【お客様の一台】イタリアより愛をこめて
by: 大阪本館スタッフ

【お客様の一台】イタリアの風と一体化する快感を

先日納車させていただきましたお客様の自慢の1台をご紹介させていただきます。

今回ご注文いただいたのはイタリアの名門ブランド「ウィリエール・トリエスティーナ」。

現在のラインナップ中で唯一のスチールフレーム「スーパーレッジェーラSL」です。

フレームにはコロンバス製SLチューブを使用しています。

これは一般的なクロモリと呼ばれるスチールではなく、ニオブという金属を添加したものでクロモリとはまた違ったしなりと剛性感。

フレーム表面は全体にメッキが施され、その上から独特のラマートカラーが乗っている状態。

BBを取り付けるにあたり、若干の塗装ムラも性能の低下につながりますので丁寧にメッキは残しつつ表面の塗装のみ剥がしていきます。

シートチューブも溶接時にパイプのゆがみが発生しますのでリーマーでバリと誤差を取り除き、シートポストもスムーズに上下出来るようになりました。

ヘッドチューブはメッキがむき出しなので、BBの様な面取りは行わずそのままヘッドパーツを圧入。

こちらのフレームはヘッド内径30ミリ、コラム1インチのスタンダード規格でした。

様々な下処理を経て、完成するスチールフレーム。

整備した人間の知識や技術がそのまま影響する、カーボンフレームとはまた違った良さがあります。

コンポーネントですが、やはりここはイタリアのカンパニョーロ。

上りも楽に走れるよう、大径32Tのスプロケットがある「ポテンツァ」を組みつけました。

サドルも同じくイタリアの「ASTVTE」。

イタリアにこだわり手作業で仕上げられるこのサドルはレーシングモデルの中でも比較的クッションが良く、長時間のライディングにも耐えられる快適性と見た目の美しさを持ち合わせます。

サドル、ハンドル、ボトルケージ、それぞれのパーツがフレームとうまく調和し、クラシックなフレームの繊細さを際立たせつつ、いい意味で懐古的すぎないバランスのいい仕上がり。

素晴らしいロングライド仕様のスーパーバイクが誕生しました。

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