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2018/10/23 17:24
なんで2回言ったの?というタイトル。
こんにちは、大阪本館のナエキです。
今年の試乗会で特に気になっていたうちの一台がこのバイク。
Scott 19 ADDICT RC 15 DISC Di2
車体のサイズはM、水平トップ長550㎜、画像の状態でサドル高725㎜です。
昨年の試乗会で乗ったリムブレーキモデルが非常に好印象でしたのでディスクブレーキになってどう進化したのか。
早速スペックを見ていきましょう。
フレームはリムブレーキモデルをベースとしていますが、ディスクブレーキに対応させるため各部の再設計がなされています。
フロントフォーク、リアフレームにかかる大きな力を受け止めるべく左右の剛性バランスをコントロールしています。
タイヤクリアランスは28ⅽまで対応。
注目ポイント?はここ、ダイレクトマウントのRDハンガーが標準装備です。
トレンドを抑えるのが早い、さすがです。
剛性アップによるシフトレスポンスの向上が期待できます。(「パーツ点数は少ないほうが軽く、剛性も上がるから製品として優秀やで。」、と神戸店 山岡副店長が言ってはったのを思いだします。)
コンポーネントにはSHIMANO R8070をフルセットでアッセンブル。
電動×油圧はもはやスタンダード、一度使うとその快適さが手放せません。
そのほかのパーツ類はSCOTT傘下のSyncrosを中心に構成されています。
自社パーツを使うことでコストパフォーマンスを高めています。
ここからは実際に乗った感想です。
進みだしてすぐにわかるのは操縦性の良さでしょうか。
特別安定するわけでもなく、かといってピーキーさは感じない。
思った方向に、思った角度でスムースに路面をとらえていく。
基本的な挙動はリムブレーキモデルと変わりなく乗っていて気持ちいいADDICTらしさが感じられます。
特筆すべきはやはりダンシング時の軽さでしょう。重量自体は超軽量ではないですが乗って感じる軽さというのはまた別のものです。
軽めのギアで車体を振っていくとまるで手足の延長になったかのように軽やかに進んでいくのは本当に中毒性がありますね。
グイグイと踏み込んでいっても乗り手のパワーを受け止めるのに十分な剛性があるのでどんな乗り方でもこの車体の魅力を存分に感じ取れるはずです。
ディスクブレーキになったことで天候の変化にも強くオールラウンドバイクとしては正常進化ですね。
もちろんレーシングバイクなので平坦路が遅いわけでは無いのですが、エアロモンスターのFoilがありますのでそこは棲み分けでしょう。
ホビーライダーの僕には緩めの勾配が続くコースをひゅいひゅいっと走っていくのがさぞ楽しいのだろうと想像が膨らみます。
ディスクブレーキになって何かが変わったかと言われれば制動力くらいのものですが、もともとの完成度が非常に高く素晴らしい車体のため、いい意味で当然の結果です。
最近はディスクブレーキが定着し始め、エアロ一辺倒のモデルも増えてきました。レース機材としてはそのほうが有利な場面が多いのかもしれません。
しかしながら、オーソドックスな形状の中にメーカーの持つ技術やノウハウが惜しみなく投入されているのが、ADDICTはじめ軽量オールラウンダーと呼ばれるバイクの魅力であると、そう思います。
軽やかで爽快なライドフィールには絶対的な何かがあります。
「軽量オールラウンダー」分かっているライダーの選択肢として大いに「アリ」なのではないでしょうか。