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2017/08/31 00:12
前々から宣言していた通り、アマチュアヒルクライム日本一決定戦
全日本マウンテンサイクリング㏌乗鞍
チャンピオンクラスへ参戦してきました。
忘備録も兼ねて。
乗鞍には過去にも上ったことがありますが、
昨年は参加せず、2015年は大雨でDNS、2014年は不参加、2013年は悪天候の為、頂上まで行けず。
ということで、久々に頂上ゴールであることに期待です。
そして、上位で争うような人たちを除けば、
夢?叶えたい記録でもある“乗鞍一時間切り”への挑戦。
この“乗鞍一時間切り”はその年によっても多少変動しますが、
全体の1%にも満たない
極少数の限られた者にしか達成できません。
ちなみに昨年は約4000人参加のうちの0.8%のみ。
8月に入り、普段乗り慣れたDOGMA65.1で六甲山・逆瀬川~一軒茶屋のTTで37分58秒を記録(信号停止、減速あり)
これは本番用の車体なら、期待できる。
ここから、減量に入っていくのですが・・・。
8月半ば、本番用の車体で38分30秒。車体重量は2kgも軽くなっているのに!?
そして、最終練習日に決戦用ホイールで本番さながらの仕様でTT。
38分58秒と撃沈。
これはまずったかなぁ・・・。
落とした調子を戻せないまま本番を迎える形に。
【レース当日】
チャンピオンクラスは朝7時スタート。
今年はチャンピオンクラスのみネットタイム方式ではなく、グロススタート。(先にゴールした者順)
スタート時間からスタート位置を確保する場所取り、アップの時間、朝食を摂る時間、起きる時間を逆算。
3時半起床。
朝の気温7度。
さぶっ!!
夏とは思えない気温の中アップ開始。
時間が進むにつれ気温も上がりだし、絶好の天気へと。
〇のところまで一気に駆け抜けます。
遠くに見えますね。
ほぼ予定通りに時間を消化し、スタートラインへ。
3列目と悪くない位置を確保。
いよいよ今年の2戦目。
大きなレースの1つに掲げた乗鞍がスタートする。
号砲と共に一斉にスタートが切られる。
まずは第一CP(チェックポイント)まで先頭集団についていくことが必要。
ここで遅れるようでは元より話ならない・・・そんな気持ちでペダルを回す。
多少息は切れているけど、余裕はまだあり、問題なくついて行けている。
第一CPに入るまでに先頭集団は既に30名程にまで絞られていたでしょうか。
まだ脚も余裕があるし、これはいい感じや。
調子は戻ってきてるか!?とか考えながら、第一CPを通過し、程なくして突然、バイクから降りる選手が!?
背中には「GOKISO」の文字が。
!?え!?森本さん!?
うぞ!?
こんなところで、いきなり優勝候補脱落!?
と思いきや
このあと、
山の神・森本選手はあっという間に私をぶち抜いて再び集団前方へと。
強すぎる。
そしてペースが上がりだしたところで、あっけなく私は集団から千切れてしまった。
調子がいいと思えたのは勘違いだったようです・・・。
そこからあっという間にペースダウン。
全くペダルが踏めない。
知らない間にオールアウトしていたのか?
何かが切れたように、信じられないスローペースだったと思います。
後ろからは
元チームメイトのよこやんが上がってきて私をパス。
そこに付く私。
どこかのヒルクライムレースの再現だなと思っていると、そこからも離される。
集団から千切れてからは死んだようなペースダウンで
サイクルコンピュータの距離とタイムを睨みながら距離を消化。
そうこうしていると、急に視界が開け始める。
“森林限界”
標高の高いところでは、背の高い樹木は育たない、その地点。
空気は薄く、そのせいか心拍も上がらず、全くパワーも出ない。
残り2kmを通過したときに“一時間切り”を果たせないことを悟る。
それでも、今出せる全てを出しきる
そんな気持ちで頂上ゴールを目指す。
最後はホントに空っぽでヨレヨレでゴールラインへ。
TIME:1時間1分45秒/チャンピオンクラス36位
48位/4400人
8月初旬に「一時間切り」が見えた!と思ってからの今日までのことが頭の中を駆け巡りました。
“いけると思っていたのに・・・”
この無念な気持ちが強く私を支配し、ちょっとの間、茫然としてました。
そこから立ち直れたのは目の前に広がる絶景と
一緒にこの乗鞍を上ったチームメイトのおかげでしょう。
一時間後
突き抜けるような青い空に標高2700mオーバーから彼方へと見える山々。
この景色を見る為に走っているという人もいる程の
息をも飲む、原始を思わせる景色が目の前には広がっているのです。
ゴール後に一緒に走ったチームメイトと。
このチームはワイズロード大阪本館の常連さんたちと有志で作り上げたチームです。
それぞれの目標を掲げ、達成感、そしてこの景色、気持ちを分かち合える仲間がいてくれたことが嬉しいです。
オマケ
ゴール後ちょっとしてからの兼松選手:チャンピオンクラス4位
超爽やかですね。
チャリダー!でお馴染みの俳優:猪野 学 選手
凄く気さくな方でしたー!
そして、
こちらのお方!
誰だかわかりますかぁ??
数日前の『鳥人間コンテスト』にて前人未到の40kmのフライトを成しえた渡邊 悠太 選手
知ってる人は知っているのですが
ヒルクライムで数回優勝をしている強豪ヒルクライマーなのです!!
来年もここに帰ってきたい。
記録と自分に挑戦したい。
そんな気持ちにさせてくれる乗鞍でした。
次回は機材編でも。