル抜けてストレートに向かう、つまりはインターバルがかかる直線。

直角コーナーで斜め前?がスリップにより?落車。

傾れるように私のすぐ前も落車。

 

昨日に続き、落車リターンズ。

 

いきなりのフルブレーキング。

 

自転車左側を縁石にぶつけながら乗り上げるようにバタンと私。

 

 

おいおい。

 

マジですか。

 

 

まだ始まったばっかりですぜ。

前をみると集団が遥か先へと。

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(こんなイメージです・・・。)

 

ウソ。

このままじゃイキナリ足切り確定。

 

 

のおおおぉぉぉぉぉぉーーーーー!!!

 

 

 

 

スプリントしました。

 

 

まだ2,3周目ですよ。

 

 

絶対緩む区間があるから、絶対諦めるな。

とにかくブリッジかけろ!

踏め!ってな勢いで。

 

 

で、

 

 

集団の最後尾、奇跡の復帰を果たす。

 

 

脚もおもいっきり使い果たす。

 

 

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他チームの方から

「あそこから単独で戻ってきたんですか!?」

とお褒めの言葉を頂く。

 

・・・既に瀕死の状態です・・・。

 

(実は裏でこんな事件があったのです・・・。)

 

この後、すぐにくる上りがヤバい。

スプリントした後にヒルクライム的所業であーる。

 

 

兎に角!

この上りを耐えて回復させねば集団復帰した意味がない。

 

 

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荒い呼吸で瀕死の私。そこを助けてくれたのが京都産業大学。

 

クールに

「後ろ入ってください。」

 

グッときた。

かっこええやん。

 

 

高速ダウンヒルで後ろにつけ回復を図る。

この日最高速度は時速82km/hまで達していた。

 

下っていて後輪に違和感を感じる。

(終わってから車輪チェックしたら後輪の振れがメチャクチャでかくなってました。今考えると恐ろしい・・・。)

 

私がこんな目にあっている後方で、展開は違えど戦っているチームメイトはいる。

 

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そして

 

 

 

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梅さん!?。

何が起こっているのか!?

 

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必至の状態だが何だか楽しそうだー!

(詳しくは名古屋店ブログをお楽しみに!)

 

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応援ってね。

力になるんですよ、ホントに。

 

 

6周目7周目あたりだったでしょうか。

 

 

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応援してくれてるみんなの前を通過するとき、一緒に走っていたはずのあのお方が!?

 

 

 

半分笑顔、半分残念そうな表情で

 

「ごめん!」

 

 

「な・・・!」

 

 

梅さーん!!!

カムバッーーーーク!!!

 

なんということでしょう。

 

我らが梅さんは既に終了されておりました。

 

 

 

しかし

 

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終わったからといって一息つく間もなく、選手の応援とボトル渡しに入る仕事っぷり。

 

 

 

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ほっし-2号・・・本人が一番無念でしょう・・・。

(これも好きな一枚だったりします。)

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窪田選手も粘りをみせる!

 

 

 

聞いちゃいたけど、2日目はサバイバルレース。

どんどん足切りされていき、完走率はかなり低いらしい。

ワンミス、ワントラブルが命取りに。

 

 

 

何周目だったかな?

京都産業大学の2名が先頭をひく。

いや、引き続けてる。

逃げグループとあった1分の差ををどんどん詰めていく。

 

逃げにエースを送り込んでいる有力チームは当然先頭交代をしない。

このままブリッジをかけられれば、T岡選手を再び上位に戻すことができる・・・。

 

 

「ちょっと京産助けてくる」

 

 

ほっしー1号に告げ、瀕死の状態から回復した私は懲りずに先頭へと。

 

「変わる」

私が前に出てひく。

 

しばらすると

京産S選手「次の上りでコイツ(後ろの京産選手)をブリッジさせます」

 

ほう。

・・・誘ってくれてるね。

 

こっちは結構脚にきてるんやけどなぁ・・・。

でも、いこうか。

 

 

 

 

上りに突入。

 

京産S選手がリードアウト、ここからは私の仕事だ。

 

逃げとの差は15秒まで埋まっている!

 

(このまま集団が縦長でも着いてくればT岡選手に繋げられる!

ムリでも私がブリッジすれば、T岡選手が上がってきたときに有利な状況を作り出せる・・・かもしれない)

 

そんなことを考えていた。

 

前は・・・

 

見えている!!

 

後ろにもう一人の京産選手を連れて上りで加速!

 

迫ってる!

近い!

もう届く。

 

後ろに見ると私の後ろにいるはずの京産の選手の前に那須ブラーゼンが猛追でチェックに入ってきていた。

 

もう届くところに来ているのに・・・。

 

そう思った瞬間だったかな?

 

 

脚にきた

 

京産選手も力尽きた感がある・・。

 

上りで抜け出たが、ブリッジかけきれず先頭は下りへ突入。

間に合わなかった・・・。

 

挑戦したことはよかった。

 

 

私のダメージはデカかった。

 

 

マンガのようなカッチョイイ展開にはナリマセンデシター。

 

 

 

残り3,4周の上りに入った瞬間。

 

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太ももがボコボコッと蠢く。

 

攣ってもた。

 

やばい。

 

上りやぞ。

 

離される。

 

 

 

 

 

通路左側に梅さんが見える。

何としても補給をもらわねば。

 

手に持っているのは

 

 

クエン酸とBCAAの黄色いドリンクだ。(実は梅林スペシャルになっていたらしい。)

 

はは・・・。流石っす。

今、一番必要なやつじゃないですか。。。

 

受け取り激励を受ける。

 

 

すぐには痙攣は収まらない。

水をかけて体温も下げたい。水も欲しい・・・。

 

 

激坂区間にサポートの白鳥さんが水を持っている!

(凄いタイミングです。ありがとうございます!)

 

 

 

受け取ったドリンクを飲み、

水を脚にかけたりするが治まらない。

 

ヤバいヤバい。

 

頂上を集団最後尾で通過するも集団から遅れ始める。

 

 

ほっし-1号がこちらを見る。

私は手で「いってくれ」と合図。

 

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高速下り区間で完全に集団から離され、後ろのコミッセルカーにも抜かれる。

いよいよ終わりか・・・。

 

絶望的やけど何かないのか。

 

・・・

あ。

あった。

使っていない筋肉がまだあった。。。

 

高速コーナーを抜けてから全く別の筋肉を使い再び踏み始める。

踏める!

まだいける!・・・ハズ。

 

 

1レース中に2度目の奇跡は起こんのか!?

コーナーで消えていった集団・・・

 

次のコーナーを曲がる

集団の速度が一時的に落ちている!

コミッセルカーも前へ上がれと合図をくれる。

 

 

これはつく!絶対に。

 

そして、

インターバルがかかる橋を前にして

 

本日2度目の奇跡の復帰を果たす。

 

たぶん、宝くじ1万円当てるくらいの小さな運は使いました。

 

 

ほっしーに戻ったぞ~と目で合図。

そのまま一時的にでも脚を回復させながら大ピンチの周を切り抜ける。

 

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もう我々、二人は限界であります。

 

 

ピンチから復帰した私は意外にも調子がよく、ついていけてる。

T岡選手に近寄ると同じく脚が痙攣し始めたと。

 

持っているのは水のみということで。

 

私のCCDを渡し、少しでも治まってくれれば・・・。

 

 

そんなやりとりも交えながら、ワイズチームは私を含む3名で最終周へ突入。

その頂上通過後、ほっし-1号が遂に遅れ始める。

 

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迷いました。

ここまで一緒に来たんやから、付いて一緒にゴールを目指すべきかと。

 

否。

T岡選手の順位を1つでもあげることが重要という判断に。

 

繰り返されるアタックももはや決まらない。

間違いなく最後の上りでアタック合戦やろな。

 

トンネルを抜けいよいよラストが近づいくる。

T岡選手が飛び出すが後ろに2名ついている。

 

このままでは、最後に刺される可能性高いのでは。。。

 

近くには助けてくれた京産S選手がいる。

彼に聞く。

 

「上れる脚はまだあるかい?」

 

こくりと頷く彼。

 

 

では行きましょうか。

 

先頭にたち、上り途中まで引っ張りリードアウトして終わりだ。

 

「T岡さ~ん!」

 

声をかけ後ろに入ってもらい、そのまま駆け上がる。

 

程なくして力尽きる私。

 

京産S選手とT岡選手が駆け上がっていくのを見届けながらインナーでクルクル。

 

もうダメぽ。

 

そしたら、石油王があと3人抜けと激を飛ばしてくる。

 

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(↑決して笑ってるわけではゴザイマセン。)

 

おりゃ。

 

終わりじゃー!!

 

と思ったら、今度は目の前に梅さんがいる。

激を飛ばしてくれてる。

 

ははは・・・。

流石、梅さん、いいとこいますね・・・。

 

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オツカレサマデシター

 

 

おきなわ並にダメージデカいです。

 

 

 

【Day2 126㎞】

 

 

Time:3:11:56

Av: 38.4km/h   獲得標高1855m

順位:  25位(完走40名/110名)

 

総合順位 34位(完走40名/165名)

リザルト

 

 

 

ほっし-1号も無事完走。

昨年の力が戻ってない中、流石の走り。

センスを感じる。

 

 

T岡選手は総合8位という素晴らしい好成績でした。

もしかすると2度とは結成されないチームなのかもしれません。

だけど、協力して走った価値は十二分にあった。

 

初日160名近くいた選手が1日目終了時点で110名に。

更に2日目終了時点では40名へと。

まさにサバイバルレースでした。

 

 

ご一緒させて頂きました皆さまありがとうございました。

そして参加された皆さま、運営して下さった方々、お疲れさまでした。

 

 

 

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この長文・駄文を読んで下さった貴方様。ありがとうございました。

レースに興味でましたか?

出なくても観戦はしてみたいと思って頂けましたでしょうか?

 

 

日本各地でレースは行われております。

是非、足を運んでみてください!

 

そこがスポーツバイクをスタートする瞬間になるかもしれませんよ(笑)

 

プロもアマチュアも、どのレースをみても本気でやってる人たち。

熱いのものを感じれると思います。

 

 

 

というわけで?、

負傷してるので6月のサンデーライドは2週目からでお願い致します。

 

 

写真提供

 Kensaku Sakai様/塚本悠希様/白鳥様/浦山様

 

 

 

おまけ

 

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こんな状態で長野までいきましたー。

サイドミラーから見えるホイールの回転。

不安感が半端ナカッタデス(笑)

 

 

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ワイズチーム使用率 70%

 

 

 

 

使用ホイール;XeNTiS XBL 4.2 カーボンクリンチャー

使用タイヤ:コンチネンタル GP4000SⅡ

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